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2023年9月1日(金)に「SHIRO ルクア イーレ店」がリニューアルオープン。「捨てない」そして「新たにつくらない」という選択。今あるものから生み出す、循環を考えぬいたSHIROのお店づくり。

コスメティックブランドSHIROを展開する株式会社シロは、このたび「SHIRO ルクア イーレ店」を2023年9月1日(金)に同エリアにてリニューアルオープンいたします。


今回のリニューアルのキーワードは2つ、「捨てないこと」と「新たにつくらないこと」です。
従来のSHIROのお店づくりとは大きく異なり、レイアウトを変えず、今ある什器は捨てないで表層替えを施すだけ。既存の床にペイントをすれば、「SHIRO ルクア イーレ店」が新しく生まれ変わります。

レイアウトを変えないことで、9日間という短い期間で改装工事を行います。そのため、クローズ中に館内での催事などは実施せず、イベント用の什器を新たにつくることもしません。
今回の改装は、従来のように老朽化した店舗をリニューアルするたびに使えるものまで廃棄し、スクラップアンドビルドを繰り返すのではなく、SHIROらしい新たなお店づくりの提案です。

「SHIRO ルクア イーレ店」


▲2023年8月現在の「SHIRO ルクア イーレ店」

「SHIRO ルクア イーレ店」は、リブランディング前の小文字shiro時代、2017年3月1日にオープンした店舗です。オープン以来、約80万名のお客様にご来店いただき、ブランド一番店として長きにわたり営業してまいりました。店内混雑に関するお声をいただくことも多く、2019年3月、リブランディングを前にお客様の導線を考慮した改装を行っています。このときの改装から4年が経ち、店舗の老朽化にともない、2023年9月1日(金)にリニューアルオープンすることを決定いたしました。
今回、店舗デザインを依頼したのは、同年にリニューアルオープンした「SHIRO 大丸京都店」や新店舗「SHIRO 大丸神戸店」の設計を担当するDRAWERSの小倉さんです。

SHIROのお店づくりの在り方

建築業界でも改装工事は、新しくつくる方が安く済むと言われています。しかし、老朽化のたびに新しいものをつくり出し、今あるものがまだ使える状態でもゴミとして大量に廃棄されている現実もあります。
自然素材の副産物などを使用したものづくりや、すぐにゴミとなってしまう製品の外箱の廃止、森を蘇生する過程で生まれる間伐材を什器に使用するなど、本質的に循環していくものづくりをしたいと思うブランドのお店づくりがこれでよいのか、と疑問に感じました。

小倉さんは、ルクア イーレ店の改装内容を検討する際、何度となく店舗へ足を運んでくださいました。そして、お客様やスタッフの導線を直接確認し、既存の設計や資材などを「捨てないで活かしながらデザイン」することを決めました。
什器のレイアウトはそのままに、お会計時の混雑を緩和できるよう、レジスペースを少し広げます。その他には、什器の一部を少し高くするなど骨格の微調整のみを施し、左官職人やペインターと共に仕上げていきます。

通常SHIROの店舗改装において、建築廃棄物量の平均量は9.71㎥*1ほどです。これを基にルクア イーレ店の面積から算出した予想建築廃棄物量は7.72㎥*1、これは1人当たりが1年に排出するゴミの量の約24倍*2にあたります。今回、「捨てないで活かすデザイン」をすることで、これほどの量のゴミを出さずに改装することが可能です。
*1 弊社他店舗で出た廃棄物量を参考に算出
*2 環境省「一般廃棄物の排出量及び処理状況等(令和3年度)」を参考に算出

ショップデザイン


リニューアルイメージ(トップ掲載画像:ショップデザインCGパース)の中でも目を引くのは、ルクア イーレ店のイメージが変わる遊び心満点なカラフルな床の塗装。これも既存の塗り床を撤去して新たに施工するのではなく、既存の床にラフなペイントを重ねてレイヤーを楽しむ、あえて汚したような逆転のアートです。今後のメンテナンスでは色を重ねていくことができる、使い続けるためのデザインが改装工事の在り方を変えていくきっかけになるのではないかと小倉さんは考えます。

このペイントは、クローズ前の8月18日(金)から数日にわたって行います。営業終了後、ブロックごとに塗装作業を行うため、徐々に変わっていく床をお客様に見ていただくことができます。今回はクローズ期間も撮影を行い、形はそのままにリニューアルされる店舗の様子をSHIROの公式SNSなどでお届けしたいと思います。

今回のショップデザインでは、ブランド初となる製品ボトルのリユースも行います。
昨年、国際香粧品香料協会(International Fragrance Association)が定める使用可能な香料が変更されたことに伴い、使用できず捨てられるはずだった製品のボトルをSHIROのお店づくりに採用。SHIROのフレグランス製品のボトルはガラスでできており、これらのボトル5400本を細かく砕き、左官材に混ぜてカウンターなどの塗装に使用します。

店舗情報

「SHIRO ルクア イーレ店」

住所:大阪府大阪市北区梅田3丁目1-3 ルクア イーレ 2F
電話番号:06-6147-8846
営業時間:10:30 ~ 20:30
取扱製品:スキンケア・メイクアップ・フレグランス
商業施設HP:https://www.lucua.jp/

