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平愛梨さん「『20世紀少年』でオーディションに落ちたら地元に帰って大工になろうと…」

美ST11月号の大特集「たるまない私になる!秋のハリツヤ肌計画」での扉ページにも登場した俳優・タレントの平愛梨さん。40代に突入した今も、ハリ感溢れる肌とキュッと上がったハートフェイスは健在! 今回の美STオンラインでは、そんな平さんの芸能界デビュー秘話、笑顔の裏に隠されたデビュー後の挫折についてなど、たっぷりとお伺いしました。

《Profile》

1984年生まれ。兵庫県出身。1999年「チャンスの殿堂」のオーディションで8000人の応募者のなかからグランプリに選ばれ、映画『ドリームメーカー』でデビュー。2008年、映画『20世紀少年』シリーズでカンナ役に抜擢され、第33回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。その他、ドラマ「3年B組金八先生」第6シリーズ、「花ざかりの君たちへ~イケメン パラダイス~」、情報番組「ヒルナンデス!」、バラエティ番組「もしもツアーズ」、「スクール革命!」などに出演。2017年1月、プロサッカー選手の長友佑都さんと結婚。現在は4人の男の子のママに。

懸賞運がすごく良くて!そのノリで、事務所のオーディションに応募したんです

例えば、バーコードを3枚集めて応募すれば芸能人の写真入りテレフォンカードが当たるとか、ありましたよね。私は子供の頃から安室奈美恵さんやSPEEDさんが大好きで、懸賞に応募しては結構当てていたんです。芸能人になりたいとは思わなかったけれど、テレビは大好きでしたし、歌って踊れる安室奈美恵さんやSPEEDさんへの憧れは凄くて。事務所のオーディションのことを知った時も、「当たらないだろうけど、当たればラッキー!」くらいのテンションだったんです。当時私は14歳で、履歴書の書き方すら分かりませんでした。なので母に「お願い!」と言って代筆してもらったんです。後々母から聞いたのですが、私が母に何かをお願いしたことって、あれが初めてだったそうです。「チャンスの殿堂!」というオーディション番組だったのですが、「歌手で応募してね!」とお願いしていたはずなのに、何を勘違いしたのか母は「女優」で応募してしまったんですよ。

応募の後は母も私もそのことをすっかり忘れていたのですが、ある日突然事務所から電話があったんです。電話を受けた母は慌てふためきながらも、「ちょっと愛梨! あなた東京に行くらしいわよ!」と(笑)。その後は持ち前の懸賞運を発揮してか最終オーデションに合格。映画『ドリームメーカー』でデビューすることになりました。今思えば、事務所の社長である平さんと同じ苗字だったから、私が目に止まったのかもしれませんね。「親戚みたいな気持ちでやりましょうよ!」と、両親を説得してくれたんです。

映画『20世紀少年』のオーディションで、けじめをつけようと

デビューして、今年で26周年になります。信じられない気持ちというか、「よく続いているな」と(笑)。周年を意識したことはなくて、25周年の時も、自分では気づきもしませんでした。妹(平 祐奈さん)が自身のラジオ番組の2周年記念で呼んでくれて、お祝いに花束を持って行ったのですが、逆に妹から「25周年おめでとう!」と言われて、ようやく気づいて。本当に1年があっと言う間で、気づいたら「え!そんなに経っているの?」と驚くばかりです。

芸能界の仕事を辞めようと思ったことですか? もちろんあります! 映画『20世紀少年』のオーディションを受ける前は、まさにその瀬戸際でした。デビューして8年ほど経っていたと思いますが、正直思ったような活動ができていなくて。本当は、やっぱり安室奈美恵さんやSPEEDさんのように歌って踊る仕事をしたくて、日々レッスンを受けていたんです。その間に映画やドラマに出演したりもしましたが、どちらかというとレッスンをしている期間の方が長くて。何となくくすぶっている中、地元に帰ると同級生達がバリバリ働いているのを知ったり目の当たりにした時、「私、思うように働けていないな」「もう辞めちゃおうかなぁ」と思い悩むようになったんです。それから『20世紀少年』のカンナ役のオーディションの話が舞い込んで、事務所の他の子も受けるということだったので、これでけじめをつけようと決心しました。これでダメだったら芸能界はスッパリと辞め、地元で父が建設会社をやっているので、そこで大工として働こうと思って。そうと決まれば勢いがついて、当時長かった髪をバッサリと切って、原作のカンナそのままにアイロンで髪を外ハネにし、服装も寄せてオーディションに臨みました。だけど勝手に髪を切っちゃダメだったみたいで、マネージャーさんに随分と怒られましたね(笑)。

《衣装クレジット》

ドレス ¥27,500(Ameri)ピアス ¥23,100  リング(右手薬指) (e.m.) 他 スタイリスト私物

ジャケット ¥79,200 パンツ ¥72,600(ともにmukasa) ブーツ ¥157,300 (sergio rossi) リング(右手薬指、小指) ¥105,600 (ともにe.m.) 他 スタイリスト私物

撮影/KAZUYUKI EBISAWA(makiura office) ヘア・メーク/藤井陽子 スタイリスト/Lim Lean Lee  取材/キッカワ皆樹 編集/矢實佑理

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一生元気に!自愛ビューティ

平愛梨さん「『20世紀少年』でオーディションに落ちたら地元に帰って大工になろうと…」

2025年11月号

2025年9月17日発売

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