2022/12/8 （2023/9/29 更新） PEOPLE

朝ドラで話題！俳優・前田公輝さんが芸能界に入ったきっかけ

俳優・前田公輝さんキャリアのスタートはNHKの教育テレビ「天才てれびくんMAX」でのてれび戦士。その後もNHK作品との縁が深く、朝ドラの出演が念願だったという。連続テレビ小説「ちむどんどん」の智役に出逢って役者人生でひとつの夢が叶った今、新たなステージの扉を開けた気がするそう。自分自身が一番大切にしている家族がドラマテーマのひとつであり、沖縄という自身とゆかりのある土地（誕生日の4月3日はシーサーの日、人生で初めてロケに行った場所）での撮影と、いろいろな巡り合わせを感じたドラマを終えた前田公輝さんの今後の活躍は楽しみでしかありません。

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《Profile》
前田公輝（まえだごうき）
6歳から子役としてキャリアをスタート。2003〜2006年の3年間はNHK教育テレビの「天才てれびくんMAX」にレギュラー出演。16歳で『ひぐらしのなく頃に』で映画初主演を果たす。その後映画、ドラマ、舞台と数々の話題作や人気作に出演。2016年に轟洋介役で出演した映画『HiGH & LOW THE MOVIE』で人気を集め、2019年の『HiGH & LOW THE WORST』今年9月公開の『HiGH & LOW THE WORST X』と出演を続ける。今年4月からはNHKの連続テレビ小説「ちむどんどん」で村の豆腐店の息子・砂川智役でお茶の間での認知度も上がる。役者のほかに「GM」というアパレルブランドを立ち上げプロデュース。現在、沖縄でのプライベート旅がテーマのセカンド写真集『ちゅらたび』（ワニブックス刊）が重版発売中。毎週火曜日22時放送のTBSテレビ系「君の花になる」では11月22日放送の第6回から本田翼演じるあす花の元同僚の教師役で出演。

──この世界に入ったきっかけはなんですか？

実は両親の勧めです。両親が「大人社会の中に子どものうちから入って、大人の方々に揉まれ早いうちから大人とのコミュニケーション能力を身に付けて欲しい」という教育方針でして、それが叶うのは唯一芸能界ということになり、兄妹3人で現在の事務所のホリプロ・インプルーブメント・アカデミーの1期生として入ったのがスタートでした。

兄と妹はほかに目指すものができて辞めてしまい、僕だけがこの世界に興味を持った感じです。学校でも仕切りたがりで、いつも学級委員を務めたりしていたので自身のキャラクターも関係があるのかもしれませんね。

──30歳に突入し、早くも芸能生活25周年ですが、“俳優”をやっていくと決めたタイミングはいつですか？

実は俳優をやりたいと思ったのは結構早いタイミングです。初めて出演させて頂いた映画『ひぐらしのなく頃』で主演に抜擢されて、そのときに演じることに魅了され、ずっと仕事にしていきたいと思って今に至ります。

僕は今31歳なんですが、ドラマ、映画、舞台でこれまであらゆるジャンルの作品でいろいろなキャラクターを演じるバイプレイヤーとして同じ世代の俳優さんよりもたくさん経験を積ませていただいたと思います。自分のキャリアのスタートがNHKのEテレ「天才てれびくんMAX」だったし、「さわやか3組」など幼少期からNHKに通い、強い縁があったので花形の朝ドラ、大河ドラマへの憧れが本当に強かったから、今回の連続テレビ小説「ちむどんどん」への出演は本当に嬉しかったです。半年以上も同じ役に没頭するのは何にも代え難い、とてもいい経験でした。

──今回「ちむどんどん」と『HiGH & LOW THE WORST X』の撮影時期が一緒だったそうですが、役の切り替えはどうなさっていましたか？

今までも作品の撮影時期が被ることがあったので自分は器用に切り替えができるとタイプだと思っていました。今回、実は『HiGH & LOW THE WORST X』と「ちむどんどん」のほかにもう1作品『赤ひげ』という小石川養成所を舞台にした時代劇も同時期に撮影をさせていただいていて、あまりに役の幅がありすぎて本当に苦労しました。1日に3作品の撮影が入ることはなかったのですが、2作品同日撮影はあったので。

