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島崎和歌子さん(52歳)が語る仕事と結婚観「おひとり様でいることが大好きだけど…」

芸能生活36年を迎えたタレント・島崎和歌子さん。バラエティ番組に欠かせない存在として大活躍な姿は誰もが知るところですが、「こんなに浮き沈みのある世界は他にないと思いますが、こんなに長く続けられていることに、私自身が一番驚いています」と語ります。今回の美STオンラインでは、第一線で活動を続ける島崎さんのターニングポイントや、「40歳を過ぎた頃から、仕事をより丁寧にするようになりました」という真意、そしてこれからの展望についてまで、今の本音に迫りました!

お話をうかがったのは…タレント・島崎和歌子さん(52歳)

《Profile》

1973年3月2日生まれ。高知県出身。1989年にシングル『弱っちゃうんだ』で歌手デビュー。その後は数々のドラマやバラエティーなどにジャンルを問わず出演。現在はTBS系『オールスター感謝祭』の総合司会をはじめバラエティ番組を中心に活動。2005年7月より、高知県観光特使を務めている。美容にも高い意識を持ち、2012年には美容本『美人』(主婦と生活社)を発売。芸能生活36年を迎え52歳となった今、その若々しさと自立したライフスタイルが多くの共感を呼んでいる。

『オールスター感謝祭』への総合司会抜擢で学んだのは、「人は見ている」こと

10月4日18時30分に『オールスター感謝祭’25秋』(TBS系)が放送されます。今回も今田耕司さんと総合司会を務めさせていただきますが、この番組はまさに私にとってはターニングポイントそのものです。18歳の時に総合司会に抜擢していただき、34年経った今でも起用してくださっていることは本当にありがたいです。後輩に席を譲る?いえいえ、絶対に譲りません(笑)。芸能界は椅子取りゲームによく例えられますが、勝負の世界において「わざわざどうぞ」なんて私にはできないし、「引きずりおろす勢いでかかっておいで!」という心構えが私のプロ意識でもありますから。

それにしても、当時18歳の、田舎から出たばかりでイントネーションもおかしな私を、他に売れてる子がひしめく中でどうして総合司会に起用してくれたのかが不思議で…。大人になってから番組のプロデューサーさんに聞いたことがあるんです。その答えで言われたのが、「別の番組の時、カメラが回っている時も回っていない時も、私の態度が全然変わっていなかったから」と。私は覚えていないのですが、カメラが回っていないところでゴミの片付けとかせっせとやっていたみたいです。それを聞いた時、思わずゾッとしました。人って見てるんだなぁ、って。プロデューサーさんだけでなく、紳助さん(島田紳助さん)もその私の様子を見ていたらしく、司会の推薦にひと役かってくださったとか。
だから私、後輩の子達にも言うんですよ、「人って見てるからね」と。この年齢になると怖がられることもあって、「うるせぇババアだなぁ」と思われているかもしれませんけど(笑)。でも良いんです。長く芸能活動をさせていただいている者として、ちゃんと後輩に伝えられることは伝えていきたいと思いますね。

オファーがなくなることがすなわち引退。だからこそ、仕事はもっと丁寧に

私はこの仕事しかしたことがありません。16歳でデビューさせていただいたから、アルバイトの経験もなし。だからなのかは分かりませんが、この仕事を辞めたいと思ったことがないんです。オファーがなくなればそれまでなので、自分から辞めるという感覚がないんですよね。だから山口百恵さんとか安室奈美恵さんとか格好良いですよね!まだまだ求められているのにスパッと辞められるのは、ひとつの美学ですよ。
私は職人的な技術があるワケではないし、この仕事以外に何もできません。先日スーパーに行ったときに求人の広告が出ていたのですが、応募要項が55歳まででした。お皿洗いだって清掃のお仕事だって、今は外国の方々も多いし、私の入り込む隙は皆無です(笑)。去年芸能生活35周年を迎え、これから先もこの仕事で生きていく覚悟が固まりましたね。40代になった時から仕事を一つ一つより丁寧に行うようになりましたが、覚悟の上の覚悟という感じ。40代になってより丁寧に仕事に取り組むようになったのは、40過ぎて失敗すると、信用を失ってもう次はないと思ったから。10代や20代ならまだしも、いい大人になってしまうともう誰も褒めてなんかくれません。できて当たり前だと思われますから。だからこそ丁寧に丁寧に、愛情を持って仕事に取り組みたいと思っています。

「老いる過程」も、芸能人としての仕事の見せ方じゃないかな?と思います

50代になり、周りでも病気になったり、急に会えなくなってしまった方が増えてきました。お仕事をいただけたり、ごはんを自分で食べられたり、何一つ当たり前のことなんてない。ありがたいことに今健康で、動けて、働けるワケだから、それ以上を求めちゃいけないのかもしれないけれど、強いて目標が言えるなら、私なりの50代の顔を作っていきたいなと思います。50代って生き方が顔に出るって言うじゃないですか。なるべくなら良いように出てほしいものです(笑)。芸能人として人様から見られる以上、老いる過程も仕事の見せ方の一つかなと思っています。

「おひとり様」が大好きで満足しているけれど、先のことは決めつけていません

昔は、私の年齢で独り身だと「え?」と思われたものですが、今は多様性の時代。本当に良い時代になったと思います。良いとか悪いとか、簡単に分類されないですから楽ですよ。私はおひとり様でいることが大好きでこの年まできましたが、この先もそうだと決めつけてはいません。何があるか分かりませんから。阿川佐和子さんが63歳でご結婚された時、私ものすごく感動したんです。私達後輩にとって大きな道標ですよ。やっぱり、結婚って良いものなんですかねぇ(笑)。

<Information>

お馴染み「オールスター感謝祭’25秋」(TBS系)での島崎さんの名司会ぶりをお見逃しなく!

「オールスター感謝祭’25秋」(TBS系)
10/4(土)18:21〜23:48生放送

《衣装クレジット》

ピアス¥18,700バングル¥50,600その他スタイリスト私物

【ショップリスト】
NATURALI JEWELRY(ナチュラリ ジュエリ) 03-3351-5107

撮影/佐藤容平 ヘア・メイク/AKICO スタイリスト/宮前和宏 取材/キッカワ皆樹 編集/浜野彩希

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島崎和歌子さん(52歳)が語る仕事と結婚観「おひとり様でいることが大好きだけど…」

2025年11月号

2025年9月17日発売

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