PEOPLE
デビューして26年が経ち、現在は43歳になった歌手・小柳ゆきさん。デビュー、人気の最中のロンドンへの留学、事務所からの独立など、歌手として様々な変遷を経るうちに、小柳さん自身の変化も感じているそうです。「40代になってから、曖昧だったり、グレーだったりするものの美しさがわかるようになりました」と語る真意とは?今回の美STオンラインでは、小柳さんが40代から発見した新たな“気付き”を中心に、恋愛観や今後の展望についてもたっぷりと語っていただきました。
《Profile》
1982年生まれ。埼玉県出身。1999年「あなたのキスを数えましょう~You were mine~」でデビュ-。ソウルフルにして繊細な美声はオーディエンスを圧倒し、同曲は45週連続チャートインするロングヒットに。2ndオリジナルアルバム『EXPANSION』はミリオンセラーを記録し、名実ともに日本のトップ・シンガーとなる。近年はオーケストラとの共演を重ね、その歌声はさらなる進化を遂げている。昨年デビュー25周年を迎え、8月8日に25周年記念セルフカバーアルバム『Orchestra』をリリース。本作を携えた25th Anniversary Tourを9月より開催中。
詳細は公式サイトから:https://yuki-k.fanmo.jp
今年43歳になります。改めてデビュー曲である『あなたのキスを数えましょう~You were mine~』を歌う機会がありますが、私自身様々な経験を重ね、表現も変わってきているんじゃないかなと思っています。とはいえ、当時は当時なりに曲の世界観を理解していたのでは、とも思っています。これは失恋した女性の歌なのですが、私もあの頃ちょうど失恋を経験していました。歌詞に「守れない約束がカレンダー汚してる」という部分があるのですが、私も全く同じ経験をしていたんです(笑)。恋愛で言うと、昔の私は「白か黒か」の二択だったと思います。曖昧なことが大嫌いでした。だから随分お相手とも喧嘩を経験しましたね。相手の全部を知りたいし、私のことも知ってほしくて、それがいきすぎて「何でわかってくれないの!?」みたいな。今はそうは思わないです。知りすぎてもロクなことがないと経験でわかりましたし、見なくていいものは見なくなりました。謎こそ、その人の魅力だったりしますからね!恋愛はいつでもしていたいなとは思いますが、ゆくゆくは人間愛のようなものに重きを置くことになる気がしています。そう思えるようになった私の表現が、ちゃんと歌にも滲んでいれば嬉しいですね。
恋愛同様、私はかつて人間関係においても「白か黒か」でした。自分が思ったことは割とストレートな言葉で伝えつつも、もし伝えることで気まずくなってしまうなら最初から伝えないというスタンスでもあったんです。歌以外で自分の思っていることを会話で伝えることがどうも苦手で(笑)、「わかってもらえないだろうな」と勝手に思ってしまったり。ですがそのことで随分と誤解があったり、生まれるはずのものが生まれなかったりと、もったいなさも感じていました。だから、たとえ気まずくなってしまうことであれ、我慢するのではなくちゃんと伝えようと意識改革を開始しました。とはいえ波風は最小限に留めるべきだと思うので、言葉にはすごく気をつけますね。同じ事柄でも、ポジティブな表現をすることで随分と相手への伝わり方が違いますし、引いては、相手にきちんと伝えることが自分を大切にしていくことにも繋がると思うんです。それまで、肝心なところでついだんまりをしてしまい、取りこぼしてしまったことや後悔したことがたくさんありました。胸の内に溜め込んでしまうのではなく、常にフラットに伝えていくこと。自愛をするうえで、必要な鍛錬ですね。
私は人とのコミュニケーションが苦手であるからこそ、自分の持つ響きにこだわるのだと思っています。「声」というのは言葉がない時代からコミュニケーションの大きな部分を占めていました。声の響きは神事にも使われ、聞く人に何かを与えることができる。それはとんでもなくすごいことだと思うんです。私という楽器の響きであらゆる人が共鳴してくださること、それこそが一番の喜び。思うままの、理想の響きをこれからも追い求めていきたいですね。
【衣装クレジット】
AOIWAKANA
撮影/財津裕也 ヘア・メーク/大見萌夏 スタイリスト/田川雄満 取材/キッカワ皆樹 編集/浜野彩希
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