学ラン姿でサラサラ黒髪に眼鏡という出立ちで『君主論』を読みふける、インテリながらも不良として殺傷能力の高いパンチを繰り出し人を殴ったかと思えば、NHKの朝の顔として主人公に自分の思いを真剣に必死に訴える、どちらかと言えば好青年を演じるのは、自分がサイコパスになった気分でした（笑）。だから初めて役のキャラクターを細かく書き出す作業をしたりして、それを読み返して切り替えをしていました。

今まで自分はどこまでもいけるのでは……と自負していたのですが、人間限界があるんだな！と初めて思い知りました。でもそんな限界に挑戦するのも嫌いじゃないです！僕、セリフ覚えは早いのですが、そこから気持ちを整理してセリフを言うという作業に時間がかかるので、本当にいくら時間があっても足りなかったですね。

──『HiGH & LOW THE WORST X』の轟の美しきインテリ眼鏡不良と「ちむどんどん」の誠実な砂川、実際の前田さんと共通する部分がありますか？

どちらの役も僕自身と共通する部分はあまりないかもしれません。轟は寡黙だけど僕はお喋りですし（笑）。どちらの役もどちらかというと受信する側の役だったのですが、本来の僕自身は発信をする側の人間でありたいので、性格的にどちらの役にもかぶる部分はないかもしれません。

恥ずかしいけど、強いて言うなら砂川智の誠実で努力家という部分は僕が子役からずっと演技を続けてきた上で大切にしてきた部分と同じかもしれません。あとは家族を大切にする思いは共通点ですね。

──忙しいときのリラックス法を教えてください

ディズニーです！コロナ禍だったのでなかなか行くことは叶わなかったですし、基本忙しいときなので実際に行くことはできなかったのですが、ディズニー＆ピクサー映画を見ることですね。本当に救われました。

ディズニー歴は2年ちょっととまだまだ日が浅いのですが、俳優仲間でマウント取ったりしています（笑）。「ジャンボリーミッキー！レッツ・ダンス！」をキレキレで踊りたいですね（笑）。あとはバラエティ。千鳥さん、博多華丸・大吉さんの瞬発力ある笑いが好きでよく観ています。

──美STは40代の女性のための雑誌ですが、40代の女性にはどんなイメージをお持ちですか？

僕たちメンズにまで美容のことがいろいろとおりてくる時代ですから、それこそ女性の選択肢はもっと広いだろうし、皆さんその情報を取捨選択して努力されているから、世の中、美魔女の方ばかりです。世の40代女性ってめちゃめちゃキレイだし、人としても成熟しているから素敵でしかありません！

──美に対して何か習慣にしていることはありますか？

とにかく水はたくさん飲んでいます。あとは湯船に浸かることですかね。シャワーだけで済ませるとやっぱり頭がスッキリしない感じがするので、湯船に浸かることを大切にしています。何かで入浴によって血行が促進され体が温まると自律神経にも良い作用があると見てからは、よほどのことがない限り湯船に浸かっています。温度は余り気にしてはいないのですが、ぬるめにゆっくり浸かっています。

入浴剤はもっぱらBARTHだったのですが、最近檜の香りで気に入っているのがLife & Beautyで売っているKITOWAのバスエッセンスです。香りの持続力が素晴らしいです。

美のルーティンは入浴中に毛根を掴みながら頭皮ケアをし、コリをほぐしてほうれい線ケアをしています。アゴ裏も丹念にマッサージしています。アゴ裏が固まると声の通りが悪くなるので。最近肌のトーンが明るくなったのは高額な高洗浄力のシャワーヘッドに変えたからだと信じているし、実際メークさんにも言われました。

ドライヤーは顔のリフトアップにも効果があると言われているドライヤーを使っています。アイマッサージ機で目元をほぐしたり、スチーマーを使って毛穴汚れをケアしたり、実は結構な美容男子です。