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【近藤春菜さん(42歳)】高いコミュ力も…「昔は99の賞賛より1の誹謗中傷が心に引っかかってしまっていた」

お笑いコンビ、ハリセンボンとしてお茶の間の人気者になってから、ソロ活動でも見ない日はないほどの活躍を続ける近藤春菜さん。たびたび話題になる多彩かつ華やかな交友関係も、「周りの人に引っ張ってもらってここまできた」のだとか。そこにあるのは、巧みなコミュニケーションテクニックではなく、地道に自分自身と向き合うことを大切にする姿。実は控えめで実直な、“高いコミュ力の裏側”に迫ります。

お話をうかがったのは…お笑い芸人 近藤春菜さん(42歳)

《Profile》

1983年2月23日生まれ。東京都出身。
2003年、相方・箕輪はるかさんとハリセンボンを結成し、翌年デビュー。『M-1グランプリ』で2007年と2009年に決勝進出を果たす。NHK『土スタ』、TBS『モニタリング』をはじめ、日本テレビ系『ブラッシュアップライフ』『悪女』、テレビ朝日系『星降る夜に』、TBS系『ラストマン』、テレビ東京系『ブラックポストマン』など、バラエティや俳優の幅広い分野で活躍している。

“叩かれないようにうまくやる”よりも、自分自身の心からの言葉が言えているかどうか

――人付き合いに限らず、お仕事で何か転機になった出来事はありましたか?

今でも多少あるのですが、昔は何かウケたとしても、一人でも笑ってない人の顔のほうが気になっていました。99の賞賛より、1の誹謗中傷や悪意ある一言のほうが心に引っかかってしまっていたんです。

それが変わったのは30代後半の頃のこと。「スッキリ!」をやらせてもらっていた時でした。今までやったことない仕事だったし、悩みも不安も大きくて。悩む中でメインMCの加藤(浩次)さんに相談をさせてもらった時に、「春菜なりのことをすればいいんだよ」って言ってもらったことがあったんです。
その時に、確かに自分が「上手くやらなきゃ」と思いすぎていたこと、自分自身の心からの言葉じゃないと人には届かないし、私がやらせてもらっている意味がない。物事を多角的に見ることや人の価値観は様々で違うこと、それを受け入れることなどを学び、それにより人付き合いも変わってきました。まだまだ足らないこともあるけれど良い経験をさせてもらったと思っています。

人間関係は鏡。相手は自分自身。自分が高みに行かないと人には恵まれないまま

――お仕事を通じて、人付き合いにも変化があったのですね。様々な出会いを経験されていると思いますが、その中での学びなどはありましたか?

素敵な人や波長が合う人って、やっぱり同じところにいないと出会わないなと思います。魂的にというか、魂のレベルとして(笑)同じレベルにいて、初めて出会うことができるのではないでしょうか。せっかく会えて、お友達になれたのなら、お友達の顔に泥を塗らないような生き方をしたいなとか思っているので、常に“一緒のところ”にいたいなとは思いますね。

ネガティブになっていたり凹んでいる時に出会う人って、自分にとってあんまり良くない影響を与える方もいるなと思っています。逆に、そういう人に出会った時は、「自分の状態があまり芳しくない」と感じるようになりました。自分がネガティブな時はネガティブな人と出会ってしまう、それは自分を顧みなければならないサインなのだと思います。ムカついた! と愚痴る前に自分自身を省みるようにします。他人は自分を映す鏡だと思っていますから。

お葬式の内容はいいとして結婚式は…諦めていません!

――「他人は自分を映す鏡」という言葉、刺さります。大人なるほど友人関係も難しく、友達がどんどん減って、このままでは誰も来てくれない寂しい葬式になりそうで悲しい、という悩みも周囲でよく聞きますが…。

例えば、もしも、友達がいないことで「葬式に誰もきてくれない」なんて悩まなくてもいいと思います。葬式って、自分はもう死んでるから何も見えませんし(笑)。

でも、結婚式は別。結婚式、私はできるならやりたいです。
結婚してる人や恋愛してる人ってすごく輝いているじゃないですか。楽しそうだし、いいなぁと思います。でも本来の私は、消極的なところがなかなか直らなくて恋愛に関しては友達作りみたいなスピード感を持って進められないのですが…(笑)。

喧嘩もするけど、大人になって本音を言ってくれる友達がいるのはありがたいこと

――友達の存在の大切さを実感されることは?

私、全然素直じゃなくて、友達の助言が受け入れられなくて、ちょっと口喧嘩みたいになったりする時もあります。でも結局、そうやって言ってくれるのは、私のことを本当に思ってくれるからだということもわかっているつもりです。結果的には、友達との縁は大切にしたいなと思ってしっかりこちらから謝ったりします。だって、大人になって言ってくれる人なんて、家族以外いないですもんね。本音で言ってくれる人の存在ってありがたいなと思いますね。

20代は目の前のことでいっぱいいっぱいで30代はちょっと余裕が出てきたかもしれないけど、やっぱりどこか気合いを入れて踏ん張ることもいっぱいありました。でも40代で、やっと余裕が出てきたというか、好きなこととか楽しいことを優先してやらせてもらえるようになった感じがあって、今がとっても楽しいですね。友達とはこれからも小競り合いはあるかもしれませんが(笑)、耳の痛いことを言ってくれるのが本当に愛ある友達だと思って、そんな方々に友達だと思ってもらえるように、自分自身を磨きつつ、大切にしていきたいですね。

《衣装クレジット》

チュールトップス¥9,350パンツ¥18,700(ともにLA BELLE ETUDE/アンティローザ)ロゴTシャツ¥15,400(COEL)イヤーカフ¥1,430(アネモネ/サンポークリエイト)

【ショップリスト】
アンティローザ https://auntierosa.com/
COEL(ビッグヒット) https://ec.coel-y.net
サンポークリエイト 082-248-6226

撮影/川谷昌平 ヘア・メーク/川村友子 スタイリスト/大塩リエ 取材/柏﨑恵理 編集/浜野彩希

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2025年4月17日発売

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