「バブル期のようにメイクが華やかだと国も元気になる」登録者123万人超のヘアメイクYouTuber【小田切ヒロさん・42歳】の野望

創刊15周年記念号のカバーを飾るのは、歳を重ねるほど進化が加速する小田切ヒロさん！発売前から大きな話題を呼び、即完売した前回の初表紙からちょうど1年。長いようで短いこの間にさらなる変化を迎え、結果を出し、新たなステージへと前進。ますます身軽になる小田切さんの言葉はいくつになっても可能性があると、わたしたちに希望と新たな目標を与えてくれます。

お話を伺ったのは……小田切ヒロさん（42歳）

「1年前、YouTubeチャンネルの登録者数が100万人を突破しました。同時に自分の影響力の広がりを実感し、社会を盛り上げたいという大きい目標を持つようになりました。メイクと社会は繫がっていて、バブル期のようにメイクが華やかだと国も元気になりますから。

さらに新たな分野に挑戦する決心もしました。その一つが、社会貢献の一環として、カンボジアで活動する友人が運営する、サッカーチームのスポンサーになったこと。動画でも現地の情報やサッカーについて紹介していく予定です。またライフスタイルブランドを作ったり、カフェをオープンする計画も。もちろん自分の最大の武器であるビューティは今後も主軸ですが、ヘア＆メイクアップアーティストとして仕事ができなくなった時のために、今から準備を始めているんです。

人生は短いですからね。若い頃に歳上の人と付き合ってきたからか、人生に先があり、変化するということをひと一倍意識しているのかも。だから私は時の流れに身を任せないし、ダラダラしているのはもったいない。目標は生きることへのモチベーションにも繫がりますから。美ST読者の方にも自分の手の届く範囲から目標を持つことを勧めたい。そして達成するための計画を立てる。いつまでに、何をやるのか。明確な数値化があればスピーディに進むというのもこの1年で学んだこと。

こんなことばかり話すと、自信に溢れているようですが、決してそういうわけでもありません。迷った時に相談する相手もいます。ただ人と比べることを止めたら、自分の人生に責任を持てるようになりました。もともと頑張る体質ではないので『まあ、いっか』って思ったらそっちに流れちゃうかもしれない。今はまだスピーディに力強く生きて、最終的に自分の生き様自体をコンテンツにしていけたらと思っています」。

2024年『美ST』10月号掲載
撮影／菊地泰久（vale.）　ヘア／井手賢司（UM）　スタイリスト／朝倉 豊　取材／大山真理子　再構成／Bravoworks,Inc.