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女優・小田茜さん(44歳)「昔はスパルタママだった」離婚を経て変わった、息子への接し方

11歳で国民的美少女コンテストの最年少グランプリを受賞し、女優となった小田茜さん。40歳での離婚を機に、移住していた北海道から故郷である栃木に生活の拠点を移しました。「地元のこと、実は何も知らなくて。ちゃんと故郷を再確認したかったんです」。シングルになって栃木と東京での二拠点生活を送る小田さんに、子育てや今後のことについて、たっぷりと伺いました。

《プロフィール》
1978年11月6日、栃木県生まれ。11歳で第4回全日本国民的美少女コンテストのグランプリを受賞して芸能界入り。女優として活躍する中、結婚・出産を機に芸能活動をセーブ。その間にヨガと出合い、造詣を深めていく。離婚後、2022年に女優として再始動。インド政府公認ヨガ資格を取得し、ヨガインストラクターとしても活動中。

シングルになってから、美容家・佐伯チズさんの言葉を心の支えに

「昔と全然変わらないですね」と言っていただけることもありますが、ずっと体型をキープできていたわけではないです。実は出産で体重が20kgも増えて、なかなか戻らなくて。ここ数年でようやく人様の前に出られるくらいに(笑)。

離婚後に熱中したヨガのおかげで体型を戻せたこともありますが、私の中では美容家の佐伯チズさんの言葉が大きな支えになっていたと思います。佐伯さんはご主人を亡くされ、涙に暮れる日々でご自身のスキンケアもままならなかった時期があったそう。そんなある日、ふと鏡でご自分のお顔を見た時、そのあまりのボロボロ具合に非常にショックを受け、「これではいけない!」と奮起されたとか。それからスキンケアを再開し、あの美肌を取り戻されたという話にとても感銘を受けて。佐伯さんの「いつでも、何歳からでも復活できる!」という強いメッセージには、シングルになってから何度も救われました。

昔は典型的な「スパルタママ」。離婚は、息子への接し方を見直すいいきっかけでした

40歳で離婚をしたのですが、実はそこに至るまでは数年かかりました。でも私にとっては、離婚は自分の人生や自分自身を見直す良いきっかけになったと思います。ずっと同じ生活をしていると、日常のちょっとした幸せにも気づけない。もちろん離婚を勧めているわけではないし、そんなことが起きる前に改善すべきことに気づいて対処できるのが理想だと思います。ただ、私にはそれができなかった。私の人生に必要な出来事として、このような形になったんだな、と。

離婚を経て、特に息子への接し方は大きく変わりました。結婚していた頃はいわゆる「スパルタママ」で、とにかく厳しく𠮟りつけていたような気がします。「勉強しなさい」を筆頭にね。
どうしても親って自分の理想を子供に押し付けてしまいがちだと思うのですが、今の状況では、スパルタばかりで接するには限界があると感じました。今までは母という立場だけでしたが、家族の在り方が変わってしまった以上、違う側面でも息子と向き合う必要がある。今思うと「父親がいてこそのスパルタ」だったのかもしれません。離婚してふと、良かれと思って今までやってきたことが、かえって彼の自由や考え方の邪魔をしていたのかも、と気づいたんです。

今は栃木と東京を行ったり来たりの生活をしています。二拠点生活ということもあり、日頃から息子といる時はよく会話をするように心がけていますね。
年頃ということもあり恋愛にも興味があるみたいで。先日とある番組でも話したのですが、「テレビで話してもいいよ」と事前に許可を出してくれました(笑)。息子とはいろいろざっくばらんに話せる関係ですが、もちろん年頃なので、何でもかんでも話はしないですよ。ただ、私も恋に苦しんだことがあるので、言葉を選びながら、アドバイスできることはしてあげたいなとは思っています。

私は私、彼は彼ですから。いい部分は伸ばせるように力になって、でも干渉し過ぎはいけないのでなるべくセーブ。距離感を保って表情を見つつ、「今は、黙っとこ」みたいな(笑)。

プライベートでも純愛?(笑)もちろん、機会があれば!

女優として、今は「純愛」をテーマにした作品に興味があります。メリル・ストリープとクリント・イーストウッドが出演していた映画『マディソン郡の橋』みたいな、大人の純愛に憧れますね。
若い頃は人間臭かったり、泥臭かったり、感情がむき出しになるような役を演じてみたいと思っていました。だけど、いただく役はそれとは真逆な綺麗な役が多かったですね。お姫様とか(笑)。今はその時の心境とは真逆で、一周回って純愛に戻るというか。大人が忘れかけている、でもみんなが持っているピュアな部分…そんな、琴線に触れるお芝居がしてみたいなぁ、と最近は思っています。

ドロドロしたものばかり見ていると、汚れのない場所に戻りたくなるからでしょうか(笑)。今年で45歳になりますが、そういう純愛にめぐり会いたいという気持ちはあります。
なんでも、恋をしていると幸せホルモンが出るんだとか。恋愛が全てではないですが、恋をするのはとても大事なことだと思うし、心がときめくことや、好奇心をそそられること、キュンとする感性を持ち続けることで、いつまでも若々しく、美しくいられるんじゃないかなと思います。

再婚ですか?ないとは言い切れないです(笑)。私はこれと言って好みのタイプというのがないのですが、感情の起伏のない、穏やかで優しい方がいいですね。あとは趣味が合うともっといいな。ライフワークでヨガをしているので、晴れた休日に、一緒に芝生でヨガができるような相手だったら最高ですね!

《衣装クレジット》
ノースリーブトップス¥12,100オールインワン¥41,800(ともにガリャルダガランテ/ガリャルダガランテ 青山店)3点セットイヤーカフ¥8,800バングル¥7,830リング¥7,560(すべてアビステ)

《お問い合わせ先》
アビステ ☎03-3401-7124
ガリャルダガランテ 青山店 ☎03-6427-2126

撮影/魵澤和之(まきうらオフィス) ヘア・メーク/大江一代 スタイリスト/中村智香子 取材/キッカワ皆樹 編集/永見 理

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2024年8月号

2024年6月17日発売

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