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また、 新たに発足した「@cosmeトレンド予測部」が、売上動向やクチコミ、その他関連データからみえる意識変化と、美容プラットフォーマーとしての知見から今後の生活者インサイトや美容トレンドを予測する「2022下半期トレンド予測」を初めて同時発表いたします。
※2022下半期トレンド予測の詳細は本日発表のプレスリリースを参照ください。
https://www.istyle.co.jp/news/press/2022/06/0609-trend.html

■「@cosmeベストコスメアワード2022 上半期新作ベストコスメ」とは
@cosmeメンバーから寄せられたクチコミ投稿をベースに、今、生活者が支持している商品を表彰するアワードです。なかでも「上半期新作ベストコスメ」は、この半年間(昨年11月1 日~本年 4月30日)に発売された新商品を対象としており、「@cosmeベストコスメアワード」の上半期における新人賞となっています。
「@cosmeベストコスメアワード」は 2002年より毎年恒例となっており、@cosmeならではの生活者視点に立った受賞ラインナップが、化粧品業界及び美容業界からもご注目いただいています。
1.はじめに
「コロナ禍」や「マスク」の話題が減少!クチコミに日常生活が帰ってきた!?
「@cosmeベストコスメアワード2022 上半期新作ベストコスメ」集計対象期間となる2021年11月1日~2022年4月30日は、オミクロン株の感染拡大による「第6波」から、まん延防止措置の全面解除など、わずか半年間で大きな状況の変化がありました。まん延防止措置の解除以降は、徐々に街にも賑わいが戻り始め、@cosmeのフラッグシップショップ「@cosme TOKYO」では、全体の売り上げが大幅に増加しています。同期間に@cosmeに投稿されたクチコミを見ると、「コロナ禍」や「マスク」というワードの出現率が減少に転じており、生活者の気持ちが前向きに変化しつつあると感じられます。

しかしその一方で、2022年5月に実施した@cosmeユーザーを対象とした「化粧品に関するアンケート」(以下、ユーザーアンケート)にて、この半年間の行動や気持ちの変化を聴取したところ、約半数が「ここ6か月間で漠然とした不安をより感じるようになった」と回答しています。「将来への期待を感じるようになった」という回答を大きく上回る結果となりました。気持ちが前向きに変化しつつも、新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)がもたらした不安感を払拭するにはもう少し時間がかかりそうです。
2. 今起きているのは、きたるべき「日常生活」へ向けてのリハビリ
新型コロナ感染拡大以降、生活者は二年をかけて少しずつコロナ禍、マスク生活に適応してきました。一年目は、外出自粛やマスク着用によるメイク機会の減少からスキンケアに注力、二年目ではマスクにつきにくいリップやベースメイクアイテムを取り入れるなど工夫を重ねてきました。

今回の総合1~10位内には、コロナ禍で落ち込みを見せたリキッドファンデーションや口紅、チークがランクインしています。具体的な受賞商品を見てみると、美容液ベースのリキッドファンデーションや色味のないカラーが人気の口紅、手持ちのチークと組み合わせて使用したり、頬のニュアンスを変えることのできるチークなど、コロナ禍前とは異なる傾向がみられています。
これらの傾向から、2022年上半期は、これまでと同様に一気にコロナ禍前のようなスキンケア・メイクアップに戻るのではなく、徐々に元の日常生活にシフトしていく、いわば「リハビリ」期であるといえそうです。
ユーザーアンケートにおいては、約5割が「(見た目や印象のために)マスクを外したくないと思うことがある」、4割弱が「メイクの仕方が古い、似合っていないのではないかと不安に感じることがある」と回答。また、もしメイクや髪型を変えたことを周囲から指摘されたらうれしいか、それとも恥ずかしいと思うかを聴取したところ、4割弱が「メイクが濃い/しっかりメイクなこと」を周囲から指摘されることは恥ずかしいと回答しています。
このように、アンケート結果からも、コロナ禍で薄くなったメイクを突然濃くするのではなく、今は周囲の目も徐々に慣らしていく「リハビリ」期なのだといえるでしょう。
3.受賞商品の紹介
◆総合大賞 ファンケル「マイルドクレンジング オイル」
<ポイント1.>リピート投稿率5割!ユーザーと商品の持続可能な関係性
―発売25年を迎えるロングセラーのリニューアル商品―
総合大賞を受賞したファンケル「マイルドクレンジング オイル」は、1997年の初代発売以来、定期的にリニューアルを行ってきたロングセラー商品です。これまで@cosmeに投稿されたクチコミは、リニューアル前の商品を含めると約3万件(※)に及びます。昨年11月にリニューアル発売された受賞商品へのクチコミは、リピーターからの投稿が5割を占めており、愛用者からの投稿が多いことが特徴のひとつです。(※) 購入者のクチコミのみに絞った件数

