PEOPLE
アイドル・俳優・演出家として、誰よりも果敢に挑戦しながら信念を貫き、ストイックにトップを走り続ける松本潤さん。鋭い眼光とピュアな笑顔を併せ持ち、40代になった今もその輝きは増すばかり。キャリア30年目を迎え、大きな人生の変化に誠実に向き合いながら、目の前の大切にするべきものは決してブレない。その真摯な胸のうちに迫りました。松本さんが大切にされている“対話”とは?
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《Profile》
’83年東京都生まれ。’99年嵐のメンバーとしてCDデビュー。嵐のコンサート演出などプロデューサーとしても才能を発揮。’23年「どうする家康」でNHK大河ドラマ初出演初主演。主な出演作にドラマ「花より男子」シリーズ、「99.9-刑事専門弁護士」シリーズ、舞台『正三角関係』など。
最近、家に帰ると幸せを感じます。家の雰囲気は一言で言うと整頓された部屋で、とても落ち着ける空間になっています。昔、ライブのセットデザイナーから「好きなものの写真を何でもいいから送ってください」と依頼があり、写真を300枚くらい送りました。その写真を見た友達に「整理されたものが好きなんだね」と指摘されて、僕自身は羅列しただけでそんな風に意識してなかったから目から鱗で。以来、椅子一つにしても、その背景まで見るようになり、自分は引き算されたものが好きだと改めて感じています。建築物やアートなど静物との対話は今の自分には必要で、自分と向き合う時間だと実感しています。
今回のドラマも対話がテーマ。患者さんと寄り添い、家庭環境や心の状態など対話を深めながら総合的に診察するんですが、大抵のことは見つけられるというくらい細かく問診します。他の科は検査やエビデンスで断定しますが、総合診療科は診断の方法が別アプローチの対話なんです。手術シーンがあまりない医療ドラマをどう面白くさせるかが今回の面白みだと思います。俳優業も対話でしか成り立たない職業です。相手にバイアスをかけず、何を伝えようとしているかをフラットに理解するように普段から意識しています。価値観の違いや、理解しづらいテーマもあるから、衝突もあって当然。その折衷案は歩み寄ること以外ないと思います。意図と違う伝わり方をしていれば修正もするし、撤回もします。常に仕事仲間と対話を通して切磋琢磨して一つの作品を作り上げています。
逆に、後輩に対しては結構クール。質問してきてくれたら自分の意見を答えるけど、それが必ずしもその人に当てはまるわけではないので、あえて自分から伝えようとは思わない。同じケースは存在しないと思っているので。それに自分から後輩をご飯に連れて行くとなると事前に予約をしないといけない。僕は行き当たりばったりで、その日会いたい友達に連絡して行くタイプなので。そう、面倒見がいいほうじゃないんですよね(笑)。
「日曜劇場は『99.9-刑事専門弁護士-SEASON2』以来、7年ぶり。前回のドラマとは真逆のテイストですがまた日曜日21時に戻ってこれたことがすごく嬉しいです」。
《衣装クレジット》
シャツ¥583,000パンツ¥264,000(ともにGIORGIO ARMANI)その他すべてスタイリスト私物
「観てくださった方の心が温まったり、医療に対する感覚が少し変化したら僕にとっては本望です」。
TBS系日曜劇場「19番目のカルテ」(第6話)
8月24日(日) 21:00〜放送
■あらすじ
患者は、肺がんステージ4と診断された半田辰(石橋蓮司)。
その頃、魚虎総合病院の院長室に一人の訪問者が。
『美ST』2025年9月号増刊掲載
撮影/曽根将樹(PEACE MONKEY) ヘア・メイク/木内真奈美(Otie) スタイリスト/丸本達彦 取材/安田真里
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