PEOPLE
美STの人気連載企画「自愛ビューティ論」に登場してくれた酒井若菜さん。彼女が語ってくれた心の持ちようは、迷い多き美ST世代の背中をそっと押してくれるようなものばかりでした。本誌でご紹介しきれなかったエピソードを公開します!
《Profile》
1980年生まれ。女優、作家。数々のドラマや映画に出演。
20代や30代の頃は、「完璧な人間でいなきゃ!」という思いがすごく強かったんです。だから人に何かを相談することもできませんでした。「自分は強い人間だし、人を支えてあげないと」という思いも、完璧を目指す姿勢に拍車をかけたのかもしれません。
でも40代になった時、“ちゃんと人に弱みを見せられる勇気を持つこと”と、“ちゃんと間違えられるということ”がいかに重要なのか、気づき始めたんです。
例えば私は作家の向田邦子さんをとても尊敬しているのですが、エッセイを読むと、彼女は“ちゃんと間違える”ができたんですよね。かつそれを、ケラケラと笑い飛ばせる愛嬌を持ち合わせている。
それって、すごく人間味があって、むしろカッコイイことだと思いませんか?
だから私は、何かを間違えたり、弱ってしまったとき、そういった自分を隠さず、ちゃんとさらせる人間でありたいなと思うんです。そんなことを意識して始めた40代からの人間関係は、とっても温かい関係になったと実感しています。
先日、今から20年ほど前にドラマで共演した子と、とある現場で偶然再会したんです。当時私は23歳で、その子はまだ可愛い男の子でした。少しの間昔話をしたんですが、「あのとき酒井さん、僕に“カッコイイ大人になりなさい”ってエールをくれましたよね」と言っていて。当の私はすっかり忘れてしまっていたんですが、随分イキったエールを送ったものですよね(笑)。
そしてさらに、「あのときの酒井さんはカッコよかったです」と言ってくれて。その時、過去の自分が、今の私を肯定してくれた気がしたんです。過去の私はズルをしたりごまかしたり、楽なほうに流れるような人間ではなかった、と。
誇れる自分を積み重ねてきたからこそ、本当の承認欲求は、自分によって満たされるのだと感じました。
日本人はとにかく自分自身に厳し過ぎ。気づいたときには精神が壊れてしまっている、という人も多いと思います。頑張ることはもちろん大事なことだけれど、壊れてしまっては元も子もない。そんなときは自分を客観的に見てあげることが大切です。
とはいえ、「自分」という存在は、あまりにも距離が近く、客観的に見るのは難しいことも。そんなときは、ひとまず自分を「目の前で悩んでいる友達だったら」と仮定してみるのがオススメです。Aくん、Bちゃん、Cくん、若菜ちゃん、みたいな(笑)。
そうやって俯瞰して自分を見ると、「なんだ、私けっこう頑張ってるじゃん」ということに気づくはず。自信をなくした友達を褒めることは簡単にできますよね。内側から自己肯定感を上げるのはハードルが高いから、外側から客観的に利他的に、自分の心にアプローチすることが大事なんだと思います。スキンケアと一緒ですね。
《衣装クレジット》
サロペット¥42,900(ヴェルニカ/ヴェルニカ ルーム)靴¥30,800(ツルバイ マリコ オイカワ)ピアス¥5,940左手パールリング¥4,590(ともにアビステ)
撮影/秋山博紀 ヘア・メイク/鈴木智香(A.K.A.) スタイリスト/中村智香子 取材/キッカワ皆樹
SKINCARE
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2024年12月16日(月)23:59まで
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