特にコロナ禍以降、生活者は商品選択において、「失敗したくない」という気持ちから安心感を求めて定番商品を支持する動きがみられていますが、そのマインドが反映された結果と考えられます。
―進化続ける変わらぬ価値の提供/リニューアルに対する「期待と不安は表裏一体」―
前述の通りロングセラー、中でも進化を続けるリニューアル商品へのニーズが高まっていますが、ユーザーアンケートにて、自分が使用していた商品がリニューアルしたら、どのような気持ちになるか聴取したところ、6割強の方が「好きなところが変わってしまうのではないかという不安がある」と回答しており、期待を裏切らない価値提供の難しさがうかがえる結果となりました。
本商品のクチコミには「落ちる」「優しい」「うるおう」「こすらない」「なじむ」「すっきり」などリニューアルに関わらず常に高く評価されるポイントが多数あり、期待を上回るリニューアルと受け取られていることが分かります。
<ポイント2.>コロナの逆風にも負けない/メイクをしていない日でも使いたくなるクレンジングの新習慣
クレンジングはメイク機会の減少と共に出番が少なくなった印象のあるカテゴリですが、クレンジングアイテムが総合大賞を受賞した背景の一つには、メイクを落とす以外の機能や価値への支持がありそうです。本商品は、「メイクや毛穴の汚れ、角栓も」「スキンケアするクレンジング」と訴求しており、数としては多くないものの、クチコミの中でも「メイクをしない日」という記述がリニューアル前の商品と比べて5倍も出現しています。
<クチコミ抜粋>
メイクしてない日でも肌のターンオーバーが崩れているときは肌のざらつき、古い角質が落ちてすべすべになるので洗顔代わりにもたまに使っています。
このところのマスク生活でメイクしない日も増えましたが、毛穴ケアのために使っています。
毛穴が気になる年齢肌にぜひオススメです。
また、「クルクルしてると鼻周りは角栓が取れてきて」など、「角栓」についての記述も増加しており、クレンジングは目元のメイクの落ちやすさが重視される傾向にありますが、本商品のワードの出現率においてはこの2年で「目」と「鼻」が逆転しています。

全体のクチコミの中では、「毛穴汚れ」というワードの出現率が伸びていることから、生活者の「毛穴」ケアへの関心は継続して増加傾向にあります。クレンジングとしてはもちろんのこと、メイクをしてない日でもスキンケアの一環として使用できることが、本商品の評価を更に高めたとえるでしょう。

ユーザーアンケートでも、2割強が「メイクをしない日でもクレンジング料を使うことが増えた」と回答しており、まだまだ多数派とは言えませんが、この新たな習慣は今後広がりをみせていくかもしれません。
<受賞ブランドの声>
株式会社ファンケル 執行役員 堂下 亮 氏
メイクをしない日でもクレンジングを使う人が、一定数存在することは、弊社の調査でも把握しておりました。
そのため、今回のリニューアル商品においては、世の中のメイク落ちへの重視度がやや下がりつつある一方で、今まで以上に“自身の素肌をしっかりケアしたい”という意識が高まっている 状況を踏まえ、設計を行っています。
コミュニケーションでも、メイクを落とすだけでなく、「毛穴汚れもしっかり落とし、うるおいも守る」ことで、『クレンジングで素肌が変わる』という点をしっかりと盛り込んだ設計に変化させています。
その結果、お客様の“自身の素肌をしっかりケアしたい”という気持ちに応えられる商品として認識いただき、“メイクをしない日でもクレンジングで素肌をケア”という行動につながったのではないかと思っています。
それぞれの時代の生活者のニーズに合わせて都度リニューアルをし、生活者との信頼関係を築いてきた結果が今回の総合受賞に繋がりました。
◆総合2位 ディオール「ディオールスキン フォーエヴァー フルイド グロウ」

<ポイント1.>ノーファンデ進むも、完全なファンデーション離れは1割以下
コロナ禍以降、マスクへの色移りを気にしてファンデーションを使用せずに、化粧下地や日焼け止め、フェイスパウダーだけでベースメイクを仕上げる「ノーファンデ」化が進みました。
ユーザーアンケートでも、半数がこの半年間で「ファンデーションが薄くなった/しなくなった」と回答しています。その一方でベースメイクをする際、ファンデーションを「全く使わなかった」と回答した人は1割以下にとどまりました。「ノーファンデ」というワードが先行しがちですが、実際は「頻度を減らす」「塗る量や塗る部分を調整する」人が多いという実状がうかがえます。

