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【乳がんの経験から新たな仕事へ】カメラマン岸あさこさんのがんとの向き合い方・気をつけていること

女性の罹患率1位の乳がん。年々増えているけれども、早期発見ができるようになりました。がんは予防も治療も、正しい知識が最も大切だと言います。でも何が「正しい」のか多くの人はわかりません。乳がんからサバイハブした、カメラマンの岸あさこさんの経験から、知っておきたいことをお伝えします。

他のサバイバーの方々との交流から乳がん患者専門のカメラマンに転身

正看護師、ライフネット生命勤務の後、オーストラリアの大学院に留学。帰国後、自身の乳がんが発覚し、治療。医療と患者の経験を活かした写真スタジオ「ブレストキャンサー・ポートレート」をオープン。

治療の辛さと不安の中で希望を見つけ、励みに

オーストラリア留学から帰国してこれから事業を立ち上げようと福岡に戻ったときのこと。入浴中にたまたま触れた右胸にピンポン玉大のしこりを感じ、乳腺クリニックへ。検査の結果トリプルネガティブという希少タイプのがんと診断されたのです。あまりにも突然のことで受け止められず、とてつもなく強い恐怖と不安と孤独にさいなまれました。術前に音信不通だった友達に連絡して会ったりしましたが不安や孤独は解消されませんでした。副作用で体が一番辛かった時、知人が紹介してくれた料理教室に行くと、その先生も乳がんで乳房を全摘出していてホルモン治療中とのこと。先生も辛い時のはずなのに、とてもお元気で明るく輝いて見え、私には希望に見えました。私も怖いけれどちゃんと受け止めなきゃと思ったのです。

抗がん剤で体力が落ちたので散歩を毎日の日課に。体力だけでなく気分転換が必要なのでメンタルUPのためにも欠かせません。抗がん剤治療中はスカーフで脱毛をカバーしました。

自分の経験を役立てながら幸せの数を増やす仕事

抗がん剤治療が終了した頃、価値観が急激に変化してきました。病気を機に幸せの数を増やしたい、乳がんになった方々のお役に立ちたいという強い気持ちが芽生えました。ほとんどの乳がん患者が手術前にスマホで胸の写真を撮影していることを知りました。自分もそうでしたが、生活感がある場所では綺麗には撮れないんです。抗がん剤治療やホルモン療法により閉経の状態となり、徐々に胸の張りがなくなり、患側だけでなく健側の胸も縮小してしまっている方々がたくさんいらっしゃいます。不安で怖くてたまらない手術前の時期に、共感してもらえる信頼できるスタッフに、高画質なカメラで美しい写真を撮影できる乳がん患者専門の写真撮影環境を整えようと決意。独学で撮影技術を学び、フォトスタジオをオープンさせることができました。

①豆乳のイソフラボンは日本乳癌学会でも推奨。プロテインは朝晩飲んで体力アップに。②陶器の突起が心地よいビオーブのかっさで頭皮の血行促進。③スタジオに来た方にご紹介している医療用ミックスウイッグは13万円~。④DHCミレットUPサプリで育毛ケア。

瞑想は難しいので、不安を感じたらすぐに取る呼吸法を学んだ『ストレス、パニックを消す!最強の呼吸法』。効果を感じました。

サバイブ後、健康のために気をつけていること

☑︎ 自分は大丈夫だと信じる
☑︎ 体力UPのために、朝晩プロテインを飲む
☑︎ 気分転換と体力UPのために毎日歩く
☑︎ メンタルを保つ呼吸法を取り入れる

《岸あさこさん 闘病ヒストリー》

2017年 47歳
11月 オーストラリアの留学から帰国後、入浴中に右胸にしこりを発見。トリプルネガティブという日本には少ないタイプのがんだと判明。

2018年 48歳
1月 部分切除の手術で悪性腫瘍を取り切る。
4月 放射線治療・抗がん剤治療開始
10月 抗がん剤治療終了。価値観が急激に変化
12月 他の乳がんサバイバーの方々との交流の中で、スマホで手術前の胸の写真を残している方が多いことを知る。乳がん患者専門の写真撮影環境を整えたいと思い、独学でカメラ技術を学ぶ。

2019年 49歳
10月 クラウドファンディングが成立し、東京に乳がんサバイバーの方のためのフォトスタジオを設立

2021年『美ST』2月号掲載
撮影/吉澤健太、平林直己、楠 聖子、奥山栄樹 ヘア・メーク/小澤実和、川岸ゆかり 取材/菊池真理子、浦﨑かおり 構成/佐久間朋子

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【乳がんの経験から新たな仕事へ】カメラマン岸あさこさんのがんとの向き合い方・気をつけていること

2024年4月号

2024年2月17日発売

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