PEOPLE
器をめぐる冒険も人も、いい出逢いには共通点があり、出逢った瞬間、「仲良くなりたい」という直感が働くものです。また作り手の想いに直に触れられるのも旅の醍醐味。思い出をテーブルに並べて、出逢った器の組合わせを考える……。丁寧な暮らしがここから始まります。
毎年窯出し市が開催される伊賀焼は、良質な陶土の産地で、薪に最適な赤松の森林が豊かな恵まれた土地にあり。

伊賀土は、古琵琶湖層と呼ばれる地層から産出。生物の遺骸が含まれるため気泡が多く、熱が急激に伝わりにくいので、熱しにくく、冷めにくいという特性があり、強い耐火度を有しています。火に強い伊賀焼は、昔から土鍋や行平として重宝されてきました。一方、日本六古窯のひとつ、信楽焼も、同じ古琵琶湖層の産出土によるものです。「焼き締め」の技法は窯の中に舞う灰が器にかかることで釉薬をかけたように変化し、味わいある焼き上がり方が特徴。その土地の風土や暮らしが生み出す手仕事の成り立ちを知ることで、先人の知恵に思いを馳せる。旅を通し、心が揺さぶられる手仕事に出逢い、それを使うことで、より深い愛着がわいてきます。


ギャラリーyamahonに併設する「カフェノカ」では、ハンドドリップのコーヒーや紅茶、手作りのケーキが常時3〜4種類用意され、静かで落ち着いた雰囲気の中、ギャラリーで扱う作家の器でいただけます。

ギャラリーで扱う三重県在住の作家の器。左上から時計回りに、小島陽介さんの長石釉飯碗¥3,000、柏木円さんの豆皿¥800、安永正臣さんの白磁豆皿¥1,000、山田洋次さんの豆角皿(若草)¥1,500



アフリカの泥染めの模様をイメージした杉綾紋の器は、まさに旅の記憶を再現したプリミティブなデザインが特徴。鉄絵シリーズは器の表面に彫りを入れ、鉄の粉を水で溶いたものを流す象嵌(ぞうがん)という技法。土はそれぞれの良さを取り入れるため、伊賀の土と信楽の土を混ぜて使っているそう。


(左)右・鉄絵皿八寸¥7,000、鉄絵取鉢小¥2,800、中・鉄絵角皿¥4,000、鉄絵角皿中¥2,500、左・鉄絵擂り鉢大¥10,000、中¥5,000、小¥3,500 (右)上手が付いた土瓶はシャープなラインが描ける真鍮。切って形を整えるのも城さん自身が手がけているそう。白切灰釉土瓶小¥13,000


開窯から184年を迎えた長谷園。長谷園7代目当主は美味しいものに目がない物作りのプロフェッショナル。時代のニーズに目を向け、現代の食生活と暮らしに合った土鍋を数々生み出しています。

大正時代の建物、旧事務所「大正館」。一歩足を踏み入れると古き良き時代のレトロな雰囲気。現在は休憩所と展示室として使用。国の登録有形文化財に登録されました。

季節を問わず、日常使いできる多様な土鍋。(上左)左手前・ビストロ蒸し鍋¥10,000、左奥・IH対応 鉢鍋 黒釉¥20,000、右手前・ビストロ料理に合うオシャレな土鍋¥8,000、右奥・熱伝導が良い、たたき目 アメ釉鉢鍋¥30,000

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撮影/中林 香 ヘア・メーク/Sai(LUGAR) スタイリスト/福田栄華 モデル/前田ゆか 取材/前田美紀
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2025年11月16日(日)23:59まで
2024年11月16日(土)23:59まで
2025年11月16日(日)23:59まで
2025年11月7日(金)23:59
2025年10月16日(木)23:59まで