PRTIMES

※クチコミ投稿数増加の背景については昨年度のプレスリリースをご確認ください。
https://www.istyle.co.jp/news/press/2021/12/1209-bc.html
一方で、ベストコスメアワードの対象商品数は昨年度と比べて減少しています。対象商品は減少しているにもかかわらず、クチコミ投稿数が伸びているのは、「人気商品」に集中して数多くのクチコミが寄せられたからではないかと考えられます。
@cosmeのクチコミにおけるワードの出現率推移をみると、話題となっている状態を指す「バズ」というワードが昨年度と比較して1.8倍に増加しています。

その他にも昨年度と比較して「TikTok 」というワードが2.8倍、話題という記述とともに語られることも多いワードである「欠品」は2.1倍に増加しており、”SNS等で注目されている”ことを購入のきっかけとした内容のクチコミが増えています。
<クチコミ抜粋>
ケイト リップモンスター 総合大賞
ベストリップスティック 第1位、価格別賞 ロープライス部門 リップ 第1位
@cosme SHOPPING ベストヒット賞 総合 第3位
大バズり中で入手困難のこちら、マスク生活でなかなか唇を見せる機会が少ないですが、
勤務時の昼食の際など、マスクを外すタイミングでも色がしっかり残るリップが欲しくてこちらを手に入れました。
1番最初に5番のダークフィグを購入。ほかの色も試してみたいと思いつつ欠品続きでなかなか出会えませんでしたが、最近やっと見かけるようになってきて、追加で2番、3番、4番を購入できました。
ペリカン石鹸 恋するおしり ヒップケアソープ ベストボディケア 第1位
インスタでバズっていたのをきっかけに購入してみました。
TIRTIR MASK FIT RED CUSHION ベストクッションファンデ 第2位
価格別賞 ロープライス部門 ファンデーション 第1位
TikTokなど見てたら、こちらのファンデーション使ってる方が本当に多くて、気になるので購入してみました。
同様に人気の裏付けである「ベスコス」というワードの出現率も1.2倍に増加しています。また、その年の消費傾向を表す総合カテゴリの受賞商品を見てみると、10商品すべて過去にベストコスメアワードを受賞したことのある商品という結果となりました。
2022年11月下旬に実施した@cosmeユーザーを対象とした「化粧品に関するアンケート 」(以下、ユーザーアンケート)では『SNSやYouTube・TikTokで「話題/人気/バズっている」化粧品を購入したい』かについて聴取したところ、全体で6割強が「そう思う・ややそう思う」と回答しています。更に年代別でみてみると10代は約84%、20代は約76%と、特に若年層で高い数値を示しました。(5段階で聴取)。
その理由としては、上位から順に「情報収集の手間や時間が省けると思う」、「誰かのお墨付きという安心感がある」、「いいものが多く、失敗が少ないと思う」という声が挙げられ、それぞれ5割前後の回答があったのに対して、「流行・トレンドに乗りたいという気持ちがある」と回答した人は3割強にとどまりました。

これらの結果から、これまで一般に「流行・トレンドに乗りたい」という気持ちが背景にあると考えられてきた「バズ消費」が、時間に対する満足度を重視するタイムパフォーマンス、いわゆる「タイパ」や、安心して買いたい、失敗したくないという「リスク回避」の手段となってきていることが伺えます。最小の労力で最大の成果を得られることは、結果として精神的な煩わしさの軽減 にも繋がっていそうです。
コロナ禍による生活の制限が緩和され日常が戻り始めた今、時間の使い方や情報の取捨選択にも変化があった一年だったのではないでしょうか。
2. バズとロングセラーを掛け合わせた新たな消費動向「バズロングセラー」
今回の全体傾向から見えてくるのは 「バズ」と「ロングセラー」を掛け合わせた新たな消費動向です。「バズロングセラー」という言葉には「一過性で終わらないバズ消費」と「発売から年月が経った商品が掘り起こされるバズ消費」の二つの意味があります。
1)一過性で終わらない「バズ消費」
クチコミ内で最も多く「バズ」というワードが出現した商品は、総合大賞に選ばれたケイト「リップモンスター」であり、まさに今年の流れを象徴する商品と言えるでしょう。
マスク着用の影響を受け、一時は消費が大きく落ち込んだリップカテゴリ。そんな厳しい状態が続いていた2021年の5月に発売された本商品は、発売当初よりマスクにつきにくい・色落ちしにくい「機能性」に加えて、「使用感・品質の良さ」、誰でもアクセスしやすいドラッグストアを販売チャネルとする「利便性」、売り切れ続出の「希少性」、更には SNSを中心とした「盛り上がり」と、様々な相互作用が大きな支持に繋がり、発売からわずか半年で@cosmeベストコスメアワード2021の総合 第3位まで上り詰めたリップカテゴリのスター商品でした。(一部、昨年度のリリースを引用)
発売から1年半経過した現在でもその勢いは衰えていません。 支持され続ける背景には、生活者にとってまだまだマスクにつかない商品に対するニーズが高いことがありそうです。
しかし、指示され続ける理由はそれだけではなく、ミニサイズや限定色の発売、下半期リップ新人賞に選ばれた「ケイト リップモンスター スフレマット」の発売など、コレクション欲をくすぐる飽きさせないコミュニケーションも後押しとなっていそうです。

