PEOPLE
前回の「LGBTQの子を持つ親」の声に大きな反響が!それを受け、美ST世代のLGBTQ+当事者に取材をしました。今回はMASAKIさんにお話を伺いました。
◆LGBTQ+当事者の体験談!
お話を伺ったのは…
MASAKIさん(40歳 ・BAR 2's CABINオーナー)
新宿に3店舗のミックスBARを経営。多種多様なセクシャリティの人が集まる場に。FTMが主役となるイベントを企画するFTM GRAMMY TOKYOのオーガナイザー。高校の家庭科の教科書にインタビューが取り上げられる。
小学校2年生の時に1つ上の可愛い女の子に恋をしたのがFTM(Female to Maleの略で出生時の性が女性で心の性が男性、男性として生きることを望む人を指す言葉)への自認の始まりでしたね。
小さい頃からスカートも嫌で嫌で、中学の制服は辛かったです。女の子って言われたくなくてトイレも着替えもストレスでした。お風呂なんてとんでもなくて修学旅行などの宿泊行事はパス。
家族にはずっと隠していたのですが、18歳の高校卒業前日に、家出する覚悟でメールで母親にカミングアウトを。母はとても取り乱していたようですが3歳上の兄がフォローしてくれました。娘でしょ、と泣かれて辛かったですね。
短大卒業後、体に対する違和感を解消しようと、性別不合の診断書を取得して22歳でホルモン注射をスタートしました。胸のオペが24歳、26歳の時に子宮・卵巣の除去手術をして戸籍を変え、名前も変わりました。
2丁目のバーで働いていた30歳の頃に、客として来店した妻と出会って。裏表がなく嘘がない彼女に強く惹かれ、交際2カ月でスピード結婚しました。妻の後押しもあって独立し、今は新宿に3店舗のバーを経営しています。
結婚当初は子供を望んでいませんでしたが、妻から母になってみたいという希望があり、自分の兄の精子提供の協力を得て子供にも恵まれました。
理解のあるクリニックに巡り合え、長男は1年弱、次男は3年の不妊治療を経てパパに。シリンジ法から人工授精、体外受精、顕微授精、すべて経験しました。
自分はなんでトランスジェンダーなんだろうと悩んだこともありますし、ホルモン注射は一生続けないといけない。でも自分らしく生きるということは本当に幸せなこと。そのことを同じように悩んでいる人にも伝えられたらと思っています。
8歳と5歳のわんぱく盛りの男の子2人の子育てに奮闘中。今はマレーシアに母子留学中です。もう少しで帰国予定なので、一緒に遊ぶのが楽しみです。
子供の性自認&性的指向の記事に多くの反響が
2025年3月号
「自分は女の子かも」と小5長男から、「彼女ができた」と大学生の娘からの言葉、ゲイコンテストに出る息子、それぞれの母3組の体験談に反響が寄せられました。
本記事は、美ST編集部が取材・編集しました。「美ST」は16年以上にわたり、40代&50代女性の美容とライフスタイルを追求してきた月刊美容誌です。
『美ST』2025年9月号掲載
取材/佐藤理保子 再構成/Bravoworks,Inc.
◆前回、反響があった「LGBTQの子を持つ親」の記事
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2025年9月16日(火)23:59まで
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2025年8月15日(金)23:59まで
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2025年7月16日(水)23:59まで