PEOPLE
内から湧き出るニコニコ笑顔の藤崎奈々子さん。そんな自然体の笑顔はどこから来るのか? その秘訣は、自分自身の心の声に、素直に耳を傾けているからかもしれません。サーフィンの聖地に居を構える今の生活から、結婚のきっかけ、旦那さんとのエピソードなど、「今の生活がすごく落ち着く」と語る理由を教えてもらいました。
《プロフィール》
1977年12月19日、北海道生まれ。短大在学中に芸能界デビュー。マツモトキヨシのCMで注目を集め、その後、数々のCMやテレビに出演。多数の番組でレギュラーを務める。現在はテレビ出演の仕事のほか、アロマテラピー検定1級やアロマテラピーアドバイザー、アロマブレンドデザイナーなどアロマの資格を複数持ち、化粧品開発を手がけるなど多方面にて活躍中。
夫婦二人で住みたいところは海のそばでした。共通の趣味であるサーフィンがいつでもできるように。
彼は昔からサーフィンが好きで、私は彼と付き合ってから始めました。付き合い始めの頃は、一緒に海に行っても私は浜辺で日焼け対策を万全にして、サーフィンをしている彼をただ眺めて待っているだけでした。でもある日、すごく寒い冬の日に、サーフィンを終えてニコニコと楽しそうに海から上がってくる彼を見て。そんなに楽しいの!?とようやく興味が湧き(笑)、彼に教えてもらって本格的にサーフィンを開始。
当初、彼は「本当に続くのかな」と疑っていたのですが、予想とは反対にすっかりサーフィンにハマった私。それから週末は二人で仲間たちと海に入ったり、海外旅行先でも楽しんでいます。完全に夫婦の趣味になりました。
一昨年、とうとう私たち二人が大好きな海のそばに自宅を建てました。いつもサーフィンをしに来ていた、大好きな場所。ここの土地も海も空気も時間の流れも、全部が好きで気に入っています。
共通の友達との飲み会で出会った私たち。当時はお互いに彼氏・彼女がいてただの友達だったのが、それから7、8年過ぎた頃、共通の友人の結婚式で再会。最初は友達だったこともあり、一緒にいるときも自分を飾ることなく、自然体でいられる存在です。
彼は面白いけど、真面目な一面も。昔、友達だった頃に「みんなで集まって遊ぼう!」と誘っても、当時付き合っていた彼女に気を遣って来なかったことがあって。いいやつじゃん!なんて思ったこともありました。
彼の優しさは日々の日常でも感じます。夏にご近所さんからいただいた手作りのトマトジュースがすごく美味しくて「また飲みたいなぁ」とポロっとつぶやいたら、「じゃあ僕が作るよ!」と。近所の直売所に車を走らせ、戻ってきたら大きな箱にトマトいっぱい。ジュース用なのでちゃんと訳ありトマトを選んで。初めて作るはずなのにすごく美味しいトマトジュースを作ってくれたんです。今も話していたら飲みたくなる(笑)。
彼の作ったトマトジュースを毎日飲んでいたら肌のくすみがなくなってきて、美肌になったような。そんな感じで、彼に甘やかされているな~と思いながら、生活しています。
お付き合いを始めた当初は一緒にゆっくり過ごしたり、二人とも旅行が好きなのでたくさん旅行にも行きました。お付き合い期間も自然と長くなりずっと一緒にいましたが、結婚をしたのは実は令和になってから。
お互いにあまり結婚という形にこだわりがなったのですが、令和になる前に夫婦共通の友人と会った際に「もう、そろそろ結婚したら?」と何気なく言われ。「そうだね。令和になるしね」と最初は軽いノリだったのですが、彼と「令和になる日(5月1日)が大安だったら入籍しようか」という話になり、調べたら大安で。令和初日に入籍しました。
36歳のときに突然、地方のロケ中に耐え難いお腹の痛みに襲われ、婦人科系の病気で手術し入院したことがあって。その時に家族でないと手術にも立ち会えないんだということに気づき、これからお互い歳を重ねていく中で「夫婦でないと不便なこともあるね」という話に自然となったのも、きっかけの一つかもしれません。
そんな、流れに身を任せている私たち。子供に関しても考えなくはなかったのですが、それぞれ子供を持ちたいと思う時期やタイミングが違って。彼のほうが子供を欲しくなったタイミングには私の婦人科系の手術があり、術後いろいろな検査もして、医師の見立てでは子供は難しいのかな、と。ずっとお互いのタイミングを尊重し合っている感じでした。
今の私たちの生活には、2匹の愛猫がいます。本当に子供みたいな存在で、二人して可愛い可愛いと愛を注いでいます。自宅に帰ると、彼と愛猫がいてホッとする。安心して穏やかな今の生活が心地良くて、彼と結婚して心から幸せだと感じています。
うちにはラムネときなこという2匹の愛猫がいます。ラムネは13年前に彼と一緒にいるとき、道端で出会いました。猫風邪をひいていて目も傷んでしまっていてボロボロ。生後3カ月の子猫で、ヨタヨタしていました。私はこの子を助けたくて、彼に「拾って病院に連れていきたい!」と言いましたが、当時は家に2匹の犬を飼っていた状況で。「拾っても飼わないのだったら、中途半端に拾うほうが無責任だよ」と。確かに私は昔、猫が苦手だったこともあり、二人でどうしようかと悩みながら相談していると私たちの車に自分からちょこんと乗ってきたのです。それでやっぱりそのまま病院に連れていき、その日からうちの子に。
ラムネを飼ったことで保護猫活動をしている方とのご縁も生まれて、そのご縁できなこにも出会い、うちにお迎えすることになりました。きなこは一目見た瞬間に私が一目惚れ! もう4歳になります。
POP UPイベントでは、自社製品のハンドクリームの売上を全額寄付。
2匹とも本当に可愛くて、私たち夫婦の癒しの存在。恩返しという大げさなことではないのですが、私も何かしたくて保護猫をサポートする団体のお手伝いをしたり、半年に1回ほど新宿伊勢丹のショップ「ラシャトン」のPOP UPイベントに参加して、自社製品のハンドクリームを全額寄付という形で置かせていただいたりしています。微力ながら、保護猫ちゃんたちのために今後も何かお役に立てていけたらいいなと思います。
取材時、ご自宅に伺った際に旦那さんまでもが快く迎え入れてくださって。ご自宅の素敵な空間と相まって、暖かくいつまでもそこにいたくなる、ほっこりする空気感でスタッフたちを包んでくれました。スタッフにお茶や地元の銘菓まで持たせてくれたり、海までドライブをしてくださるなど、優しさの塊! そんな素敵な旦那さんに「奈々子さんのどこが好きですか?」と質問したところ、「笑顔!」と即答!「常に笑っていて、いつも変わらない。どんなときも笑顔でいるので」と。テレビで見ない日はないほど多忙を極めた頃から20年以上経った今、藤崎奈々子さんは心の奥底からニコニコ笑っています。
撮影/杉本大希 ヘア・メーク/コンイルミ(ROI) 取材/関根実凡 編集/永見 理
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2024年12月16日(月)23:59まで
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