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にしおかすみこさん(49歳)「『エンタの神様』一発屋の称号には感謝しかない」

49歳になったにしおかすみこさん。人生100年時代、「長らく恋愛からは遠ざかっている」と語りながらも、年齢や経験を重ねて内に秘めたる結婚やパートナーへの想いにも変化があったようです。知られざる婚活秘話やパートナーとの理想の関係性、さらに折り返し地点に立った今だからこそ感じるカラダの変化や今後の芸能活動についてまで、展望をたっぷりとうかがいました。

経済的に自立していて、時たま会うくらいのパートナー関係が理想です

お話をうかがったのは…タレント・にしおかすみこさん(49歳)

《Profile》

1974年生まれ。千葉県出身。2007年日本テレビ「エンタの神様」で女王様キャラのSMネタでブレイク。現在ではテレビ東京「なないろ日和!」など、リポーターとしても活動。春風亭小朝師匠の指導のもと落語にも挑戦し、高座名は「春風こえむ」。
執筆活動でも、自叙伝エッセイ『化けの皮』に続き、FRaU web連載1回目で1,200万PVを超えた、家族と介護の物語『ポンコツ一家』を講談社より出版するなど、多岐に渡り活躍中。
趣味のマラソンでは、2019年にフルマラソンで3時間05分03秒を記録。

20代の前半で実家を出て、東京でひとり暮らしを始めました。私、ひとりでいることが大好きなんです。何にもしないでただボーッとしているだけで幸せなんですが、時折ふと寂しくなることも。それがきっかけで、急に始めるダイエットのように婚活を始めるんですが、元々社交的ではないので、リバウンドのようにまた引きこもるということもありました。

昔の話ですけど、とある紹介で出会った年上の男性と食事に行く機会があったんですよ。でも何話したらいいのか全然わからなくて、その食事にマネージャーさん(男性)にもついて来てもらっちゃいました。マネージャーさんが口下手な私の通訳をしながら、結局3人で食事しただけで、その男性とはそれっきりでしたけど(笑)。そんなこんなを繰り返して、この年齢になってしまったなぁと感じています。結婚願望も今はないんですが…でもまだまだ結婚は諦めているわけではないですよ。ウチの事務所は歩合制なんですが、お給料がめちゃくちゃ少ない時なんて、今でも強烈に結婚したい!と思いますから(笑)。でも、そういうときに目がくらんでも、ろくなことがないかなと(笑)。

好みのタイプですか?パートナーどころか好きだなと思える人すら長年いなさすぎて…。どうだろうなぁ、私、顔は別にどうだっていいんです。となるとお金、経済力ですかねぇ。相手のほうがお金を持っていたら楽だろうなぁと思うことはありますが、私は根っからひとり好きで極度の人見知りなので、結局は相手に依存しきれないんだと思います。お金も、自分で稼いだお金を自由に楽しく使いたい。だからお互いにちゃんと経済的に自立していて、時たま会うっていう関係が理想!って、さすがに都合が良すぎますよねぇ。

SMの女王様キャラ時代の「あたしだよっ!」の精神は常に持っていたい

40代後半になって、ジタバタと忙しくしているときにふと鏡を見ると、自分の顔が恐ろしいほど老けて見えたことがあったんです。ビックリとガッカリのダブルパンチでしたね。若い頃は忙しくても顔は元気に見えていたので、これはいけないなと思い、なるべく自分が好きていられる顔でいようと心がけるようになりました。気持ち化粧水を多めにつけるとか、脂っこい料理やスナック菓子を控えたり、できることをちょっとずつ、という感じ。

あと私、占いは信じないんですが、言霊は信じているんです。「私なんか」、「私なんて」って自分に言っちゃうと、わざわざ自分がつまらない人、残念な人になりにいっているような気がして、私が可哀想になっちゃうから。だから例えばちゃんとメークをしたなら、「私可愛い!綺麗!」って口に出して自分に聞かせるようにしています。そうするとそっちに転びそうじゃないですか(笑)。ナルシストと思われるかもしれないけれど、むしろそれくらいの方がちょうどいいんじゃないかなって思います。
昔テレビ番組の「エンタの神様」に出させていただいた際は、SMの女王様のキャラだったんですよ。「にしおかぁ~すみこだよ~!●●で、●●っていうのは、どこのどいつだい?あたしだよ!」ってフレーズがあるんですが、その「あたしだよ!」っていう自己肯定のマインドは、常に持っていたいと思っています。

「エンタの神様」のお陰で“一発屋”の称号をもらえて、感謝しかないです

「エンタの神様」への出演は大きなターニングポイントだったなと思います。私を世間の方々に知っていただくきっかけでしたし、本を出版させていただいた時だって、「あの女王様の?」「あの一発屋の?」と手に取っていただけました。もちろん最初から一発屋になりたかったわけではないですが、ちゃんと今に繋がっていて、本当に感謝しかないです。

最近のターニングポイントでいうと、FRaUでの連載。もともと書くことは好きで、元気なうちに好きなことをやろうと思って書いたものが、たまたま読んでもらえて連載が決まって。運がよかったです。ただ、実家に帰ったことがよかったのかどうなのかは、今真っ最中なのでまだ分からないですけどね。

認めたら楽になるかも?と思いつつ、認められない更年期

ここ1年くらいのことなのですが、たまに、急にカーッとなって汗が噴き出すことがあるんです。最初は代謝がよいだけかな?と思っていたんですが、どうも様子が違うなぁ、と。しんどいとかはなくて、周りの先輩の話を聞くと、そんなもんじゃないよ!と脅されるんですが、現状はまだあまり気にしていない感じです。
花粉症と同じで、認めることで予防や対策ができたりするのかもしれませんが、まだ認めたくない気持ちも(笑)。日々怯えていないわけではないですが、私のことだから、いざ本格的になった時にやっとジタバタするんじゃないかな、と思っています。

《衣装クレジット》
ブラウス¥39,600(リツ/フォーティーン ショールーム) 
パンツ¥18,000(バナナ・リパブリック)
靴¥23,100(タラントン by ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)
イヤリング¥39,600、ネックレス¥51,700(ともにアナプノエ/フォーティーン ショールーム)
バングル¥19,800(ウシノエル/フォーティーン ショールーム)

《問い合わせ先》
ダイアナ 銀座本店 03-3573-4005
バナナ・リパブリック br_info@bananarepublic.jp
フォーティーン ショールーム 03-5772-1304

撮影/向山裕信(cheek one) ヘア・メーク/橋泉朱 スタイリスト/中村智香子 取材/キッカワ皆樹 編集/浜野彩希

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にしおかすみこさん(49歳)「『エンタの神様』一発屋の称号には感謝しかない」

2025年1月号

2024年11月15日発売

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