PEOPLE
私たちの親世代では当たり前だった専業主婦。しかし、いつの頃からか「結婚しても、出産しても」働くのが当たり前、という風潮になりました。働かなくちゃいけない、というわけじゃなく、働きたい人が増えたのも事実。職場で、家庭で、自分の居場所を見つける。生き方を選べる時代になりました。

妊活に本腰を入れるために仕事を辞めました。それ以降、職業を聞かれたら「専業主婦」と答えるのですが、子供もいないのに働いてないということに、世の中の人は違和感があるみたいで、なんで働かないの?という反応をされます。そのせいでなんだか劣等感を抱いてしまうんです。(メグミさん・40歳)

毎朝、起きて身支度を整えながら考えることは「今日も一日、楽しい主婦としてどう過ごそう」とスケジュールを立てること。自分は専業主婦だとしっかり認識を持つようにしています。まず、あまりお金を使わないで夫の稼ぎの範囲内で楽しむのが大事。夫の給料を上手く使っていくのが賢い主婦。そうすると夫の給料を使って何が悪いと思えます(笑)。私も仕事をしていた時は、よく夫にわがままを言っていたのですが、今は自分が平和に過ごすために夫にも自分にも優しくしようとしています。働いていると社会に対してや、社会に貢献していないことに腹が立っていましたが、主婦の腹が立つことといったら限られていて世間が狭い。これは悪いことばかりではなくて、世間が狭いから腹が立つ内容を自分でセーブできる、これがいいところ。そんな風に思います。今大切なのは、キャリアよりお金より友達。そして家族。健康でいられること。体のことを考えた食事やいつも清潔で快適な身の回りなど、職場と同じで家庭内でもいい環境作りを心がけています。老後や介護は絶対にやってくる。そのことで悩むときが絶対にやってくる。だから今、できる限り夫とお互いの愛情を育んでいきたい。親と過ごす時間を作って楽しませたい。夫や親と楽しく過ごすための時間を大切にしたいと思っています。(藤本美佳さん・57歳/専業主婦歴12年)
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会社員時代を経て、ヨガのインストラクターとして活動。長男を産んだ後も、ヨガ関連の仕事を続けていました。専業主婦になったきっかけは長男を産み、仕事復帰を考えていたときの夫からの言葉。「仕事を辞めて子供と一緒にいる選択肢もあるよ」。考えたこともなかったけれど、家事も育児も苦にはならなかったので、その言葉がスッと心に落ちたんです。片付けや料理にも時間をかけられる、 子供や夫の状況を把握する余裕があることが何より良かった点。ヒールやワンピースとは無縁の今、社会との接点が欲しいと思うこともあります。たまに贅沢ランチをする時の微かな罪悪感も拭えない。それでも両得はできないからベストな選択だったと思っています(上村朋美さん・38歳/専業主婦歴4年)
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不妊治療をして、やっと念願の長男が誕生。長年、携わってきたモデル業に戻ることを考えたことはありませんでした。子供と毎日ずっと一緒にいられることが何よりも幸せ。毎朝、今日はどこに行こうかな?と気分や天候次第で一日の過ごし方を決められる。子供が楽しめるよう毎日を組み立て、子育てに全力投球できています。公園を走り回ることが多いせいか、よく眠れるように。子供に合わせた規則正しい生活。さらに栄養バランスに気を配ったメニュー、自然と体調も良くなりました。ただ、社会との接点があまりないので、どうしても視野が狭くなってしまうのが弱点。この時間を大切にしながらも世間から置いていかれないようにするのが課題ですね。(星合由貴さん・45歳/専業主婦歴4年)
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20代で結婚してすぐに妊娠。以来ずっと専業主婦です。子供の手が離れたら仕事を再開しようかなと考えていたのですが、子育てする生活の中で、子供のために必要な衣食住に関わることを極めていくと、限りなくやりたいことが出てきました。家庭雑貨や小物はミシンで何でも作っています。家族が使っている場面を思い浮かべながら幸せな気持ちに。たくさん作ったものは地元で開催されるマルシェに出品したり、居心地のいい家にするための様々なワークショップに参加したり、同じように料理や整理収納など家庭内を整えるのが好きな主婦の友達とランチをして情報交換したりと、家で一人でいる時間と外で活動する時間どちらも家事に活かしながら楽しんでいます。(上村千重子さん・44歳/専業主婦歴15年)
毎日仕事が忙しく親のことや子供のことなど殆ど妻に任せっきりですが、家庭をしっかり守ってくれていて感謝しています。本当はもっといろいろ話を聞いてあげたいと思っているんですが。(49歳・医者)
専業主婦は家にいても退屈そうなので、働いてくれてもいいけれど、そのせいで家事を分担させられるのは正直イヤ。家事はいっさいできない。したくない。(52歳・会社経営)
「今日は何していたの?」と聞くと機嫌が悪くなるので、妻から話すまでは聞かないようにしていますが、昼間は何しているんだろう。知りたい気持ちはあるけれど怖くて聞けないかも(笑)。(55歳・不動産会社経営)
自分の時間を子供のために使って育児をして家庭を守ってくれていることは、世間や社会から見たらたいしたことではないけれど、心からリスペクトしています。(50歳・カメラマン)
30代の頃までは自分が仕事をして妻や 子供を守っていると思っていましたが、40代になって家庭の安泰や自分の健康は妻に守ってもらっていると気づいてからは 感謝の気持ちを言葉にしたり家事を手伝うようにしています。(47歳・会社員)
2018年『美ST』6月号掲載
撮影/奥山栄樹、福本和洋(maettico) ヘア・メーク/SAORI.K、杉村理恵子 取材/浦崎かおり、金沢由紀子
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2025年11月16日(日)23:59まで
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