PEOPLE
「何を隠そう、私は中山美穂さんに憧れて芸能界に飛び込んだんです」。そう語ってくれた酒井美紀さん。今年4月には中山美穂さん主演で、酒井さんのデビュー作でもある映画『Love Letter』が4Kリマスター上映されたことも話題になりました。『Love Letter』から30年。昨年12月に急逝した中山さんとの思い出や自身のデビュー秘話について酒井さんにお話を伺いました。
《PROFILE》
1978年2月21日生まれ。静岡県出身。1995年公開の映画『Love Letter』で俳優デビュー。日本アカデミー賞新人俳優賞に輝き、注目を集める。1996年には連続ドラマ『白線流し』の主人公・七倉園子を演じ、多くのファンを獲得。私生活では2008年結婚、2010年長男出産。俳優業と並行して国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンの親善大使や、不二家の社外取締役を務めるなど多方面で活躍。現在はハーマイオニー・グレンジャー役を務める舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』がTBS赤坂ACTシアターでロングラン公演中。Instagram:https://www.instagram.com/mikisakai.mua/。
いろいろなところで公言させていただいていますが、私は中山美穂さんの大ファンで、憧れてこの芸能界を目指しました。
そこからありがたいご縁やタイミングに恵まれて30年以上。今もこうして芸能の仕事ができているなんて、私自身がいちばん驚いています。
映画『Love Letter』(1995年)が私の俳優デビュー作です。今年4月に4Kリマスターで30年ぶりに劇場公開され、岩井俊二監督や豊川悦司さんと公開記念の舞台挨拶をさせていただきました。そのときに私自身も久しぶりに観ましたし、観客の皆さんの反応も体感しましたが、改めて素晴らしい作品だと感じました。あの映画の輝きや切なさは、30年経った今もこれからもきっと古びることはありません。そして何より主演の中山美穂さんの美しさ…。
16歳で『Love Letter』のオーディションを受けるとき、主演が中山美穂さんだということを会場に行く途中でマネージャーさんに教えてもらったんです。伝えるのを直前にしないと、中山さんを好きすぎる私が何日も前から舞い上がってしまうと思ったんでしょうね(笑)。
オーディションは一次がカメラテストで、二次が監督との雑談でした。二次で初めて岩井監督とお会いしたのですが、私の地元の静岡のことや、日々の生活のことを1時間くらい話しておしまい。「これがオーディション?」と拍子抜けしました。
その後、幸運にも映画に出演させていただくことになりましたが、私が演じたのは中山美穂さん演じる主人公・藤井樹の少女時代だったので、実際に同じ空気の中でお芝居をご一緒させていただくことはなかったんです。
けれど一度だけ撮影現場が重なったことがあって、満を持して対面させていただくことが叶って! 何を話したか、ですか? それが全然覚えていないんです。あまりに緊張しすぎてしまい……。中山さんが気を遣ってくださって私にいろいろ聞いてくださったことに対して「はい」と答えた記憶しかありません。ただ、中山さんのまぶしさだけはしっかりと覚えています。
今年4月にあった中山さんのお別れ会は舞台公演のため出席できなかったものの、『Love Letter』の舞台挨拶のときに岩井監督や豊川さん、そして中山さんのマネージャーさんなど、ごく近しい方々と中山さんとの思い出話やエピソードをたくさんお話ししたりお伺いしたりして、私なりに偲ばせていただきました。
いろいろなお話を聞けば聞くほど、「あぁやっぱり」って。本当に素敵でかっこいい、魅力的な方だったんだなぁ、と改めてファンであることを誇らしく思う時間でしたね。
私の世代は特にそうなのかもしれませんが、私は子供の頃から大のテレビっ子。特に『毎度おさわがせします』(TBS)や『ママはアイドル!』(TBS)、『若奥さまは腕まくり!』(TBS)、『君の瞳に恋してる!』(フジテレビ)など、中山美穂さんの出演されていたドラマは片っ端から制覇。
歌が歌えてお芝居もできて、シリアスにもコミカルにも振り切れる姿に完全に魅了されていました。「いつかは私も」と憧れから目標になったのはあっという間でした。10歳から静岡の音楽学校に通い始めたんです。
レッスンは日曜日だし、実家のある静岡市から音楽学校のある浜松市へは在来線で1時間15分くらい。「遊べなくてもいい!」と啖呵を切って何とか通わせてもらいました。
子供ながらに月謝が高いことを薄々感じていましたし(笑)、両親は「やると決めたのなら途中で放り出さないで継続しなさい」というスタンスだったから負けん気に火がついたのかもしれませんね。
その後中学1年生になるまで3年間ほど通い、音楽学校の発表会で最初に所属することになる芸能事務所からスカウトが。それが14歳のときです。
当時は事務所に所属すると東京に転居して活動を本格化することが当たり前でしたが、社長の意向もあって、高校を卒業するまでは親元で生活することに。仕事やオーディションのたびに静岡から東京へ通う日々が始まりました。『Love Letter』はロケ地が小樽でしたが、そこにも静岡から通っていたんです。
思い返せば『Love Letter』での撮影が、中山美穂さんとご一緒した最初で最後の現場になりました。
ただ『Love Letter』の数年後に、妹さんの中山忍さんと映画で共演させていただいたことがあります。地方ロケで泊まりだったのですが、その日の撮影が終わった開放感もあって誰からともなく「カラオケに行こう!」ということになって。忍さんの前で美穂さんの歌を歌っていたら、突然忍さんが美穂さんに電話をかけたんです。そして美穂さんが出るや「代わるね」と。
何を話したかですか? それが、またしても全然覚えていないんですよ(笑)。「ちょっと待って!」と慌てふためいた記憶しかありません。でも、そのときのときめきにも似た感情は、これから先もずっと私の中に残っていくんだと思います。
《衣装協力》
ワンピース¥48,400(ヴェルニカ/ヴェルニカ ルーム)サンダル¥17,600(ダイアナ/ダイアナ銀座本店)イヤリング¥9,900ゴールドバングル¥5,670シルバーバングル¥17,600左手リング各¥15,750右手リング¥8,910(すべてアビステ)
《問い合わせ先》
アビステ 03-3401-7124
ヴェルニカ ルーム 03-6323-9908
ダイアナ 銀座本店 03-3573-4005
撮影/堺 優史(MOUSTACHE)ヘア・メイク/金澤美保(MAKEUPBOX)スタイリスト/中村智香子 取材/キッカワ皆樹 編集/根橋明日美
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