PEOPLE
歌手デビュー後は話題曲を連発してヒットチャートを席巻し、今ではミュージカル界に欠かせない存在となった俳優・知念里奈さん。「次男が小学校に入学したので、今年2年振りにミュージカルに出演させていただきました。その後に、沖縄アクターズスクールメンバーとのライブもあって本当によい刺激をもらって」と、来年に控えるデビュー30周年という節目に向けてもさらなる意欲を見せています。ミュージカルにかける思い、さらに今後の展望についてまで、美ST ONLINEで特別に語っていただきました。
《Profile》
1981年2月9日生まれ。沖縄県出身。1996年10月、シングル「DO-DO FOR ME」で歌手デビュー。翌年、「precious・delicious」で第39回日本レコード大賞で最優秀新人賞を受賞。その後「Wing」、「Be yourself」などヒット曲を連発し、ヒットチャートを席巻。2003年にミュージカル『ジキル & ハイド』でミュージカル俳優としても活動開始。『ミス・サイゴン』、『レ・ミゼラブル』等代表作多数。今年8月から平野啓一郎氏の傑作小説『ある男』のミュージカル版が世界初初演となり、劇中で城戸香織役を演じる。
ミュージカル『ある男』公式HP:https://horipro-stage.jp/stage/aman2025/
知念里奈さんInstagram:@rinachan29
思い返してみれば、沖縄アクターズスクールに通っていた頃から、アクターズの発表会でミュージカルには出演させてもらっていたんです。ピーター・パンとか既存の童話などをマキノ校長がアレンジをしたりして、夏休みやクリスマスのイベントでデパートの屋上とかで上演していました。楽しかったけど、でもそれを仕事にしたいとは思いませんでしたね。デビュー後の主軸は歌手活動でしたし、まさかミュージカルを再びやらせてもらえるなんて想像もしていませんでした。
芸能生活でのミュージカルデビューは今から22年くらい前の、『ジキル&ハイド』という作品でした。当時はミュージカルを観る人自体が限られていたというか、“ミュージカルを観るプロ”みたいな方が多かったように思います。でも今はクラシックなものばかりではなく新作もどんどん上演されるようになりましたよね。私自身演じるばかりではなくミュージカルを観ることが増えましたし、夫がミュージカル俳優(井上芳雄さん)なので、家庭での会話もミュージカルに関することが多いんです。お互いの作品ですか?もちろん観ます!感想も言い合うのですが、基本的に良いことしか言わないですね。褒め合うってすごく大事なことだと思うので(笑)。どうしてもここはこうしたほうが良いのでは?と思うことは、言い方を変えて前向きに伝えるようにしています。
2025年である今年は、実はメモリアルなことが重なっているんです。1月に『ケイン&アベル』でミュージカルに2年ぶりに出演させていただき、そして3月には武道館で「沖縄アクターズスクール完全復活祭」が開催され、現役のアクターズメンバーやアンナさん(牧野アンナさん)、OG、OBのみんなとライブができました。久々に会えた人達もたくさんいて、最高の時間でしたね。MAXが今年30周年で、それを記念して「Give me a Shake」をみんなで歌ったんですよ。寛子(島袋寛子さん)も混ざって、立ち位置を決めて。今思い返してもエモいというか、胸熱な時間だったなぁ。沖縄アクターズスクールは私の青春そのもの。後輩もびっくりするほど上手くて、本当に良い刺激になりました。
来年は私もデビューさせていただいて30周年になります。まさかこんなに長くお仕事を続けられるなんて想像もしませんでしたし、もちろんありがたいことですが、何だか恐縮してしまう気持ちが正直なところ(笑)。まだどういうものがカタチになっていくのか未知数ではありますが、何かファンの皆様にお届けできるものがあればいいな!と、事務所の方とも計画中です。
今年44歳になりました。よくインタビューで「これからどんな役を演じたいですか?」というご質問をいただくのですが、実はあまりなくて。今目の前のことに懸命に、ご縁のある役ととことん向き合って、誠心誠意繋がること。それが次の役に繋がっていくと思うんです。なので自分から積極的に役を選んだりはあまりしないですね。今年ミュージカルに久しぶりに出演させていただいて改めて感じたことは、私にとってミュージカルは充実感そのものだということ。家庭で感じられるそれとは、また違うものです。
もう一度演じてみたい役、ですか?うーん、もう年齢的に演じることはできないですが、『レ・ミゼラブル』のコゼットですかね。『レ・ミゼラブル』ではコゼットの他、エポニーヌやファンテーヌも演じさせていただきました。どれも難役でしたが、中でもコゼットは一番演じ甲斐のある役だと思っています。コゼット自身はハッピーエンドだけど、自分の想いを吐露するナンバーがとても少ないんです。エポニーヌには「ON MY OWN」に代表されるように、報われない恋心を抱く女性像として感情移入や共感を得られやすい。でもコゼットにはそういった要素が少ない分、演じる役者によって印象がガラッと変わると思っています。私がコゼットを演じたのは20年ほど前ですが、もっとやりようがあったなぁ、と思い返すことがあります。リベンジしたいですね(笑)。
撮影/川谷昌平 ヘア・メイク/〇〇 取材/キッカワ皆樹 編集/浜野彩希
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2025年9月16日(火)23:59まで
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2025年8月15日(金)23:59まで
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2025年7月16日(水)23:59まで