<ポイント2.> スキンケアの延長!まるで美容液のようなファンデーション
綜合2位を受賞したディオール「ディオールスキン フォーエヴァー フルイド グロウ」は、86%(*)美容液ベースのリキッドファンデーションです。(*)色素を除くエマルジョン
また、総合大賞のファンケル「マイルドクレンジング オイル」と同様、進化を続けるリニューアル商品でもあります。
今回のリニューアルから、「マスクへ色移りしにくい」ことを訴求しており、実際に「マスク移りしづらい・しづらくなった」と評価するクチコミがみられることから、リニューアルによる変化がポジティブに捉えている様子がうかがえます。
本商品は、日中のスキンケア効果も期待される商品ですが、クチコミでも「乾燥しない」「鏡を見るたびに肌がきれいになっていく」といった意見が多く寄せられています。
ノーファンデの日が多かった人にとっては、カバー力が高く、しっかりとした仕上がりのファンデーションは少しハードルが高いかもしれません。支持を集めたのは、マスク移りしづらいという点だけではなく、今、生活者が求める仕上がりのファンデーションだったということも大きいと言えるでしょう。これもまたリハビリ行為のひとつなのかもしれません。スキンケア効果の高い、まるで美容液のようなファンデーションへのニーズは今後もさらに高まっていきそうです。
<クチコミ抜粋>
美容液成分が多く含まれているので、肌への負担が少ないように感じます。付け心地も軽く、メイクを落とした後の肌の状態もいいです。私は乾燥肌なのですが、保湿力も十分。乾燥は感じませんでした。程よいツヤとカバー力。マスク移りも少ないように感じますし、少量で良く伸びるのでコスパもよいのではないでしょうか。
上記のクチコミにも現れているように、生活者はファンデーションを「使いたくない」わけではなく、使う頻度や求める機能・仕上がりが変化しているのではないでしょうか。総合2位にファンデーションが選ばれたことこそが、その証左と言えそうです。
◆総合3位 アディクション 「アディクション ザ ブラッシュ ニュアンサー」
<ポイント1.>血色感から再び透明感へ?/しかしその色味には変化が

@cosmeに投稿されたチークカテゴリのクチコミを分析してみると、コロナ禍の三年間の変化を垣間見ることができます。クチコミ内の「透明感」と「血色感」というワードの出現率を比較すると、1年目は「透明感」「血色感」ともに減少。マスクに付かない塗り方や見える位置に塗るなど変化に対応していた時期であり、話題にされにくかったのかもしれません。 二年目の昨年は「血色感」が増加。マスクにより失われた顔の「血色感」を補うことに注目が集まりました。3年目のいまの動きをみると、依然として「血色感」の話題は多いものの「透明感」が再び増加しています。

そんな再注目の「透明感」が演出できると高く評価されているのが、総合3位に選ばれたアディクション「アディクション ザ ブラッシュ ニュアンサー」。シアーな発色・多彩なパール感が特長で、ハイライトとしても使用でき、その他のチークの上にトップコートとして重ねてニュアンスをチェンジすることができると謳ったユニークな商品です。少しずつ戻りつつある日常生活にあわせて「メイクのニュアンスも変化させたい」、といった生活者の気持ちにマッチした商品と言えそうです。
また、一般的に透明感を演出できる色とされている青・パープル系のカラーである「005N Aurora Veil」が最も人気のカラーとなっています。
<ポイント2.>手持ちコスメ復活/ニュアンスチェンジでサステナブル
本商品は、チークやアイシャドウなど手持ちのコスメに重ねて使用できる点も評価されています。手持ちのコスメが変化する様は、「楽しい・気分転換になる」といったクチコミの他、「似合わない・持て余しているチークが復活できるうれしさ」を挙げる声がみられています。
ユーザーアンケートでは約4割が「新しい化粧品を買うときに、手持ちのものがムダにならないかどうかが気になるようになった」、3割台半ばが「使い切れない化粧品を捨てるのに罪悪感を抱くようになった」と回答しており、手持ちのコスメのことを考えた商品選択は、時流を考えると、今後ますます重要とされていくのではないでしょうか。
4.その他受賞商品から見えるリハビリの動き
◆気持ちも外向きに!進化系UV・日中保湿でリハビリ

