PEOPLE
“十転び八起き”はIKKOさんの著書にもある大切な言葉。その言葉通りにIKKOさんは波瀾万丈な人生、多くの苦難を乗り越えながら、当たった壁の高さと厚みを力に変えてきました。そんなIKKOさんが美ST世代に今伝えたいのは「どんなことがあっても希望を持って生きていこう」。素敵なメッセージをエレガントな春夏秋冬をテーマに表現してくれました。
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私の生きるテーマは「不老不死」(笑)と「脳から美しくなる」こと。
美ST世代になると親の介護や身近な人がいなくなったりして喪失感を抱くことが多くなるかもしれません。今まで仲良かった人でも価値観の違いなど急な変化が起きることがあると思います。それは経験値の違いによるものだと感じています。
人生という時間には、巻き戻せる針と巻き戻せない針があるの。思っても仕方がないことにはしがみついちゃダメということ。今の自分に大切なものをチョイスする力が大切、自分の“好き研究”の第一人者になるのがいいです。
私はいろんな経験をしてきたおかげで、大事なものを正確に早く、選び取れるようになった気がします。せめて家に帰った時くらいは自分の好きなものだけに囲まれ、幸せ感を充実させるようにすることが大事。もし、お気に入りに囲まれていても暗い気持ちになったときは、とびきり好きなもので置き換えをして脳をリセット。私にとってそれはメイクの時間。実は脳って騙せるし、コントロールできます。ちょっと不機嫌でも口角をあげれば脳は幸せだと勘違いしてくれます(笑)。
私ね、人生に“お神輿”というのは2回もないと思っていたんです。17年前「どんだけ〜」が流行って5〜6年前にチョコレートプラネットさんが真似してくれて「どんだけ〜」がまた注目されたり、小さい子供たちまでが真似してくれるようになって本当に嬉しかったですね。年月を重ねても色褪せない「どんだけ〜」という言葉は、私にとって魔法の言葉のように感じます。いつ何を求められてもいいように、自分磨きに時間をかけていれば、努力は決して裏切らないと改めて思いました。
ある芸人さんが「IKKOさんはどんなに年齢を重ねても存在感=IKKOさんで何者でもない。だから、決して色褪せないし貴重」とおっしゃってくれたのが嬉しくて。ある程度の年齢になると、必要とされることが減ってくることがある気がします。だから年齢を感じさせない自分になっていくことが、重要になると思うのです。褒められたからこそ、60歳を過ぎても新鮮でいられるために見直しを図ったのですが、その時期が3年間くらいでした。そうやって人の言葉を受け止めて自分に落とし込んで努力しています。
でも私って目標があるとやりすぎちゃってエキセントリックになってしまうこともわかっているから、最近は“自愛”時間を作っています。自分の味方になって自己分析をして、自分に“処方箋”を出してあげるの。そして見つけた小さな幸せを積み上げて心を豊かにすることを意識しています。もう一つ意識するのは笑顔を増やして、人のいいところを褒めること。苦手な人ほどその人の良いところを見て褒め上手になっていくことが、人生上手になっていけるのだと、この年齢になって改めて実感しています。褒め言葉は脳とメンタルの美容液、一石二鳥だから言わない手はないですね。
《IKKOさんプロフィール》
1962年1月20日福岡県生まれ。30代でヘア・メークアップアーティストとして独立し、雑誌・広告・映像などで活躍、国内外で美容に関する受賞歴多数。唯一無二の存在感と朗らかなキャラクターが愛され、バラエティ番組でも大ブレイクし国民的人気者に。多くの化粧品をプロデュースしヒット作を生み出すほか、書家としても活動中。著書『1ミリの優しさ』は韓国に続き、タイでも翻訳されることに!
2024年『美ST』2月号掲載
衣装/すべてIKKOさん私物
撮影/富田眞光(vale.)メイク/山縣亮介、高場佑子 ヘア/きくち好美、斎川初穂 スタイリスト/前田みのる、金子美恵子、鈴木健一 着付け/森合里恵 取材/柏崎恵理 編集/漢那美由紀
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