PEOPLE
今年芸能界デビュー36年のタレント・島崎和歌子さん。15歳で上京し、16歳でアイドル歌手として「ワカコドキドキ」のキャッチフレーズでデビューを飾りました。「10代の頃はとにかく怖いもの知らず。東京は楽しくて、一度もホームシックにはなりませんでした」と、当時を思い出しながら豪快に笑う島崎さん。18歳の時に「オールスター感謝祭」(TBS)の総合司会に抜擢されるなど、順風満帆な芸能生活を送りながらも、アイドル歌手としての挫折も同時に経験をされたそうです。今回の美STオンラインでは、島崎さんのデビュー時から現在に至るまでの秘話を、余すことなく語っていただきました。
《Profile》
1973年3月2日生まれ。高知県出身。1989年にシングル『弱っちゃうんだ』で歌手デビュー。その後は数々のドラマやバラエティーなどにジャンルを問わず出演。現在はTBS系『オールスター感謝祭』の総合司会をはじめバラエティ番組を中心に活動。2005年7月より、高知県観光特使を務めている。美容にも高い意識を持ち、2012年には美容本『美人』(主婦と生活社)を発売。芸能生活36年を迎え52歳となった今、その若々しさと自立したライフスタイルが多くの共感を呼んでいる。
私の芸能界デビューは16歳の時です。きっかけはお菓子メーカーのロッテさんのイメージガールの応募でした。今はSNSで有名になって芸能活動をすることも可能ですが、昭和のあの時代ではデビューするってかなり限定的だったと思います。雑誌の『明星』とかに付録で応募用紙が入っていて、遊びの延長というか、みんなでそういうのに応募するのが楽しかったりして。応募が通って東京のオーディション会場に行けることになり、旅費は主催側が出してくれるというので勇んで参加することに。そのオーディションには結局落ちてしまったのですが、会場に事務所の当時の社長が来ていて、その場でスカウトされたんです。それから実家にも来てくれました。両親、特に父が私の芸能界入りを反対していたのですが、社長が根強く説得をしてくれて、最終的には父も折れて。以来ずっと同じ事務所にお世話になっています。15歳で上京して事務所の寮に入り、16歳でアイドル歌手としてデビュー。寮には18歳で一人暮らしをするまで生活していました。
ホームシックですか?それが全然なくて(笑)。東京って楽しいじゃないですか。高知から出てきたばかりの頃は、原宿や渋谷、新宿の人混みの中に紛れることだけでも新鮮で楽しかった。高校が東中野だったのですが、電車の乗り換え一つとっても刺激的でしたね。
そして何よりテレビが面白くて!田舎はチャンネル数が少ないうえに深夜は通販番組ばかりでしたが、東京は歌番組やバラエティやドラマをはじめ、とにかくチャンネル数が多くて一日中何かしら放送されていますよね。地元では「笑っていいとも!」は夕方に録画の放送だったのですが、東京ではちゃんと正午から生放送されていて、それにも感動しました。あんまり一日中テレビばかり観ているものだから、「あの子一歩も寮から出ない!」と周りから心配されたほど。そんな感じで、寂しさを感じる暇がありませんでした。
今やテレビはオールドメディアと言われていますが、やっぱり今でもテレビが一番好き。私はYouTubeやインスタなどのSNSは一切やっていないんですよ。SNSは自分のやりたいことができるらしいし、仕事の幅も広がるらしい、ということで、以前信頼できるスタッフさんを集めて「どんなものだろう?」とお話しをうかがったこともあるのですが、「これ以上手を広げるのもなぁ」と。バラエティを中心に仕事をさせてもらっているので、企画の出し方や見せ方はわかるけれど、テレビの仕事にプラスしてそれをするのはしんどいな、と思って。そうこうしているうちにやるタイミングを逃してしまいました。
ついでに言うと、私まだガラケーなんですよ。今ってどこ行っても何をするにもQRコードじゃないですか?スマートフォンじゃないと不便なことが多くなってきましたが、アナログな生活の中で気付けることもあったり、何ならそれがトークのネタにもなったりして、SNSをやっていないガラケー持ちの芸能人、という珍しい立ち位置をもらえたり、何でも仕事になる職業だなぁ、と思う次第です(笑)。
何度も言いますが、私、アイドル歌手としてデビューしたんです(笑)。でも私がデビューした頃にバブルが弾け、あんなに華やかだった歌番組は軒並み終了していきました。結局「ザ・トップテン」にも、「夜のヒットスタジオ」にも出られなかったんです。新人賞レースには事務所の同期の歌手が出ていたり、悔しい思いもたくさんしてきました。ステージで歌って拍手をもらいたいのに、「あれ、テレビの運動会で水かぶってるぞ」とか「ワイプで小さく歌っているぞ」とか。歌は出せるけど歌える場所がない。先輩達が「バラドル」という道を切り開いてくださったけれど、それは当初私の思い描くものとは違いました。何で?と理想とのギャップに悩んだものです。『明星』の表紙とかやってみたかったし、縁がなくて過ぎ去ってしまった色んなことって、忘れることなく、50代になった今でも心のどこかに気持ちとして残っているんですよね。
別の媒体のインタビューでデビュー後のことを、「何一つ良いことなんてなかったですよ!」なんて言っちゃったことがありました。でも周りの方々には本当にこれ以上ないくらい恵まれているし、引き立ててもらっているし、それこそが私の財産だなと、今ははっきりと言えます。
<Information>
お馴染み「オールスター感謝祭’25秋」(TBS系)での島崎さんの名司会ぶりをお見逃しなく!
「オールスター感謝祭’25秋」(TBS系)
10/4(土)18:21〜23:48生放送
《衣装クレジット》
ピアス¥18,700バングル¥50,600その他スタイリスト私物
【ショップリスト】
NATURALI JEWELRY(ナチュラリ ジュエリ) 03-3351-5107
撮影/佐藤容平 ヘア・メイク/AKICO スタイリスト/宮前和宏 取材/キッカワ皆樹 編集/浜野彩希
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2025年10月16日(木)23:59まで
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2025年9月16日(火)23:59まで
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