クチコミの中の「日焼け止め」というワードの出現率は、2020年上半期では大きく減少していましたが、2021年上半期から今年にかけて2年連続で増加しています。これまで以上に外出機会が増えたことで、日焼け止めへの関心が高まったといえそうです。また、ユーザーアンケーでは、この半年間の行動や気持ちの変化として『「外に出たい」「太陽の光を浴びたい」と感じるようになった』と約6割の人が回答しており、生活者の気持ちも外に向いているようです。

そんな生活者の気持ちに寄り添うように、「継続的に肌へ補水」、「太陽の光を美容効果のある光に変換」「光を浴びている時間を味方に」といった画期的なテクノロジーやコンセプトの日焼け止めが登場しています。今年の夏は「罪悪感なく太陽の下で楽しむ」がトレンドになるかもしれません。

また、クチコミの中で「日中用乳液」「日中用クリーム」というワードの出現率が増加しています。日中に手軽にスキンケアできるスティックタイプの美容液など、スキンケアの使用シーンが夜から日中へと拡大する様子が見受けられました。まるで美容液のようなファンデーションが総合2位を受賞したことに象徴されるように、メイクアップでも「スキンケア感覚」「スキンケア発想」という記述が増加していることから、「日中どう潤いを保つか」ということへの関心の高まりを感じさせます。
<クチコミ抜粋>
コロナ禍以降は毎日ファンデをつけるという生活がなくなり、たまに化粧をしたときは逆に肌がびっくりするようになり肌荒れに悩んでいました。
上記のクチコミのように、少しずつ日常生活に戻ることやメイク機会が増えることによる肌への負担を軽減するためのリハビリとして、進化したUVケア商品や日中保湿ケア商品への注目が集まったと言えそうです。
◆テンション上げ!リップでリハビリ

ベストリップスティック1位/2位に選ばれたのは、ノーカラーのカラーバリエーションをもつ口紅でした。従来からある無色のリップクリームを使用する選択肢もあるなかに、リップスティックの部門でノーカラーのカラーバリエーションをもつ口紅が選ばれたことは、リップクリームでは叶えられない「テンションをあげてくれる」というエモーショナルな要素が口紅にはあると考えられます。
実際、化粧品にテンションやモチベーションがあがることを求める声は年々増加しています。

ベストリップスティック3位には、アクセサリーのようにデザインされ、好みのリップケースにカスタマイズすることができる「ディオール アディクト リップスティック」が選ばれたことも、口紅において、生活者の「テンション」に作用する見た目がいかに重要であるかを表すといえるでしょう。「(テンションがあがるので)、塗りなおしたくなるリップです」というクチコミもみられており、マスクを外した時にストレスなく塗り直しができるという点においても今の時代に必要な要素といえそうです。
昨年は総合10位以内にマスクにつきにくいと謳い、その点が評価されたティント系リップがランクインしていたのに対し、今年は「塗り心地の良さ」「パッケージの可愛らしさ」「持っているだけで気分が上がる」といった点で評価されているイヴ・サンローラン「ルージュ ヴォリュプテ キャンディグレーズ」が総合7位にランクインしていることも、機能やマスクへの色の移りだけに縛られず、「持っていて心地の良い口紅を持つ」という化粧品のエモーショナルな部分を楽しむ気持ちを取り戻しつつあることのあらわれともいえ、これからはリハビリとしてのノーカラーではなく、口紅にも徐々に色味が戻ってくるかもしれません。
<クチコミ抜粋>
シャネル / ルージュ ココ フラッシュ
パケがステキでテンションが上がるので、塗り直しも苦ではありません
ディオール / ディオール アディクト リップスティック
最近のマスク生活で口紅を使用することがなくなっていたのですが、やっぱりポーチに入っていてかわいいと一番テンションが上がるのってリップ
5.「@cosmeベストコスメアワード2022 上半期新作ベストコスメ」受賞商品一覧
詳細はhttps://www.cosme.net/bestcosme/にてご覧いただけます
◆6月29日ウェビナー開催「@cosme上半期新作ベストコスメレポート2022」
受賞商品とクチコミから読み解く生活者の今とこれから

アイスタイルでは化粧品ブランドの皆さまの業務のヒントとなるようなウェビナーを定期的に開催しております。今回は、「@cosmeベストコスメアワード2022 上半期新作ベストコスメ」」の結果を元に三部構成にてお届けいたします。
【開催概要/プログラム】
開催日:2022年6月29日(水)17:30~
開催方法:オンライン開催(Zoom)
参加費:無料
お申込み、ウェビナーの詳細情報につきましては下記をご参照ください
URL:https://hubs.ly/Q01d4Dqq0
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2025年11月16日(日)23:59まで
2024年11月16日(土)23:59まで
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