PEOPLE
今年52歳を迎えた俳優、鈴木砂羽さん。私生活では2011年に10歳年下の俳優と結婚し、2015年に離婚を経験。「思い返せば、母の理想から逃れたくてした結婚だったかもしれません」と語る理由とは? 「女優をやってると男っぽくなっちゃって恋愛が難しくなるんですよ。だから恋愛の話は得意じゃなくて」とはにかみながらも明かした現在進行中の恋愛についてまで、伺いました。
《Profile》
1972年生まれ。静岡県出身。美術短期大学を中退後、文学座の研究生となる。研究所卒業後の94年、映画『愛の新世界』で主演としてデビュー。圧倒的な存在感でブルーリボン賞など各新人賞を多数受賞。その後、舞台やテレビドラマでも幅広く活躍。直近では、テレビ朝日のドラマ「相棒 season23」に出演中。ドラマ、映画、舞台、バラエティのほか舞台演出、マンガの執筆など幅広い表現ジャンルで活躍している。
39歳の時、一度結婚をしました。年齢的にいい大人ではありましたが、私はどこかでまだ、子供の頃に言われた母の教えや、母の女性の理想像にしばられていました。「これは私の人生であって、母の理想を体現するための作品じゃない」「私は私でいい」と考えられたらよかったのに、まだ自分自身の生き方にOKが出せていなくて、「こんな私だとママは嫌かな」と自分に制限をかけていた頃。そんな自分に甘んじながらも、反発したい気持ちはすごくありました。
結婚はその思いが原動力になっていたのかもしれません。
結婚すれば、母の理想から逃れられるような気がしていました。結婚してからは、さらに自分を変えるために、とにかく現状を変えていこうと、バラエティ番組にも積極的に出演しました。映画『愛の新世界』で初主演してから、その後も正統派主演女優の道を素直に歩めなかった私は、「正統派で行けないなら何でもやっちゃえ!」という、少し自暴自棄な気持ちもありました。バラエティへの出演は、もしかしたら自己防衛のためだったのかもしれません。
そのお相手とは4年も待たず離婚することになったのですが、私は仕事でいっぱいいっぱいで、彼を完全に置いてきぼりにしていたな、と思います。離婚後はそのことで罪悪感を持ったし、自己嫌悪に陥りました。「何であの時あんなことしちゃったのかな、あんなこと言っちゃったのかな」と、自分をひたすら責めていました。
恋愛する上で、“譲れないもの”っていうのは今も昔もないんです。ただ好きな男性を目の前にしているのに、自分のことしか見ていませんでした。自分でも驚いちゃうけど、こんなこと気づいたのはごく最近のことなんですよ!
「好きになってほしい」「求めてほしい」「可愛いねって言ってほしい」に始まり、「あれもやってくれない」「これもやってくれない」と要求が通らないと文句を言い始める。とにかく思い出すのは、相手にされたり言われたりした嫌なことばかり。
これまでそうしたことすら考えもしなかった自分は、自分の中の愛情のタンクの中身がどんどん減っていってしまっていることに愕然としました。
恋愛は「相手」が「自分」を満たすのではないんです。満たすのは唯一「私自身」なんです。それにはどうしたらいいのかというと、まずはありのままの自分を受け入れて認めてあげること。「あの時私はこんなことが嫌で傷ついたんだ。でももういいじゃん。あの頃は必死だったもの」と、ただ自分を認める、そしてできることなら、自分を許してあげる。
そうすると徐々に愛情のタンクが満たされていって、人にされたり言われたりして嬉しかったことを思い出してくる。人から受けた愛情が戻ってくるんですよ。
そんなふうに自分が満たされてこそ他者へ愛情が注げると、50代に入ってようやく気付いたんです。変な見栄や意地やこだわりは捨てれるんだったら捨てていい! ちょっとずつでも手放していけば、楽になるんだなって。自分が楽になると、不思議と相手に求めることも、こうあってほしいとかも薄らいでいきます。
この先としては、「愛」についてひたすら考えています。
お互いの正義を考え、尊重しつつ介入しすぎない自立したパートナーシップが理想。上手くいかないことも多いけれど、というか自分の修行中すぎて、なかなか上手くいかないんだけれど、何とか成し遂げたい。今世私は「やれんのか?!」と思えるのが、「今ココ」です(笑)。
今の世の中はすっかり多様性という言葉が定着していますよね。コロナ禍を経て時代が大きく変わったなと思います。
私が目下、興味があるのは新しいパートナーシップ。因習などに縛られない、自由な関係性です。結婚は一回しているので(笑)、別の段階に進めるのでしょうか…。
希望は恋愛だけでなく仕事でもそうで、次世代の若者と組んだりして、その思想や発想にどんどん触れたいとも思います。いうても私は昭和脳なので、ビシバシ新しい刺激を欲しています。
人と柔軟に関係性を築くためには、やっぱりしっかり自分を見つめて、受け入れて、理解することがマスト。そこに真の“自愛”があるような気がします。単純に自分を可愛がったり、甘いものを許すだけだったらとっても楽なんですけどね!(笑)
《衣装協力》
ブラウス¥40,700 パンツ¥36,300(すべてミュラー オブ ヨシオクボ)イヤカフ¥29,700 ピアス【右耳】¥99,000 ピアス【左耳】¥99,000 ブレスレット¥594,000 ハンドカフ¥33,000(すべてカラットアー/ヴァガス)ブーツ¥83,600(ネブローニ)
《ショップリスト》
ヴァガス 03-6434-7975
ネブローニ nebulonie.jp
ミュラー オブ ヨシオクボ 03-3794-4037
撮影/鈴木章太 ヘア・メイク/加藤峰子 スタイリスト/平井律子 取材/キッカワ皆樹 編集/根橋明日美
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2025年11月16日(日)23:59まで
2024年11月16日(土)23:59まで
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2025年11月7日(金)23:59
2025年10月16日(木)23:59まで