PEOPLE
日本デビュー20周年を迎えた東方神起のアニバーサリー映画、東方神起 20th Anniversary Film『IDENTITY』の舞台挨拶が、3月4日、東京・新宿バルト9で行われ、ユンホとチャンミンが登壇した。会場の模様は全国の劇場にもライブビューイングで中継され、多くのファンが同じ時間を共有した。
ブラックのスーツに身を包んだ二人がステージに登場すると、会場からは大きな歓声と拍手が沸き起こり、一気に熱気に包まれた。ユンホは「劇場に来てくださった皆さん、そしてライブビューイングで見てくださっている皆さん、本当にありがとうございます」と挨拶。チャンミンも「短い時間ですが、皆さんと一緒に楽しい時間を過ごせたら嬉しいです」と笑顔を見せた。
映画『IDENTITY』は、日本デビューからの20年の軌跡を振り返るドキュメンタリー作品。2011年の再始動アルバム『TONE』以降の活動やライブ映像、舞台裏の様子、さらに今回の映画のために撮影されたインタビューなどが収められている。
作品を観たファンからは
「自分の人生を振りながら自然と涙が出た」
「泣かない人はいないでしょう。というぐらい泣きました」
「20年走り続けてくれてありがとうと言いたくなった」
など、多くの感動の声が寄せられているという。
ユンホは作品について
「僕自身もこの映画を見て、改めていろいろな瞬間を思い出しました。20代の頃の姿や、まだ少年のようだった自分が夢を追いかけていた時間がそのまま残っているんです。普段はなかなか見ることができない舞台裏の動線やスタッフの皆さんの姿も映っていて、東方神起という名前を多くの方が大切に守ってくださっているんだということを、この映画を通して改めて実感しました」
と語った。
チャンミンは
「実は僕はまだこの映画を見ていないんです。アーティストとしてこれまで歩んできた道が映像として残り、それが映画という形になることは僕にとって新鮮で嬉しいことではあります。でも、それを見た皆さんが感動したと言ってくださっていることが本当にありがたいです。僕たちの歩んできた時間が皆さんの心に響いていると聞くと、少し照れくさい気持ちもありますが、とても嬉しいですね。これから僕もぜひ見てみたいと思います」
と笑いを誘いながら、客席を見つめて感謝を伝えた。
映画の中でも大きな転機として描かれるのが、2011年の再始動アルバム『TONE』。
2012年に二人で初めてステージに立つことになる。ユンホは当時を振り返り、率直な心境を明かした。
「正直に言うと、怖かったです。二人で大丈夫かなという不安もありました」
20代だった当時は強く振る舞おうとしていたものの、内心では大きな葛藤を抱えていたという。
「ずっと待っていてくださった皆さんに、どんな二人の姿を見せたらいいのだろう」
と悩む日々もあった。
再始動アルバム『TONE』についても「これからは二人の“TONE”をしっかり見せていきたい、という気持ちが込められていました」と振り返る。
しかしステージに立った瞬間、長く待ち続けてくれたファンの姿が目に飛び込んできた。
「皆さんが本当に待っていてくれたんだと感じました。あの時はそれをゆっくり感じる余裕もなかったですが、あのアルバムとツアーがあったからこそ、その後の道が続いていったと思います。本当にありがたいステージでした」
チャンミンもまた、再始動の瞬間をこう振り返る。
「アーティストとしての自分の時間が、一度止まってしまったような時期がありました。でも、それがまた動き出すということで、とてもワクワクしたのを覚えています。もう一度みんなの前で全力で走り出したい、そんな気持ちで『TONE』ツアーの準備をしていました」
さらに、再びステージに立てた喜びについても語った。
「またたくさんの皆さんの前で歌えること、ステージに立てることが本当に嬉しかったです。アーティストにとって歌えないことは、命を失うことと同じくらいの感覚なんです。だからもう一度ステージに立てたことは、新しい命をもらったような気持ちで、その嬉しさは今でも忘れられません」
2013年には海外アーティストとして初めて、日産スタジアムで単独公演の様子も映画には収められている。そして今回3度目となる日産スタジアムのライブを控える。
初めて日産スタジアムのステージに立った時のことを、チャンミンはこう振り返る。
「実際にステージに立つまで、そのすごさをあまり実感していませんでした。より多くの人の前でステージに立てるのが嬉しいな、という気持ちだったんです。でも実際に立ってみると、自分の人生の中で、あんなに大勢の人が集まっている光景を自分の目で見る機会がまたあるのだろうかと思いました」
さらに当時の感覚についても語る。
「その時の心臓の鼓動や足が少し震えていた感覚は、今でも忘れられません。アーティストとして“生きているな”と強く感じた瞬間でしたし、本当に幸せだと思えた瞬間でした」
ユンホも当時を振り返り、率直な思いを語った。
「東京ドームに立てた時も“すごいな”と思っていましたが、その時は正直、東方神起ってすごいなと自分でも少し調子に乗ってしまった部分もありました(笑)。でもその後、みんなが憧れる日産スタジアムの公演が決まって、こんな大きなステージに立てるのは本当にありがたいことだと思いました」
一方で、その決定は新たな覚悟が生まれた瞬間でもあったという。
「ここからは一歩一歩進んでいくことが大事だと思いました。皆さんに東方神起のこれからをどう見せていくのか、という悩みが始まった瞬間でもありました」
そして実際に日産スタジアムのステージに立った時の光景についても語った。
「でも実際にステージに立つと、何も考えられないくらいでした。ステージから見ると皆さんが本当に遠くて、顔が見えないくらいなんです。しかも登場もすごく高い場所からだったので、また違う意味で怖かったですね」
これまで日本の先輩アーティストのライブDVDを見てきたことにも触れながら、ユンホはこう続けた。