※現在の店舗における最終営業日は2023年8月22日(火)です。

これまでのSHIROのお店づくり

SHIROの店舗はそれぞれ、木や石、土、金属などの自然素材を組み合わせ、風合いや色彩とのバランスを大切に設計しています。また、森を蘇生する過程で生まれる間伐材や、ものづくりの工程で出てしまう端材など「今あるもの」をなるべく利用し、施工主本位の設計ではなく自然に合わせたお店づくりをしています。

【SHIRO 大丸京都店×間伐された広葉樹】

「SHIRO 大丸京都店」は今年6月、古都の文化を残す「京都らしさ」と自然の素材を無駄なく使う「SHIROらしさ」が融合したデザインへリニューアルしました。
製品が置かれるカウンターのリブ材に、京都からほど近い飛騨の森からいただいた多種類の広葉樹を採用。加工に手間がかかり使われにくいとされる細い木や、端材を組み合わせることで、木の種類ごとに異なる味のあるカウンターに生まれ変わりました。そして、店内には製品をディスプレイする台として、幹の内部に細い空洞ができているトチの木の丸太をそのまま使用。
木の自然な造形を生かしたデザインで、心落ち着くやわらかい雰囲気の店舗になりました。

【SHIRO 大丸神戸店×再生ガラス】

「SHIRO 大丸神戸店」は今年7月にオープンした、神戸を取り囲む豊かな自然をイメージした空間デザインが特徴的な新店舗です。
この店舗も、カウンターには六甲の森で間伐された杉をリブ材としてあしらいました。細さや厚みの異なる木々の味わいが活かされ、ナチュラルな立体感を出しています。製品を陳列する什器には、小倉さんが運営するプロダクトブランド「wa/ter」の再生ガラスを採用。使用済みの蛍光灯から生まれた再生ガラスのブロックを、ユニットでひな壇のように組み合わせました。ほのかに鶯色を感じられる再生ガラスと、陽光をイメージした壁面のオイルカラーが緑豊かな森の中で水のほとりにいるような心地よさを演出してくれます。
そして米糊と柿渋、バイオシリカから生まれた可燃性のないオーガニックな接着剤を設計の一部に使用するなど、はじめての取り組みが多いお店づくりとなりました。

SHIRO オリジナルノベルティ

9月1日(金)のリニューアルオープンに際し、合計11,000 円(税込)以上お買い上げのお客様にミニサイズのフレグランス「SHIRO オリジナルノベルティ」をご用意。全3製品の中から1点お選びいただけます。
※ノベルティは、なくなり次第終了させていただきます。予めご了承ください。

PARTNER

設計を担当したDRAWERS の小倉 寛之さんは、空間デザインにおいて美しさや利便性を追求すると同時に『つくる責任』を意識し、未来を考えたプロダクトデザインやクリエイションを行っています。また小倉さんは、2024年春オープンを予定している北海道夕張郡長沼町の一棟貸し宿泊施設「MAISON SHIRO(メゾンシロ)」やSHIROの東京オフィスも設計を担当しています。

小倉 寛之
兵庫県小野市出身。京都造形芸術大学(現/京都芸術大学)芸術学部環境デザイン学科卒。cafe co.勤務ののち、2011年インテリアデザイン事務所DRAWERSを設立。循環し、未来につながる創作活動に取り組む。2020年より、クライアントワーク以外の活動をスタート。

HP : https://drawers-design.com/

SHIROについて

「自分たちが毎日使いたいものをつくる」というシンプルな想いからスタートしたコスメティックブランド。自社内に開発から販売まですべての機能を持ち、創業当初からエシカルな信念に基づくものづくりを続けている。厳しい自然が育んだ素材を国内外から見つけ出し、そのちからを最大限に引き出すスキンケア、メイク、フレグランスアイテムを提案。日本全国に直営店舗を展開するほか、ロンドンに実店舗を構え、台湾や米国では自社EC、中国では越境ECでの販売を行う。製品に使う素材同様、厳選した食材を届ける食のセレクト[SHIRO LIFE]、素材のおいしさを料理で伝えるカフェ[SHIRO CAFE]、SHIRO が提案する美しさを最大限体感できるサロン[SHIRO BEAUTY]などの業態も展開。
2021年6月から、SHIROの創業地である北海道砂川市にて、工場の移転新設と市全体の活性化を目指すまちづくり「みんなのすながわプロジェクト」を推進。2023年1月から新工場の稼働をスタートさせ、4月に新工場と付帯施設を含む「みんなの工場」をオープン。初日から10日間の来場者数は砂川市の人口1.6万名を大きく上回るのべ2.2万名、そのうち12%程は北海道外からのお客様が占めた。同月、一棟貸しの宿泊施設「MAISON SHIRO(メゾンシロ)」を北海道長沼町に着工。従来の方法とは異なる、森林環境に配慮した「森に合わせた設計建築」を進め、11月頃竣工、2024年春頃開業を目指す。

会社概要
企業名 : 株式会社シロ
所在地 : 〒107-0061 東京都港区北青山 3-6-7 青山パラシオタワー 8F
設立 : 1989 年 10 月 23 日
代表取締役 : 福永 敬弘 (ふくなが たかひろ)
事業内容 : 自社ブランド「SHIRO」の企画、開発、製造、販売、
店舗運営 (「SHIRO/ 化粧品、雑貨」「SHIRO LIFE/ 食物販」「SHIRO CAFE/ 飲食」
「SHIRO BEAUTY/ サロン」)、SHIRO オンラインストア等、通販事業運営
URL : https://shiro-shiro.jp/
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