PEOPLE
デビュー間もなくして“エンクミ”の愛称で愛され、CMや広告、バラエティ番組やドラマと、テレビで見ない日はないほどの人気を博した俳優・遠藤久美子さん。当時はあまりにも多忙で「とにかく眠かった記憶しかなくて、仕事の内容をほとんど覚えていないんです」と語ります。今だから話せる忙しすぎた毎日の裏話、「結婚はしないと思ってた」おひとりさま好きから一転しての結婚・出産…怒涛の日々を振り返っていただきました。
《Profile》
1978年4月8日生まれ。東京都出身。1995年、マクドナルドのCM・証明写真編で一躍脚光を浴びる。以降バラエティ番組でのレギュラー出演をきっかけに人気を博し、その後もCM、テレビドラマ、バラエティ、映画を中心に精力的に活動。1998年には歌手デビュー。『警視庁捜査一課9係』シリーズ(テレビ朝日)、『雲霧仁左衛門』シリーズ(NHK)など代表作多数。2025年に約9年振りの舞台『FOLKER』に出演。『特捜9final season』(テレビ朝日)は4月9日より毎週水曜日21時に好評放送中。
デビューしてから高校3年生くらいの時が結構忙しくて。普通科の高校でしたから単位が取れない危機にも直面したのですが、担任の先生がすごくサポートしてくださって何とか卒業にこぎつけられました。
卒業後は都内で一人暮らしを始めましたが、仕事はどんどん忙しくなる一方でしたね。そんなある日、ピンク・レディーの未唯さんと現場でご一緒させていただいた時に、「寝られてないでしょ?」と心配していただいたことがあって。「移動中とか、とにかく時間を見つけて寝るのよ」と、足のむくみ解消に効くメディキュットまでいただいてしまいました。私、さすがにピンク・レディーさんたちよりは寝られていたんじゃないかと思いますが(笑)。とはいえ、あの当時はとにかく眠くて!アドバイスをいただいてからはそれまで以上に移動中は寝るようになりました。だからなのか、仕事の内容をほとんど覚えていないんです。たまにYouTubeとかで出させていただいた昔のバラエティ番組を見たりしますが、「あれ?これは?」というのが結構あります。自分が映っているのですが、全く覚えていません…。忙しかったというより、単純に記憶力が無さすぎるだけかもしれませんけどね(笑)。
学生時代の友達とかと集まってごはんを食べたり、どこかへ行ったりできるようになったのは、仕事が落ち着き出した20代後半くらいでした。現場で知り合って仲良くなったヘアメークさんやスタイリストさんと出かけることも増えていきましたね。芸能人の友達ですか?実はほとんどいないんです。というのも、あんまり気安く友達になっていいのかな?という気持ちが昔からあって。やっぱり事務所にとって大切な人だし、私と一緒に遊んで怪我でもされたらどうしよう、とか、ごはん食べに行くなら個室?何なら送迎したほうがいい?とか、あれやこれや考えてしまって二の足を踏んでしまいます(笑)。そうすると、どうしても交友関係が芸能人以外の方々になりがちに。
おまけに1人でいることが全く苦ではないから、どんどんタイミングを逃して今に至っています。1人の時間は、独身の頃はよくロックバンドのライブに行ったり、あとフェスにも行っていました。ELLEGARDENの細美武士さんの大ファンなんですよ!それから落語や舞台とか、海までドライブもよくしたなぁ。そんな風に1人が大好きだったから、私は結婚なんてしないんだろうなと思っていたんです。それでも今では結婚して子供が2人いるわけですから、人生って本当にわからないものですよね。
36歳の時に映画の撮影現場で夫と出会い、37歳で結婚しました。そして最初の出産が38歳の時。いわゆる高齢出産だったので、無事出産できるのか不安で仕方がなくて。私の母は私を含めて5人の子供を産んでいて、姉は4人産んでいるので、もちろん不安を打ち明けました。でも、姉には「私のケースが久美子のケースにあてはまるかわからないからねぇ」と言われ、母に至っては「とにかく黙って産みなさい」と(笑)。あの時の私には言葉が重すぎてあまり理解できていなかったのですが、いざ分娩台に乗って陣痛がきた時、これか!と。恐怖に慄きながらも「喚かない、叫ばない、黙って産む!」と必死に念じました。
だけど何より私の励みになったのは、出産に立ち会ってくれた夫の存在に他ならないですね。2回とも立ち会ってくれたのですが、初回なんてもうパニック!助産師さんの声も耳に入らなかったのですが、夫が耳元でかけてくれる言葉は不思議とよく聞こえました。分娩室の機械のメーターを見ながら、「ママ、これから痛みが上がるけど、また落ち着くからね」とか、「痛みが落ち着いてくるから、少し寝ておこうか」とか。客観的に状況を伝えて、励ましてくれました。でもいきみが足りなくて長男は最終的に吸引分娩に。本当に、よく耐えてくれました。次男を出産したのは41歳の時です。体力的にはキツかったけれど精神的な余裕はあって、何より吸引分娩で次男に負担をかけたくない一心で、「おりゃあ!」という気持ちで自然分娩ができました。「女性ってすごいな、強いな」と朦朧としながら思いましたし、母の言葉も、その時ようやく腑に落ちた気がしたんです。
《衣装クレジット》
シャツ¥27,500(ハウント/ハウント代官山)デニムパンツ¥23,100(レッドカード トーキョー/ゲストリスト)ネックレス¥50,600(マリハ)イヤリング¥4,950(クードル/MIKIRI)
【ショップリスト】
MIKIRI 03-5774-4205
ゲストリスト 03-6869-6670
ハウント代官山(ゲストリスト) 03-6869-6670
マリハ 03-6459-2572
撮影/佐藤容平 ヘア・メイク/本岡明浩 スタイリスト/石橋蘭子 取材/キッカワ皆樹 編集/浜野彩希
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2025年11月16日(日)23:59まで
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2025年10月16日(木)23:59まで