また、一時的な話題で終わらず、長期間にわたって話題になり続けることで、どんな化粧品を買えば良いかわからないライトユーザーにも情報が届き、「この商品を買えば間違いない」という印象を与えたことで、美容感度の高いユーザーとライトユーザーの両者を取り込み続けることに成功したことが、異例のロングヒットに繋がったのではないでしょうか。
<受賞ブランドの声>
花王株式会社 化粧品事業部門
マステージビジネスグループ KATEブランドマネージャー 岩田 有弘氏
コロナ禍でマスク着用が常態化し、化粧品全体の売上げは低迷、その中でも口紅の売上が激減している中、リップモンスターは誕生しました。コロナ禍において口紅は求められていない、という世の中の風潮はありましたが、KATEメンバーはマスクを着用していても毎日口紅をつけていましたし、SNSでも美容関心層を中心に「マスクをしていてもメイクを楽しみたい」という声を目にしていたので、“どんな時でもメイクを楽しみたい”というニーズは絶対にあるはずだという確信を持ち、開発を始めました。
マスクを着用していてもメイクを楽しみたい、というニーズに応えるため、機能面においては、マスクにつきにくいということはもちろん、つけたての色がそのまま持続するという点にもこだわりました。そして機能性に加え、落ちにくい最強のリップを表現した商品名「リップモンスター」、SNSで思わずつぶやきたくなる色名など、メイク欲を掻き立てる仕掛けを施しました。
また、モンスターをあしらったミニサイズや新色、スフレマットタイプと次々と新作を展開し、お客さまのワクワクを途切れさせない工夫をしています。
その流れは総合大賞以外の商品にも現れています。
・&be(アンドビー) ブラックスポンジ
総合 第4位、ベスト美容グッズ 第1位、@cosme STORE ベストヒット賞 総合 第5位

2020年4月に発売され、一時は欠品するほどの人気が集中し昨年ベスト美容グッズ 第2位を受賞。今年も人気は衰えず、今年は総合 第4位まで順位をあげた人気商品です。
@cosmeのフラッグシップショップ「@cosme TOKYO」のパフ・スポンジ部門の売り上げ1位。 販売数は2位の商品と比べて約8倍と、圧倒しました。※
・KANEBO カネボウ スクラビング マッド ウォッシュ
総合 第8位、ベスト洗顔料 第1位、価格別賞 ミドルプライス部門 洗顔料 第1位、@cosmeSTORE ベストヒット賞 総合 第3位

2021年3月に発売されたスクラブ入りの洗顔料。角質や毛穴ケアに効果的と人気を集め、すで多くの受賞歴がある人気商品です。@cosmeのフラッグシップショップ「@cosme TOKYO」の洗顔料部門の売り上げ1位。 販売数は2位の商品と比べて約4倍と、高い人気を保っています。※
<受賞歴>
https://www.cosme.net/product/product_id/10203762/top
※集計期間中:2021年11月1日~2022年10月31日
前述のユーザーアンケート結果を鑑みると、慎重な生活者にとって一過性で終わるバズに乗ることは「タイパが悪い」「安易に選択すると失敗するかもしれない」消費行動である可能性がうかがえます。よって、一過性で終わらない「バズ」と「ロングセラー」を掛け合わせた新たな消費動向は今後も続いていきそうです。
また、企業においても、ロングセラーなバズを念頭においた商品発売やコミュニケーションが求められていきそうです。
2)発売から○○年!?掘り起こし「バズ消費」
もう一つのバズロングセラーの特徴として、SNSの浸透によって発売から年月が経っている隠れた名品が掘り起こされるタイプのバズ消費があります。
2013年に発売されたNARS「ライトリフレクティングセッティングパウダー プレスト N」は、昨年からSNSをきっかけに人気を集め、ついに昨年度のベストパウダー 第1位を受賞、発売開始から初めての受賞となりました。今年も人気の勢いは止まらず、@cosmeの購入者のクチコミ件数は昨年と比較して約2.4倍に増加し、ついに総合 第3位まで順位を伸ばしました。
また同様に、ベストヘアケア1位に輝いたオルビス「エッセンスインヘアミルク」は、発売から10年超の今年(2011年11月発売)、突如SNSで話題となり、初めてベストコスメアワードを受賞。クチコミ件数も昨年度と比較して約8倍と大きく増加しました

