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私たちの心をとらえた〝とろシャバ〟化粧水の次に来たのが、「オイル イン ローション」。美容液や乳液と区別がつかない濃密〝とろみ化粧水〟よりも、化粧水らしさを持っているのがポイント。〝しっとりするけどさっぱり〟好きな日本女性の感覚に合い、オイルと化粧水の効果を兼ね備えた多機能感に、こんな魅力的な見た目が加わって、やみつきになる人が増えています。
 
                プロディジー CELグロウ デューイ エッセンス ローション 200ml ¥19,800(ヘレナ ルビンスタイン)。プロディジー CELグロウ シリーズ共通成分の「スプレム・エーデルワイス」を化粧水に初めて配合。両立が難しい水分とオイルの共存を、2層式ではなく「オイル インフュージョン テクノロジー」によって実現し、こんな魅力的な製品に生まれ変わらせた。オイルのベタつきを感じないフレッシュなテクスチャーが、肌に潤いとなめらかさを与える。ヘレナ ルビンスタインでは数少ないメイド・イン・ジャパン製品。2021年6月4日発売。
\ここがすごい/
1:オイル イン ローションで水分と美容成分を入れ込む
2:環境の厳しさに耐える植物パワーの相乗効果
3:ルーティン作業を大切にできる製品を取り入れる
私は化粧水が大好きで、若い頃から化粧水には良いものを、と常に思ってきました。SK-IIから始まり、2014年発売のエスティ ローダー「マイクロ エッセンス ローション」からの〝とろシャバ〟ブームを経て、変化が訪れたのは2020年のランコム「クラリフィック デュアル エッセンス ローション」。これはオイルとエッセンスの2層式で、この時から「オイル イン ローション」というアイテムが広く認識されました。そして今回取り上げるヘレナ ルビンスタインの「プロディジー CELグロウ デューイ エッセンス ローション」(以下、デューイ エッセンス ローション)は、水分の中に浮かぶ無数の煌めくオイル、その見た目も画期的。とりあえず洗顔後にコレをつけていれば、そのまま何かやってても大丈夫。肌あたりがよくて、負担なく使えることもゆらぎ肌には大事で、まったく油っぽさがなく、パシャッと肌の上で広がりしっとりと潤いが持続します。この年になると化粧水だけで満足することはほぼないのですが、これは相当いい線をいっています。しかも、美ST世代に不可欠なブースターの役割もします。
実はオイル含有の化粧水は、2016年にシュウ ウエムラ、2018年にルナソルからも発売されています。今回取り上げるデューイ エッセンス ローションも、実は2017年2月1日に前身である「プロディジー リバーシス ローション」が発売されていました。品質は良かったものの、プラスチックのブルーグレーの容器でパッと中のオイルが見えず、現バージョンとは印象が大違い。また、なによりキーポイントである成分がまだ開発されていなかったのです。
環境の厳しさのため毎年花が咲かない植物が多いアルプス山頂に、毎年数週間だけ花を咲かせるエーデルワイス。そのパワフルな品種を基に培養している「スプレム・エーデルワイス」はヘレナ ルビンスタインの独自成分で、3種類あります。「エーデルワイス始原細胞」、エーデルワイスの花と葉から抽出した「エーデルワイス エキス」、やはり花と葉をオイルで抽出した「エーデルワイス リピッド エキス」。このエーデルワイス リピッド エキスが前身のリバーシス ローションには入っていませんでした。デューイ エッセンス ローションには、親油性と親水性両方の性質を持つセルロース パウダーがエーデルワイス リピッド エキス(コラーゲンの生成を促進)とヒマワリ種子油を取り囲んだオイルバブルと、水分のほうにはエーデルワイス始原細胞(何にでもなれる細胞で再生力が高い)とエーデルワイス エキス(ヤギの乳にも入っているレオントポジン酸を豊富に含む。抗酸化力が高い)が入っています。3つ全部入っていることが、相乗効果によりエイジングケアとして一番効果があったそう。
油はご存じのように、水に垂らすと上へ上へと浮いていきます。重い比重のオイルを使わないといけないし、攪拌のスピードも大事で、速すぎるとつぶれてしまいます。全体にバランス良く散らばらせて浮かせるための工夫を重ねていったのが、「オイル インフュージョン テクノロジー」です。このため、オイルが水分を肌の中に連れていくだけでなく、バリア機能や水分保持機能をオイルが補い、ラップ効果で水分が与えた潤いを長時間閉じ込めることができます。また、オイル インフュージョンであるが故に界面活性剤を使わなくてもいいという好結果もついてきました。
見た目を変え、キー成分を加えたことでまったく新しい製品になり、注目度も大きく変わったことが興味深いですね。ヘレナ ルビンスタインのターゲットである〝スパークリングブーマー〟(1986~91年のバブル期を20代で経験した女性たち)の90%が化粧水を使っているそうです。その中でもヘレナ ルビンスタイン顧客の化粧水使用率が低かったことから、もっと伸びしろがあるはずだ、と思ったのが開発のきっかけ。化粧水は気に入るとあまり変えないアイテムです。もはや美容人生にしみついているルーティン作業の代表。その行為を大切にできる化粧水を作りたい、という気持ちが、製品を再生・進化させヒットを生みました。これもまさに〝化粧品愛〟の現れです。
\使っています♡/
 
                写真は、使ってだいたい1カ月過ぎたくらい。直接使うとオイル感を感じられ、コットン使用だと均一につけられます。コットンに500円玉大の量を朝晩使って2カ月ほどもちます。コットンの場合は、さっと顔全体を拭き取ってから、裏返してパッティングします。使っていて最後まで混ざらないところがいいですよね。2層式だと、サラダドレッシングみたいにだんだん濁って質感が変わり、とろとろ感が勝ってしまうことがあったので。化粧水だけど香調があり、トップがグリーンリーフ、ミドルがジャスミン、アイリス、睡蓮のホワイトフローラル、ラストがシダーウッド。控えめで、つけたあとに香りがちょっと残る感じが好きです。とにかく見た目がきれいで、光に透かしてジッと見てしまったりします。
 
                30年間ビューティ担当 編集 I
『JJ』時代から美容を担当。 スーパーモデルブーム、 日本上陸前のM·A·Cをブレイクさせる。愛ある視点で厳しく化粧品を選び、「コスメは感動!」が信条。美ST ONLINEでの連載「30年目のコスメ愛」も好評。
2021年『美ST』10月号掲載
撮影/河野 望 イラストレーション/大沢かずみ 編集・文/石原晶子
						 
					
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