PEOPLE
少女のピュアさと大人の知性、絶妙なバランス感覚で自分を磨き続ける俳優の内田有紀さん。外見はずっと変わらないままに経験や痛みを栄養として取り込み、内面は深く豊かに進化しています。TPOに合わせたメークのこだわりから仕事との向き合い方までお話を伺いました。
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《Profile》
1975年東京都生まれ。’93年にデビュー後、’94年ドラマ「時をかける少女」で主演を務める。代表作はドラマ「最後から二番目の恋」「ドクターX〜外科医大門未知子〜」シリーズや映画『踊る大捜査線』シリーズなど。その他、舞台やCMなど幅広く活躍、多方面で存在感を発揮し続けている。最近では「BLOOMIO(ブルーミオ)」(ロート製薬)の広告に起用され、透明感あふれるみずみずしい肌と表情が話題に。
仕事仲間との集まりやイベントなどに行くときも、リアルな私はツヤ感を意識したベースにちょっと濃いめの口紅を足すようにしています。俳優として、場の雰囲気を盛り上げるような存在感を求められているイベントごとでは、説得力を持ったメークで行けるようになりたいので、今日のように目元を深めのアイシャドウで強調するメークもぜひ取り入れたいですね。
実はさっき、今日のメークさんが担当されている他の俳優さんがしていらした、少し強めのアイラインの真似をしたくて奮闘してみたんですが、自分には似合わなくて断念。メークでも生き方でも、人の真似をして成功するときもあれば似合わずに失敗することもあります。
カッコつけてたときもあるんですが、素の私は「カッコよく歩いて」と言われるとボロが出ます(笑)。でも、仕事では客観的に自分を見てくれる人たちがいて、私がちょっと勘違いしようものなら速攻で注意される環境です。
例えば私のお芝居に対して多少評価があったとしても「周囲の皆さんの力をお借りして生まれたものだから驕ってはいけない」とマネージャーにきちんと指摘されます。それは仕事の本質。自分ができていると思った瞬間〝終わる〟ことがわかっているのでその指摘に感謝して、たえず自身を振り返るようにしています。
その反動なのか、私、ふだんはほぼ空っぽ状態で、やるときはやるけど、やらないときは何もしない(笑)。でもそうやって無理せずにいられるのは、自分自身の心に耳を傾けて自分らしくいられる環境を整えてきた成果だと考えています。
自分の心が柔らかくいられる環境に身を置くことは何よりも大切。女は男は、妻なら母ならこうしなくては、という決めつけが老化の原因なのかもしれないと感じたりします。
振り返れば20代は社会の理不尽さに当たっては砕けて満身創痍で、30代は人との縁の大切さに気づいたものの、自分の居場所を探し当てるまで試行錯誤の繰り返しでした。でもせっかく1度きりの人生です。自分のステージを上げたいという欲は自分を引き上げてくれるものですから、なんとなく生きるなんてもったいない、とやっと本気で思えるようになりました。
とはいえ、しんどくなって降りるのもそれはそれでOKだと思います。バッテリーが消耗してきちゃうこともありますし。でもそれは何かに負けたわけじゃない。人生、勝ち負けじゃないし、自分が何を幸せと感じるかを大事にできたらいいだけだと思います。
もし私から読者の皆さんにお伝えできるものがあるとしたら、心と体は繫がっていることに気づき、心が豊かになる日々へと自分を育てていくこと。停滞しないように軽やかな心持ちで自分育てをしていくと、それが健康や美容の基礎になるということです。私もそうやって人生の一つ一つの瞬間に感謝して、自分を更新していきたいと思っています。
《衣装クレジット》
・白ジャケット
ジャケット ¥71,500、トップス ¥23,100、パンツ ¥41,800(すべてフミエタナカ/ドール)イヤーカフ ¥26,400、ネックレス ¥31,900、リング 左手 ¥27,500、右手 各¥31,
900(計5点、すべてpoda/アトリエ ジムル)
・グリーンドレス
ワンピース ¥63,800(フミエタナカ/ドール)ロングブーツ ¥265,100(セルジオ ロッシ/セルジオ ロッシ カスタマーサービス)ネックレス ¥49,500、リング 左 ¥39,600(ともにシリ シリ)バッグ ¥137,500(ピエール アルディ/ピエール アルディ 東京)
2024年『美ST』1月号掲載
撮影/生田昌士(hannah) ヘア・メーク/板倉タクマ(nude.) スタイリスト/宮澤敬子(WHITNEY) 取材/柏崎恵理 編集/漢那美由紀
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2024年12月16日(月)23:59まで
2024年12月16日(月)23:59まで
2024年11月16日(土)23:59まで
2024年11月14日(木)23:59まで
2024年11月16日(土)23:59まで