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ヒールを履いていて親指の付け根が痛くなることはありませんか? 外反母趾は病気ではないけれど、痛みを我慢してそのまま放っておいたら、ますます症状が悪化してしまいます。正しい知識を頭に入れて、毎日の暮らしから改善してみませんか。
外反母趾の足:足裏の横アーチがくずれると、甲の高さがなくなり足の横幅が広くなります。親指が圧迫されるため小指側に曲がってしまいます。
最初に足の状態をチェックします。親指が柔らかい人は上下に動きやすく、親指の根元の関節に負担がかかると変形しやすくなります。
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アキレス腱の固さを確認。アキレス腱が固いと歩く際に蹴り出しにくく扁平足になりやすくなります。ストレッチで改善できます。
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立ったときにかかる荷重によって本来の足の変形がわかります。足裏が柔らかい人はアーチが潰れて扁平足に。
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タコができている箇所や足の色をチェック。親指の先端と第2中足骨の2カ所にできるのは、親指が上に上がりやすく負担がかかるため。
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レントゲンで足の状態を確認。上から見た骨の形、側面から見た足裏のアーチや後ろから見たかかとの状態など様々な角度から検証。
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整形外科を受診すると自分の足の形に合った、オーダーメイドのインソールを作ってくれます。スニーカーのように足先がゆったりしていて指が動かせる靴の中敷きとして使います。
インソールを入れたスニーカーを毎日履いて足裏のアーチが正しい形になるように意識して歩いています。最初は慣れませんでしたが、今では足が疲れにくくなり快適です。
左足のかかとを床につけ、左手で小指、右手で親指を握り、ゆっくり上下左右に引っ張ります。15 〜20回繰り返し、右足も同じように足指のストレッチを行います。
教えてくれた先生は……整形外科医 菊池恭太先生
外反母趾の治療というと、テーピングを思い浮かべる方も多いかと思いますが、毎日自分で巻くのは大変です。インソールでも矯正は可能なのでまずはインソールを試してみて、手術はそれから考えてみてはいかがでしょうか。
体験したのは……美STライター 前田美紀・50歳
長年の外反母趾によって、長時間のヒールは厳しい状態。ぺたんこ靴を常に持ち歩き、足が痛くなったら履き替えるという苦難の生活。足の痛みから肩こりや腰痛にも影響が。
\行ってきた病院はここ/
Q. どこの科に行けばいいですか?
A. 整形外科で足の外科が専門の先生がいいでしょう。
Q. 男性でも外反母趾になりますか?
A. なる方はたくさんいます。
Q. 放っておくとひどくなりますか?
A. 放っておいて治ることはありません。年月によって進行する傾向があります。
Q. ハイヒールが原因ですか?
A. ハイヒールだけが原因とは言えませんが、ハイヒールを常に履くことが悪化の要因にはなります。ただハイヒールを履いていない方でも外反母趾になる方もたくさんいらっしゃいます。
Q. 痛みがあるのは重症ですか?
A. 靴が当たることによる痛みもありますし、母趾の関節自体の痛みや、それ以外の足趾の付け根に痛みが出る場合など、痛みにも様々な場合があります。必ずしも痛みと重症度が関係するとは言えません。
Q. 外反母趾に遺伝はありますか?
A. 外反母趾自体に遺伝性があるとは言えませんが、我々の経験では外反母趾になりやすい足の素因は遺伝すると思っています。
撮影/中林 香、福知彰子 取材/前田美紀
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