PEOPLE
業界を牽引し、走り続けてきた美容家・起業家の山本未奈子さんをある日襲った無気力な日々……。自分に向き合い、体と心からの声を聞く大切さを学んだそうです。山本さんの更年期障害から立ち直るまでのお話を伺いました。
何年も前から更年期の症状は出ていてホルモン補充療法も受けていました。性格的に自分のことは二の次で人にすごく気を遣ってしまう。次々と不調が出てきていたけれど、どんなに辛くてもここを乗り越えれば大丈夫、とアクセルを踏みながら進み続ける毎日。昨年6月、とうとう涙が溢れて止まらず、無気力で希望もない状態にまで至ってしまいました。
人生で初めてのことでしたし、私としては明るい性格だと思っていて、友人からも一番メンタルには来なそうなタイプと言われていたので、自分でも驚きました。42歳から生理不順を機に疲れやすくなり、頭痛・肩こり・夜眠れないなどの症状が。病院でのホルモン検査でFSH値がとても高く更年期との診断。その時は治療せず、仕事や生活もそのまま。44歳の頃に耳鳴りがして、突発性難聴で目が回ったのはとても辛かったです。
45歳の頃、夜中にホットフラッシュで汗だくで目覚めるとそのまま眠れないという日々。気分のむらも顕著で朝起きて何もしたくない状態が始まり、クリニックで再度受診し初めてホルモン治療を始めました。コロナ禍でいろいろな悩み事が増えたのも足かせになったと思います。
昨年6月、ふらつく状態をおして車を運転中、危うく事故になりそうになったショックで、翌朝から自然と涙が零れ落ちるような無気力な状態に。メンタルクリニックの診断をもとに、抗うつ剤など治療が始まりました。最初の1~2カ月は流れていく雲を見つめて過ごすなど、記憶はほとんどありません。家族はとても心配していましたが、「ママは更年期で寝ているけど気にしないでね」と伝えたら、寝室の方に放っておいてくれました。
2カ月経ち薬が効いてきたので、心身ともに自身が健やかでいられるよう香りや瞑想・運動・睡眠などを改善したことで回復を後押し。10月には心身に負担のない範囲で少しずつ仕事を再開し、無気力の状態から半年後の今年1月4日より仕事に完全復帰。分刻みの生活が再開するも、もし症状が出ても対策できるという自信が安心感に繋がっています。
《Profile》
フェムテックという言葉ができる以前から女性の健やかな毎日を支えるウェルネスブランドSIMPLISSE/シンプリスを立ち上げ、吸水ショーツが普及するのに大きく貢献したBé-A〈ベア〉を発表、活動を続けるなど新分野を開拓し続ける。そして、この春、更年期世代に特化した新ブランド『SIMPLISSE THE BALANCE/シンプリス ザ バランス』をローンチ。3児の母。
42歳で生理不順が始まったのをきっかけに頭痛・肩こり・眠れないなどの症状が。44歳で突発性難聴、45歳でホットフラッシュが酷くなりホルモン治療開始。46歳でうつと診断される。
そもそも更年期の症状は自律神経失調症状と言えるもので、自律神経の乱れによる症状は人によってメンタルに出る場合もあれば、ホットフラッシュなど体に出る場合もある。個人差がとても大きく、自律神経自体はそこまで影響を受けない方もいれば、ダイレクトに影響を受けてしまう方も。自律神経の乱れによる不調というのが、いわゆる更年期症状です。
更年期には必ず女性ホルモンがどんと一気に減るので、それにつられて自律神経のバランスが崩れて不眠・疲れ・イライラ・ホットフラッシュなどの不調が現れます。ホルモンと自律神経は、双方影響を及ぼし合いやすく、どちらかが崩れると、もう一方がまたつられて崩れてしまうという感じです。女性ホルモンと自律神経は非常に密接な関係があるのです。
日本産科婦人科学会専門医。月経トラブル、更年期障害などの不調や病気の治療をはじめ、サプリメントや漢方、各種点滴療法なども取り入れ患者目線に立ったアドバイスをくれる頼もしいドクター。
2023年『美ST』4月号掲載
撮影/平林直己 取材/菊池真理子 編集/佐久間朋子
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