美容家・神崎恵さんの2024年総括「注目の美容液や韓国コスメ」は

熱いコスメ愛と旺盛な探究心で、誰もが自分のキレイを更新できるメソッドやコスメ情報を発信し続ける美容家・神崎恵さん。世代を超えて絶大なる支持を集め続ける神崎さんにスキンケアやメイク、ヘアケアなど2024年のコスメについて振り返っていただきました。

今期は名品のアップデートも含めてコスメがより高機能＆多機能に進展、優秀なものばかりで投票に迷いました。エリクシールのザ セラム aa、フューチャーソリューションや金継ぎラインは特に多機能で部門選びが難しかった代表例。

また、ル・セラムⅡ、ダブルセーラムADC、ジェニフィック アルティメ セラム、グランラグゼOなどは既に完成された処方からさらにその上へ？と感動させられました。使用感も心地よく進化しているのでジェンダー問わず使えるものも多く、我が家ではル・セラムⅡを息子たちとシェアしています。

高額コスメも多かった印象ですがどれも確実な手応えがあり、投資価値もあり！ と納得できました。私は肌の回復や修復を重視しているので、睡眠中に打たれ強い肌に立て直すアドバンス ナイト リペア オーバーナイト トリートメントなど睡眠美容にも注目しています。

メイク部門では自肌を活かしながら整えるスックのプライマーが下地の重要性を見せてくれました。今の肌だけでなく未来の肌まで見据えたスックのコスメのコンセプトには大いに共感できます。

また、ファンデはさらに趣向で選べるようになり、タンプードルエクラⅡは仕上がりだけでなく、生き様までも美しい人のように感じさせる磨き抜かれた美を体現。ディオールのスティックファンデはカバー力と軽やかさのバランスが秀逸でした。

ヌードに赤みをプラスしたアイシャドウパレットの人気は継続、やはり赤みを差すことでメイクの満足感は高まります。ドラコスもいいものがありすぎて困るほどで、hinceやdasiqueなどの韓国コスメにも注目しています。

ヘアケアは美髪五大必須成分が配合されたジアンサーの存在感が濃い印象。塗り広げてから泡立てる〝塗り洗い〞はスタイリング剤を落としやすいメリットも。

美家電はヤーマンのリフトロジーに一票入れました。

美容は「木を見ずに森を見る」ことが大事！ 細部にこだわりすぎずトータルバランスでキレイな雰囲気を心がけることが大人には大切だと思います。新しいコスメで未だ見ぬ自分の肌の才能を開花させて、それぞれの美しさを育てていきたいですね。

2025年『美ST』2月号掲載
撮影／花村克彦　ヘア／赤羽麻希〈Un ami〉　スタイリスト／石関靖子　取材／森島千鶴子