その他にも発売から年月が経っている商品が掘り起こされ、クチコミ件数を伸ばし、受賞に至ったケースが多数見受けられました。
▼受賞商品のクチコミ件数の昨年度比較(発売から5年以上経過商品、昨対比2倍以上の商品をピックアップ)

生活者には、新たに出会った商品は発売の時期に関わらず、すべて新鮮に捉えられているのでしょう。バズはいまや新商品に限らず、すべての商品にチャンスがあると言えそうです。
<クチコミ抜粋>
オルビス エッセンスインヘアミルク ベストヘアケア 第1位 SNSで話題になっていて欠品続きでしたが、やっと購入できました!!
3. 総合上位10商品に2商品がランクイン、美容グッズが躍進!
バズロングセラー以外の特徴的な動きとして、美容グッズへの関心の高まりにも注目です。
総合には、第4位に&be(アンドビー)「ブラックスポンジ」、第5位にuka「uka スカルプブラシ KENZAN」と2商品がランクインしました。

集計期間中に「美容グッズ・美容家電」に投稿された購入者のクチコミ件数は、昨年度と比較して約1.3倍に増加しました。特に&be(アンドビー)「ブラックスポンジ」をはじめとする「メイクアップグッズ」は約1.4倍と増加率が高い傾向にあります。
更に下半期美容グッズ新人賞には、ロージーローザ「マルチファンデブラシ」がランクインしています。メイクアップグッズを使用することで商品の力をより引き出すことができたり、メイク自体のクオリティをあげることができたりと、テクニック要らずで「底上げ」が図れる点が魅力的だと捉えられているのかもしれません

メイクアップグッズへの支持は、マスク生活は続いているものの、外出機会と共にマスクを外す機会が格段に増えたことで、崩れにくいメイクテクニックに対する注目が更に高まったことが理由のひとつと言えるでしょう。
また、&be(アンドビー)をプロデュースする河北裕介さんをはじめとした、影響力のあるメイクアップアーティストの発信も後押しになっていると考えられます。「河北さんの動画見ながら練習してます!」「下地やファンデは手で塗る派でしたが、河北さんの動画を見て、もしや崩れる原因は付けすぎ…?と思い、このスポンジを使うようになりました。」といったクチコミも散見されています。
人気メイクアップアーティストの小田切ヒロさんは「小田切さんと同じようにメイクをやっても綺麗に仕上がらない」という問題を解決するため、テクニックがなくても簡単にプロクオリティのメイクに仕上げることができるメイクブラシを、今年11月に発売しました。
また、クチコミ内におけるワードの出現率を見てみると、グッズと同様の意味でつかわれる、「ツール」 というワードの出現率は昨年度と比較して約1.4倍、その他にも「メイクブラシ」が約1.4倍、「メイクツール」が約2.4倍、「メイクスポンジ」約2.6倍と全体的に伸びています。

メイクアップグッズ以外にも、洗顔時に使用する使い捨てのペーパータオルを指す「クレンジングタオル」というワードも約4.9倍に伸びており、メイクアップグッズ・ヘアケアグッズにとどまらず美容グッズ全体への関心が高まっているようです。
4.スキンケアは守りと攻めが混在する動きが継続
イプサ「ザ・タイムR アクア」が総合大賞を受賞した昨年度を象徴する「肌の調子を安定させたい」というスキンケアへのニーズは継続しており、今年度も鎮静効果が評価されたスキンケア商品が多数受賞しています。

