【2PM・チャンソンさん】アーティストと俳優、「全然違うけど似ている」と語るその理由は？

韓国人気グループ・2PMのマンネ（末っ子）として人気のチャンソンさんが、ついに日本でファーストソロフルアルバムをリリース。初となる全国ソロツアーも開催し、日本でのさらなる本格的な活動に期待が高まっています。今回は、アルバムタイトルに込めた思い、メンバーとの繋がりやアーティスト活動と俳優業にかける情熱についてまで、すべて日本語で真摯にインタビューに答えてくださいました。

――アルバムタイトル「DAWN」には“新しいスタート”という意味が込められているとのことですが、このタイトルに込めたチャンソンさんご自身の想いを教えてください。

ファーストフルアルバムなので、今までの活動やいろんなものを含めて「また始まる」という意味を込めたくて。そこで、一日の中でスタートのイメージがある時間は夜明けだと思い、「DAWN」というタイトルに決めました。自分の音楽スタイルや世界観を新たに一歩踏み出す意味も込めています。

――リード曲「甘く 切なく 強く」ではJun.Kさんも参加されていますが、制作過程で印象的だったエピソードを教えてください。

この曲のプロデューサーさんが「デュエットがいいんじゃないか」と提案してくれて、僕もそのほうがいいと思ったんです。そこで、一番いいシナジーが生まれそうなアーティストは誰だろうと考えたら、当たり前のようにメンバーが頭に浮かんで。この曲に合うメンバーはJun.Kさんだと思ったので、曲を送って参加してもらえないか聞いてみたら「いい曲だね。やろうぜ！」と言ってくれて。すぐに決まりました。

――本作では尾崎豊さんの楽曲をカバーされていますが、今後日本のアーティストでカバーしてみたい曲はありますか？

日本のロックやバラードが好きです。優里さんの「夏音」が好きなので、いつかカバーしてみたいですね。

――俳優としても精力的に活動されていますが、アーティストとしての活動、俳優としての活動、それぞれでマインドの変化はありますか？

歌手としての活動では、いろいろなものを準備してステージに上がります。長い間準備しても、ステージは2時間30分、長くて3時間。4公演やっても10時間ですよね。長い準備期間があっても公演自体はあっという間ですが、ステージ上での瞬間は「これだ！これに向かって生きている」と思えるくらい、短いけどこの瞬間のために走ってきたと感じられるんです。ステージでのお客さんからの歓声で「僕は無敵だ！」と思えるぐらいの気持ちになれます。その瞬間が幸せです。
俳優の仕事は、撮った作品が時間が過ぎてから公開されるので、すぐに反応を感じられないということが違いますね。今年韓国で撮ったドラマは来年公開ですし。7カ月間命をかけて撮影しましたが、その反応がまだわからないので、どうだろうかと不安に思うこともあります。でも、気合を入れて演技したその瞬間が光る、そんなイメージです。やることに違いはありますが、どちらも光る瞬間があります。

――俳優業がアーティスト業にとってプラスの影響を与えていると思うこと、またその逆もあれば教えてください。

俳優はそのシーンに、僕が演じるキャラがどんな感じでどんな行動をしてどんなを表情するのか、一生懸命その人物を分析して、現場に行ったら本能に任せて演技します。歌手としても、自分はこの曲でどんなメッセージを送るか、このフレーズでどう表現するかを考えるので似ていますね。活動は全然違うのですが、両方とも感情を使うことは同じなのでプラスになっていると思います。

――日常生活の中で音楽や表現に影響を与えていると思う習慣や時間はありますか？

道を歩いていて、ふといいフレーズの歌詞を思いつくことがあったり、町ゆく人々を見ていていろいろな感情が見えてきたり…。そんな日常生活での観察がヒントになっていると思います。

撮影／財津裕也　取材／渡辺美香　編集／浜野彩希