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近年の「離婚事情」について男女問題・家族問題のスペシャリストである、弁護士・堀井亜生先生にお話をうかがいました。また、家を飛び出す前に押さえておきたい心得についても教えていただきます。もううんざり、我慢できないとつい衝動的になりがちですが、離婚前に状況を把握し、賢く動くことが後悔しない離婚の大きなポイントに。
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堀井亜生法律事務所代表
弁護士 堀井亜生先生
北海道札幌市出身。男女問題・家族問題のスペシャリストで、解決した離婚事例は2,000件超。「ホンマでっか!?TV」などテレビやラジオ出演や、執筆活動を精力的に行っている。
司法統計によると離婚理由は「異性関係」「暴力」「酒の飲みすぎ」が減って、「生活費を渡さない」「精神的に虐待する」が増加傾向。これはまさにモラハラの特徴。また、熟年離婚も増えていて、同居年数20年以上の離婚は顕著に増えています。
近年は協議離婚の割合が減り、調停による離婚が増えている傾向にあります。財産分与や養育費など、離婚の際にしっかりと条件を決める必要性が浸透しているのではないでしょうか。第三者を挟み、冷静に話し合えるメリットもあります。
自分の意思で離婚した人は、どんな結果でも輝いています。相手から離婚を求められて納得いかないまま離婚した人は、不満が残ったまま次の人生に進んでしまう場合があるかもしれません。また、離婚することを配偶者や子供のせいにする人は幸せになれません。自分のできることを考えて動けば、道は開けます。離婚を機に新しいことに挑戦するのもよいでしょう。何より大事なのは、自分の足で立って歩いていくことです。
離婚にあたって、配偶者の収入や財産を把握しておく必要があります。意外と夫の収入も財産も何も知らないという人が多いのですが、それでは請求することも戦うこともできません。
証拠を集める前に家を出てしまい、資料を全く集められない人がいます。見たくないからとLINEの暴言や不倫の証拠写真を消してしまった人も。まず必要な証拠を集めてから動きましょう。
財産分与は同居期間中に増えた夫婦の財産を半分に分けます。離婚前に別居すると、その日が財産の基準日になるので、別居以降に増えた夫の財産は対象外なので気をつけましょう。
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2024年『美ST』9月号掲載
取材/浦﨑かおり 写真/PIXTA
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2024年12月16日(月)23:59まで
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