<クチコミ抜粋>
VT(ブイティー) CICA デイリースージングマスク べストシートマスク 第1位、@cosme STORE ベストヒット賞 総合 第7位 特に肌悩みもなく過ごしてきたが、30歳を過ぎ生理前に肌が荒れやすくなり、肌の揺らぎを感じるようになった。たまたま購入の機会があり、使用してみたシートマスク。さっぱりしている為、毎朝の使用を続けていた結果、あれ?生理前なのに肌荒れしなかった!と実感!元々ニキビはほとんどできない肌質であるので、ニキビ肌の方は同じような効果が得られるかどうかはわからないが、私にはあらかじめ予想される肌荒れへの鎮静効果があった。
クチコミ内におけるワードの出現率を昨年度と比較すると、「揺らぐ」が約1.3倍、「お守りコスメ」が約1.3倍、 「お守りスキンケア」が約1.6倍、「お守り美容液」が約3.6倍に増加しており、昨年からさらに「揺らがない安定した肌」への関心が高まっていることが伺えます。コロナ禍を経てスキンケアの果たすべき役割が浮き彫りになったと言えるでしょう。
また、守りのスキンケアと攻めのスキンケアが混在する動きも継続。洗顔料カテゴリの受賞商品は、スクラブ入りや酵素洗顔など、3商品ともデイリーケアにもスペシャルケアにもなる攻防両立タイプがランクインしています。
化粧品に配合されている成分への関心も継続。昨年度と比較したクチコミ内におけるワードの出現率は、「ビタミンC」が約1.3倍、「ナイアシンアミド」が約2.3倍 、「レチノール」が約2.4倍に増加しており、受賞商品のクチコミにおいても、成分について触れた内容がみられます。

<クチコミ抜粋>
なめらか本舗 リンクルアイクリーム N べストアイケア 第1位 価格別賞 ロープライス部門 アイケア・まつげ美容液 第1位 当初はレチノール配合とは知らずに使っていましたが、敏感肌の私でも肌荒れなどの反応はありませんでした。これでレチノールが使えるならめちゃくちゃコスパいいと思います。 肝心の小ジワに関してですが、予防の効果はあると思っています。
5.メイク復活は「デイリーメイク」から? 生活のシーンに応じてメイクも使い分け
コロナ禍以降のマスク生活をきっかけに、ファンデーションを塗らずにベースメイクを仕上げる人が増えました。この流れは継続しており、クチコミ内において「ノーファンデ派」というワードの出現率は昨年度と比較して約1.6倍に増加しています。
一方で、「すっぴん」というワードは昨年度と比較して減少。ベースメイクカテゴリの受賞商品の傾向からみると、決してノーメイクでいたいわけではなく、トーンアップやフィルター効果へのニーズが拡大しているようです。

<クチコミ抜粋>
クレ・ド・ポー ボーテ ヴォワールコレクチュールn ベスト化粧下地 第1位 価格別賞 ハイプライス部門 化粧下地 とにかく肌が上品になります。薄づきで透明感のある仕上がりが理想なのですが、これ一本で叶いました。美肌フィルターがかかったようなふわっとした見た目になるし、乾燥しないし崩れ方も綺麗。 白くならずに肌が明るくなるようなトーンアップ効果です。総合力高すぎてすごいですね。泣きます。
また、受賞商品やワードの出現率からみると、今年度は絶妙、繊細なニュアンスカラーやヌーディーなミュートカラーが人気を集めていることがわかります。
ノーファンデ派やミュートカラーなメイクと聞くと、生活者のメイクへの関心は戻り切っていないようにも見えますが、総合大賞にリップ商品が選ばれたのは、オペラ「リップティント N」が大賞に選ばれた2018年から4年ぶりのことです。
また、クチコミ内において「ナチュラルメイク」というワードの出現率が昨年度と比較して減少している一方で「盛れる」、「目力」というワードの出現率は増加が見られます。 さらには「デイリーメイク」、「ライトメイク」、「スクールメイク」、「職場メイク」というワードの出現率も昨年度と比較して増加しています。マスク生活によって一時はメイクへの関心は減少傾向となり、このままメイクする人としない人の二極化すが進むのではないかとも言われていましたが、まずは日常的なメイクから復活しつつあるようです。イベントやレジャーに対する制限が緩和されたことで、更にメイクの復活が後押しされるかもしれません。
6.「@cosmeベストコスメアワード2022」受賞商品一覧
詳細はhttps://www.cosme.net/bestcosme/にてご覧いただけます
◆12月21日(水)ウェビナー開催「@cosmeベストコスメレポート2022」受賞商品とクチコミから読み解く生活者の今とこれから

【開催概要/プログラム】
開催日:12月21日(水) 14:00~15:00
『ベストコスメアワード2022 受賞商品・投稿クチコミから読み解く2022年』
株式会社アイスタイル @cosmeリサーチプランナー 原田 彩子
株式会社アイスタイル @cosmeリサーチプランナー 西原 羽衣子
開催方法:オンライン開催(Zoom)
参加費:無料
お申込み、ウェビナーの詳細情報につきましては下記をご参照ください
URL:https://business.cosme.net/webinar/bestcosme2022_20221221
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2025年11月16日(日)23:59まで
2024年11月16日(土)23:59まで
2025年11月16日(日)23:59まで
2025年11月7日(金)23:59
2025年10月16日(木)23:59まで