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日本の夫婦の半数以上がセックスレスともいわれている昨今。とりわけ40代、50代になるとホルモンバランスも変わり、レスも加速する傾向があります。男女ともに不満がなければ問題はありませんが、中にはそんな状況に悩みを持つカップルも。今回は、心理カウンセラーの資格を活かし「男女コミュニケーション専門家」として活動する小室友里さんに、ミドル世代のセックスレス問題とお悩み解消法について伺いました。

男女コミュニケーション専門家/心理カウンセラー/メンタルトレーナー
映画、舞台、CD制作、セクシャルハラスメント関連のコラム執筆、ラジオパーソナリティ、司会、講演、YouTuber、ライバーとマルチにタレント活動を行っている。心理カウンセラーの資格を活かし、口喧嘩からセックスレスまで、男女コミュニケーションの専門家として、数多くの講演会やセミナーへ講師として登壇。講演会やセミナーでは、社会問題となっているセクハラ問題に新しい視点で解決方法を提示している。専門領域としては、社内におけるセクハラ問題だけでなく、夫婦円満、恋愛成就、デート攻略から夜の夫婦生活、男女コミュニケーションの真髄に至り、経営者から婚活中の方まで幅広い層に支持を得る。登壇100回以上、参加者は延べ3,000人以上。現在、セックストラブル解消の個別カウンセリングも行っている。そのほか最新情報はこちら

世代を問わずセックスレスに関しては、「未然に防ぐこと」が最も重要です。ご相談いただいた際には、「長い間セックスレスの状態でパートナーシップを重ねた上でのセックスレス解消は大変だ」ということを、まずはご理解いただいています。解消にはセックスレスだった期間と同じくらい、場合によってはそれ以上の時間がかかる可能性も。
その上で、ご夫婦が歩み寄るために一番大事なのはやはり「対話すること」です。体の関係であれ心の関係であれ、パートナーシップで大切なのはコミュニケーション。具体的な対策は、日常生活の中で性についての会話を挟んでいくことです。セックスレス解消の前段階として、性のことでも体調のことでも、自然に対話のできる関係性になる努力をするようにおすすめしています。
女性は更年期前後で、例えば性交痛や女性器周辺の乾燥など体が変化します。ホルモンが減少する40代50代は、体の変化に戸惑う世代でもあります。そんな女性の体の変化を男性に「知識と教養として共有する」ことが大切です。日常生活の中で、性生活や生理、更年期なども含め「性の悩み」や要望についてフランクに話していくことで、男性側も自身の悩みについて話しやすくなります。セックスのみならず健康についても、お互いの現状を話しやすい雰囲気を作りましょう。
その際に気をつけたいことは、相手に「責められている」と感じさせない話し方。パートナーからセックスの悩みを伝えられると、「俺が悪いの?」「私が悪いの?」と喧嘩になりがち。そこで女性は、自身の心の変化、体の変化(性交痛、生理痛、排卵痛など)を、パートナーに【笑顔で】伝えることが大切です。「笑顔を作る、ケンカになるような雰囲気を出さない」と心がけ、男性にとって聞きやすい状態を作るというのは様々なシーンで役立つスキルです。

ミドル世代のご夫婦で、妻のほうが「したくない」、夫のほうが「したい」と思っているカップルからのご相談がありました。女性側から「したいと思わないと、だめなんですか?」というお言葉があったのですが、したくないものをしたいように変えさせるというのは無理なんです。大切なのはセックスそのものではなく、「セックスをすることで関係が良くなるのではないか」と思ってカウンセリングを受けたという事実。歩み寄りの姿勢があるというポジティブな側面をまず意識してカウンセリングにあたりました。
まず、今現在も抵抗を感じないスキンシップまで無くさないようにアドバイス。例えば「手を繋ぐのはOK、肩を触れるのもOK、ハグをするのは少し抵抗がある」という場合は、手を繋ぐ、肩に触れるというコミュニケーションを日常の中で増やすところからスタートするように伝えました。
また、このケースでは妻から夫の「正論が強い」「押し付けが強い」という不満の声があがっていたので、夫のほうに「正論を押し付けすぎず、お相手の言葉に耳を傾けることからスタートしてください」とお願いしました。2ヵ月後にお会いした時には「妻が優しくなった」「夫の聞く態度ができてきた」と、距離が近づいたようでした。一回レスになったものは、一朝一夕には戻りません。しかし、こうやって少しずつ歩み寄ることができれば、夫婦関係が改善し、レス解消にも繋がりやすいです。
長年セックスレスになっているカップルは、お互いに解消しようと思っていても「恥ずかしさ」が先に立ってしまいがち。そこで、仮に女性が派手な下着を買ってみたところで、逆効果にしかなりません。
先を急ぐよりも現状を受け入れて徐々にコミュニケーションを深め、「今更セックスなんて、恥ずかしいよね」「僕もそう思っていた」「でもまぁ試してみる?」といった会話が気軽にできる関係性まで持っていくこと。仮に裸でベッドに入って照れて笑ってしまっても、フランクに話せる関係性であれば前進しています。大事なのはセックスそのものより「裸でベッドに入った」という実績。2人でトライアンドエラーの共同作業が繰り返し行えるカップルは、より良くなっていく可能性を秘めた関係だといえます。
お子さんの有無は大いに関係があります。お子さんがいる場合は、時間と場所の問題が出てきます。例えば「川の字に寝ている」という場合は、当然制約がありますよね。子育て中は「婚前と同じセックスを求めない」、夫婦間で「今はこれでいいよね」という意識を共有するなど、臨機応変に変化を受け入れる必要があります。
その上で、旅行などで外に出る方法もありますし、お子様が寝ている間にスキンシップを深めたり、バスルームを活用してお風呂に一緒に入ってみるなどの工夫が必要になってきます。お二人の関係性に合わせて、お互いが許容できる時間や場所の使い方でのセックスを二人で探していかないと、継続はなかなか難しいですね。
セルフプレジャーはストレス解消にとても有効です。取り入れられている方は、「日常生活が楽しい」とおっしゃっている方が多いですね。セルフプレジャーで「自分の体や心と向き合う時間」を持つことで余裕が生まれ、他者との対話にも良い影響があるのかもしれません。自分の体を知り自分の機嫌をコントロールすることは、「女性の自立」にも繋がると思っています。
ミドル世代は忙しい年代で、日常生活の時間配分にも気を遣います。セルフプレジャーグッズは「時短」になりますし、手早く快感・リラックスを体感でき、ホルモンも活性化して美容にもいい。いいことしかありません。ミドル世代こそ、プレジャーグッズを活用してほしいと思いますね。

セックスレスで悩んでいるカップルこそ、セックスそのものに焦点を当てすぎずお互いの体や心の状態に目を向けることで、相互理解も深まり無理のないペースで歩み寄ることができます。また、セルフプレジャーで自分の機嫌を自分でとってあげることで、パートナーとのコミュニケーションが上手くいくきっかけになるかもしれません。忙しい40代50代だからこそ、ストレスを溜めこまないようなそれぞれに合ったセックスライフを心がけましょう。
取材/星野星子 編集/安岡祐太朗
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