国仲涼子さん（45歳）結婚10年の今「家庭や育児は、ちょっとくらい理想から外れてもいい」

「子供たちが2人とも小学生になったので、また夫婦での時間も持てるようになったんです」と語る俳優・国仲涼子さん（45歳）。2014年に俳優・向井理さんと結婚。今では2人の男の子のママに。夫婦時間の楽しみ方や仕事と家庭の両立法まで、「美ST」本誌でご紹介しきれなかったエビソードをたっぷりご紹介します。

子供たちが小学生になり、1日の中で子供たちがいない時間が少しだけ増えました。それまでは四六時中子供と一緒にいたので、成長の早さに驚くばかりです。最初の親離れ子離れの段階なのかもしれませんね。
昨年は大河ドラマや久しぶりの連ドラのレギュラー出演もさせていただくなど、徐々にまた仕事に時間を割けるようになりました。
もともと下の子が小学校に入るまでは育児に専念すると決めていたんです。母に「子供の成長はあっという間だから、そばにいてあげたほうがいいよ。子供が大きくなって後悔しても遅いんだから、仕事はまたできるようになってからしてもいいんじゃない？」とアドバイスをもらって。期限を設けたからこそ育児に集中できたし、その時期を経て、改めて私にとっては俳優という仕事がかけがえのない生き甲斐だと気づいたんです。
仕事をすることで家庭とのメリハリがつくし、気持ちの切り替えができます。子供からも「最近お母さんいっぱい笑うね！」なんて言われたり。

子育てオンリーだった時のリフレッシュ法は何と言ってもラーメンでした。お店で食べるラーメンもインスタントラーメンも大好きですが、なかなか子連れでお店に行くのも大変で、夜子供たちが寝静まった後にたま〜に作って食べるインスタントラーメンにどれほど救われたことか（笑）。罪悪感を感じながら食べると、より美味しく思えるから不思議ですよね。
今では子供たちが学校に行っている昼間に時間ができたので、夫とランチデートに出かけることも。お互いラーメン好きなので、気になるお店をシェアして行ってみるんです。最近は夫が見つけた中目黒のお店に連れて行ってもらったんですが大当たり！また近いうちに行きたいなぁと思っています。

以前、家族旅行のために東京駅のホームで電車を待っていたんです。すると、恐らく中国か台湾の方かな？と思しき外国人の方が近付いて来られて、「えりぃ！」って。もう目をウルウルさせていらっしゃったんですよ。それを見てものすごく嬉しくなって、思わず私も泣きそうになって。
朝ドラの「ちゅらさん」は私にとって特別な作品ですが、それが観てくださった方の心にもちゃんと残っているんだなと思ったんです。いい作品に巡り会えるということは俳優として何よりも幸運なこと。これからもそんな作品に出会えることを願っています。
挑戦したい役、ですか？そうですねぇ、先生役をやってみたいですね！それも怖くて厳しい先生。子供の塾の先生がまさにそうで、密かに参考にさせていただいているんです（笑）。「ちゅらさん」の頃より年齢も経験も重ねているので、これまでとは違った一面にも挑戦していきたいですね。

撮影／酒井貴生（aosora）　ヘア・メーク／小澤実和　スタイリスト／仮屋薗寛子　取材／キッカワ皆樹