「ずっと日本の先輩たちのライブDVDを見てきましたが、その舞台に僕たち二人で立てたことが、言葉にできないほど嬉しかったです。日産スタジアムは僕たちにとって初めてのステージだったので、とても緊張していましたが、一歩一歩、皆さんに二人の気持ちが届くように頑張った思い出しかないです」
巨大スタジアムに響く歓声と、数万人のファンが広がる景色。その光景は、東方神起にとっても忘れられない特別な瞬間となった。
イベントでは20周年にちなんだ質問コーナーも行われた。
「誰にも言っていない秘密」という質問に、ユンホはフリップに「かわいい」と書いて回答。
「ステージに立つと、いつも皆さんが大きな声で“ユノかわいい”って言うんです」と笑顔で語り、
「そのたびに“僕はかわいいキャラじゃないから”と嫌がっているような雰囲気を出していたんですが…実は“かわいい”と言われるの好きなんです」
と告白。
この発言に会場からは「かわいい!」という声が次々と飛び交った。
ユンホは照れながら
「カリスマな曲を担当しているので、ちょっと遠慮してくださいよ」と笑いを誘いつつ、
「でも本当は最初から嫌がっているふりをしていただけで、嬉しかったです」と明かした。
会場は大きな笑いと歓声に包まれ、客席に向かって
「皆さんもかわいいです」
と笑顔を見せた。
チャンミンはフリップに「スペイン語」と書き、その下に「TI AMO」と添えて回答した。
「昔から機会があればスペイン語を学んでみたいと思っていました。スペイン語を聞くと、意味が分からなくても言葉の響きや感覚が魅力的だなと感じるんです」と理由を説明。
「今でもそう思っています。本当に魅力的な言語ですよね」と語り、サッカー好きということもあり、以前からスペイン語に興味を持っていたことを明かした。
さらに「これからデビューしたいこと」という質問では、チャンミンが再びフリップに「SPAIN語」と書いて回答。先ほどと同じ答えに、会場は笑いに包まれた。
一方、ユンホは「監督デビュー」と回答。
「この漢字が難しくて、見ながら書きました」と笑いを誘いつつ、
「大きなことではないのですが、前から自分のプライベートなことや感じていることを芸術として表現してみたいと思っていました。いつか自分がやってみたい映画やパフォーマンスを、断片でもいいので皆さんに見せられたらと思っています」と語った。
現在はその夢に向けてさまざまなことを勉強しているといい、
「思ったより時間がかかりそうですが、いつか形にできたらいいですね」
と笑顔を見せた。
チャンミンも
「素敵ですね」
とユンホの夢にエールを送り、会場からは温かい拍手が送られた。
イベントの最後、二人は改めてファンへメッセージを送った。
ユンホは
「実は舞台挨拶に立つ前まで、映画を見てくださった皆さんの感想を見ていました。ビギストの皆さんが東方神起を応援してくださっている気持ちがしっかり伝わってきて、それが僕たちの勇気にもなっています」
さらに今回の作品について
「この『IDENTITY』という映画を通して伝えたかったことを、皆さんが感じ取ってくださっているんだと思いました。まるでメンバーのような気持ちで一緒に感じて、泣きながら見てくださったと聞いて、本当にありがたいです」
と語り、最後に
「本当にありがとうございます」
と客席へ向けて感謝を伝えた。
チャンミンもファンへの感謝の思いを語った。
「ここに来てくださっている皆さんだけでなく、ライブビューイングで見てくださっている方々にも感謝しています」
今回の映画についても触れ、
「『IDENTITY』という映画になっていますが、僕たち二人がステージに向かっていく姿や、その過程を映した映像を、皆さんが愛情を込めて見てくださっていることに本当に感謝しています」と語った。
さらに
「最近はなかなか劇場に足を運ぶ機会も少なくなっていると思いますが、こうして来てくださって本当に嬉しいです。この映画を見て、僕たちが頑張っている姿から、皆さんもそれぞれの場所で頑張る勇気や力を感じてもらえたら嬉しいです」
とコメント。
最後に
「僕もぜひ見たいと思っていますので、一緒に楽しみましょう」
と笑顔で呼びかけ、会場は温かい拍手に包まれた。
東方神起は、2026年4月25日・26日の2日間、神奈川・日産スタジアムで単独ライブ公演「東方神起 20th Anniversary LIVE IN NISSAN STADIUM ~RED OCEAN~」を開催する予定だ。
同会場は、2013年に海外アーティストとして初めて単独公演を成功させた“特別な場所”。
今回が自身3度目となるスタジアム公演となり、日本デビュー20周年を象徴する大きなステージになる。
20年の歴史を共に歩んできた東方神起とファン。
その歩みは、これからも続いていく。
東方神起PROFILE
東方神起とは” 東方の神が起きる! ” という意味で、アジア全域から世界にその名を広げられるグループとして名付けられた。日本ではJ-POPの新人として、2005年4月にデビュー。2011年、ユンホとチャンミンによる再始動以降は、アジアだけに留まらず欧米諸国、ヨーロッパにまでその存在を渇望され、世界的に活動を行っている。日本においても、海外アーティスト最多となる東京ドーム公演数記録(計33回)および日産スタジアム公演数記録(2026年公演含み計3回)を持つなど、留まることのない活躍を繰り広げている。
<作品情報>
◆作品名 :東方神起 20th Anniversary Film『IDENTITY』
◆公開日 :2026年2月20日(金)より全国劇場公開中
◆出演 :東方神起
◆製作 :RED OCEAN PROJECT
◆配給 :WOWOW
◆クレジット :©2026 RED OCEAN PROJECT
◆主題歌 :「IDENTITY」(avex trax)
【2026|134分|ビスタ|5.1ch <G>】
取材/川上桃子
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