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人生苦があるから、楽がある

お気に入りの傘を持って出かけたら、雨の日もお洒落が楽しい「バレエ愛美魔女」こと中川絵里菜です。
本日は私の大切な場所のお話を少しさせてください。

10年前、小さなバレエサークルから私のお教室は始まりました。
結婚後、少しバレエを諦めかけて専業主婦をしていた期間があります。そんな中でもふつふつと湧き上がるバレエ愛は冷めることなく時を過ごしていました。当時0歳と2歳の子どもたちを抱え、踊りたくても踊れる場所がない。小さな子を連れて行けるバレエ教室なんてないし、子守をしてくれる人も身近におらず途方に暮れていました。目の前の子どもたちはとても可愛いですし、何不自由ない生活をさせてもらっていたと思います。しかし、私は私でない気がしていました。

巣立ちの門

そこで思いつきました。なければ自分で作ればいい!
「バレエが大好きなママさん、一緒に子連れで踊りませんか?」
当時mixiのママサークルから始まり、口コミで瞬く間に会員数は増えていきました。西早稲田を拠点とし、自由が丘や池袋のカルチャースクールからも講座開設のお話をいただき、支部を行き来しながら子連れでも大好きなバレエを諦めず向き合う時間を持つことができました。優しい保育士スタッフにも恵まれ、レッスン中は託児システムも設けてさらにニーズを追求。
今思えば無謀なチャレンジもあったのかと思いますが、私の信念はただひとつ
「母だから、子連れだから、理由をつけて諦めたくない。皆さんと楽しめるホームを作りたい!」、
その一心でした。

娘が3歳になる頃に、お家賃15万円の小さなテナントを借りて子どもクラスを開設しました。
たくさんお金は無かったので商工会や銀行へ企画書を持って相談へ行き、お話を聞いていただきました。晴れてお力添えを頂ける事になり、念願のバレエ教室を建てることに。最初は「バレエ教室にしては狭すぎ!」と驚かれることもしばしば。でも、私にとっては大切な一歩でした。

拘り抜いたバレエの床

賃貸契約もバレエ教室の改装工事も「やる」と決めたら即行動。周りには驚かれましたが、己の信念は責任を持って貫く覚悟でしたので、私としては真っ当な選択でした。
小さな狭い教室は宣伝広告費も余裕がありませんでしたが、ありがたいことに可愛い生徒たちが一人、また二人、と増え毎日一生懸命でした。今思えば教師としても半人前でお恥ずかしい限りでしたが、生徒たちと一緒に成長するつもりで無我夢中でバレエ教師の勉強にも取り組みました。

ただ毎日を一生懸命過ごす。
感謝を忘れず言葉にする。
いつも自分は初心者だと思い勉学に励む。
芯を強くもち堂々と生きる。

そんな月日が過ぎた頃、お隣のテナントが空き物件になり、一大決心。教室を2倍に拡張工事をすると決断。大家さんも壁を壊しての一大工事を快諾して下さり、今のバレエ教室が完成しました。
広さが2倍になった教室では、ますますたくさんの出会いがあり、私には「生きがい」と「ホーム」ができました。顧問の税理士先生から法人登記を勧められたのもこの時期。
シングルマザーになったのもこの時期。
「人生腹をくくって自分で切り開いていこう」と、さらに覚悟を決めた年でした。
この時29歳。

教室にはたくさんの油絵

先日、就職が内定した教え子が「先生~!お久しぶりです!」と元気な顔を見せてくれました。
「バレリーナになりたい!」と言っていた子が、コンクールでロシア国立ボリショイアカデミーへの短期留学許可をいただきました。「バレエの道ではなく英語を頑張って通訳になりたい」と巣立っていく子もいました。

どんな道を歩んでも、どこに居ても、私の大切な教え子です。
そしてバレエで鍛えぬいた精神と肉体を誇りに思って、新しい未来へ自信をもち羽ばたいてもらいたい。
よく「子育ては親育て」なんて言われますが「教え子育ては先生育て」だな~といつも思います。 

楽しい生き方と選択を

【女性が本来の自分の姿で美しく輝くお手伝いをする】
【一緒に理想を叶える】

これが私の誇れる仕事です。

国民的美魔女コンテストという素晴らしい機会を経て、より多くの女性たちへ発信したい。
「強く!美しく!」…不屈の精神とへこたれずに前進する姿を見て、世の中の女性が一歩踏み出す勇気になれば幸いです。そんなきっかけのホームになりたいな。

そのために36歳の今、この与えられたチャンスを活かせますように。
たくさんのご声援を追い風に変えてさらに突き進みます。

最後までご一読ありがとうございました。

中川絵里菜

中川絵里菜

クラシックバレエ教師/教室経営 中川絵里菜

バレエ教室を経営しながら講師としても教えています。教室の可愛い生徒、ステップファミリーの思春期を迎えた息子と娘、朗らかな夫に幸せをもらう毎日に「ありがとう」を伝える気持ちを大切にしています。美ST誌面で自由に輝く40、50代の女性たちに心を奪われ、私も人の笑顔を引き出す存在になりたくて応募しました。

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