SKINCARE

出産・育児・ダイエットで「肌のハリ」を失う理由とは?【医師が解説】

年々肌の弾力がなくなってきている気がしますよね。秋暑さや紫外線の影響で肌がさらにくたくた…。でもスキンケア次第でハリは取り戻せる!今回は、出産や育児、ダイエットでハリを失う原因について専門家に伺いました。

ハリは復活させられる!?専門家にお話を伺いました

美容皮膚科医
慶田朋子先生

銀座ケイスキンクリニック院長。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。「切らないハッピーリバースエイジング」を叶える美容皮膚科医として美ST読者からも篤い信頼を得ている。皮膚の働きや美肌に役立つスキンケア、生活習慣などのわかりやすい解説も大人気。

1.出産、育児を経た更年期にハリが失われてくるのは当然

女性の閉経平均年齢は50歳。その前後5年間でエストロゲンの分泌が急激に低下する傾向が。

女性は生まれながらに回復力が高い。しかし更年期で再生力が落ちてくる

ハリがなくなる原因として、女性ホルモン(エストロゲン)の影響もかなり大きいです。エストロゲンは抗酸化力がとても高く、コラーゲン等の分解を防ぐとともに、新たなコラーゲンの再生を促します。これは女性の生殖機能に大きく関係しています。出産は大怪我をするくらいのダメージがありますが、速やかに傷を修復させて育児に取り掛からないといけないため、創傷治癒力が男性よりもかなり高くなっています。それが更年期が始まり閉経を迎えると、あらゆる再生力が落ちます。肌でいうと表皮のターンオーバーが落ち、バリア力が落ちるので乾燥しやすく。肌が敏感じゃなかった人も肌荒れしやすくなるのでより適切なケアが必要に」(慶田先生)

2.脂肪もハリの味方 ダイエットや脂肪吸引に注意

脂肪が少なくなることでハリ感が出にくく

「真皮よりも下にある皮下組織にある程度脂肪がないとハリが出にくいだけでなく、しぼみだるみにつながります。脂肪は萎縮し、形を保つコラーゲンが劣化するので、中身が減りつつスカスカになり真皮のたるみが目立ちます。逆に脂肪がたっぷりあっても、皮膚と顔面靭帯が伸びると、本来あるべき位置からずれてブルドック状に垂れます。要はハリを出すためにも、たるみを防ぐためにも適正量に脂肪を保つ事が肝心です。どうしても重すぎる脂肪が気になる時は、不可逆的な脂肪吸引ではなく、脂肪を取りすぎない脂肪溶解注射を検討してみてください。また美ST世代の急激なダイエットや不必要なエラボトックス注射もハリ感が顕著に失われる可能性があり、老けて見える原因になります」(慶田先生)

本記事は、美ST編集部が取材・編集しました。「美ST」は16年以上にわたり、40代&50代女性の美容とライフスタイルを追求してきた月刊美容誌です。
『美ST』2025年11月号掲載
イラスト/いちほ 取材/棚田トモコ 再構成/Bravoworks,Inc.

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一生元気に!自愛ビューティ

出産・育児・ダイエットで「肌のハリ」を失う理由とは?【医師が解説】

2025年12月号

2025年10月17日発売

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