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一度は手に取ったことがある懐かしい名品たち。中には誕生から100年超えのものも。研究と挑戦を繰り返しながら品質を守り続けた名品からは、作り手の愛情と情熱が伝わってきます。¥1,000以下でもしっかり効く、長年愛される商品には、素敵な誕生秘話がありました。
ニキビ、ニキビ跡、テカリ、毛穴や黒ずみ、くすみが気になる人に。明色美顔水 薬用化粧水〈医薬部外品〉 90ml ¥800(明色化粧品)
「愛する人を笑顔にしたい」創業者の想いが詰まった明治から続く名品
家業を支えてくれている妻が、ニキビに悩んでいるのを気にかけていた創業者。「妻を笑顔にしたい!」という想いで開発し、その効能が評判となり1885年(明治18年)に『にきびとり美顔水』を一般に販売。すると、 全国にその名を馳せるほどの大ヒット商品となり、天皇陛下や皇室から何度もご依頼を受けるまでに。国内以外にも、海外での販路も拡大。また、発売当時は化粧水という概念が一般に浸透していなかったので、サリチル酸配合のにきびとりを効能とした医薬品として販売。そのためブルーのガラス瓶に入っており、ラベルも薬に近いイメージで非常に効果感を感じさせるものでした。135年経っても処方を変えずにニキ ビに悩む人々にしっかりと寄り添い続けています。
ヒアルロン酸、アロエエキス等の低刺激な保湿成分がお肌をみずみずしく。明色 奥さま用アストリンゼン 170ml ¥700(明色化粧品)
弱酸性化粧品の先駆け。やさしい処方と信頼の歴史
弱酸性化粧水の先駆け、「明色アストリンゼン」は1936年発売。開発者が世界の化粧品を視察後、日本初の収れん化粧水として開発。吉永小百合さんが愛用していたことから1976年から10年にわたり広告塔に。親子3世代にわたり長く愛されています。
使いやすさ抜群の化粧水と高保湿の乳液&クリーム。左・ナイトクリーム 50g ¥800、中・レーデボーテ 150ml ¥600、右・オードルックス N150ml ¥600(すべて資生堂)
パッケージも中身も「高級品仕様」の奇跡的ロングセラー化粧品
1932年、当時の最高級化粧品として資生堂を代表するブランド「ドルックス」が誕生。容器は使用後、宝石箱として利用されたというエピソードも残っているほど。品質、外装、容器、あらゆる面において、“高級化粧品”という概念を体現していました。当時、容器の世界観とリンクした広告を手がけたのは山名文夫。資生堂デザインの確立に最も貢献したデザイナーの1人です。2018年に瓶からプラスチック容器になり、発売当時から値段はそのままで、高品質でリーズナブルなブランドとして親しまれています。
薄化粧や毛穴汚れをキレイに落とす、ふき取り用化粧水。肌をさっぱりさせ、なめらかに。オイデルミン(N)200ml ¥500(資生堂)
資生堂創業者がこだわり抜いて創った飾っておきたくなるほど美しい名品
1897年に日本初の洋風調剤薬局として資生堂を創業した福原有信が、初めて作った化粧品。当時最先端の西洋薬学技術で処方され、ギリシャ語で「良い肌」を意味する商品名でした。赤ワインを思わせる色みから、「資生堂の赤い水」と親しまれ、華奢なガラス瓶に大きな球の栓を持つボトルデザインは、最初にして最高の出来映えと称されました。1920年代にパリで流行していたボブヘアと鐘型帽子のギャルソンヌ・スタイルの女性を画面の左脇に描いた大胆な構図のウィンドウバックポスターは店舗を流行発信の場へと昇華。
ニキビやくすみ等悩み肌思いの洗顔。上・ロゼットメイクも落とせる洗顔パスタ ¥700、左・ホワイトダイヤ ¥700、中・ロゼット洗顔パスタ 普通肌 ¥650、右・ロゼット洗顔パスタ 荒性肌 ¥650(すべてロゼット)
今も昔も変わらず女性の健やか肌を支えるプチプラ洗顔料の王者ロゼット
1929年に日本初のクリーム状洗顔料「レオン洗顔クリーム」として発売されました。固形石けんのみの時代にクリーム状洗顔料の開発に成功。当時、固形石けんの14倍の高額にもかかわラズ、大ヒット商品に。その後、1951年に「ロゼット洗顔パスタ」に商品名を変更。敏感肌という市場をいち早くとらえ、1960年、洗浄力がおだやかな荒性肌を発売。常に時代を先読みした商品が多くのファンの獲得につながりました。また、広告などを通して、洗顔=ただ汚れを落とすだけでなく、肌荒れを整えていくことを伝えてきました。現在では、それぞれの肌悩みに応じたラインナップを用意し、90年経った今もその考えは変わることなく、女性の肌を美しくする信頼の洗顔料を作り続けています。
肌のキメを整え、潤いを与える弱酸性化粧水。天然ヘチマ水成分でみずみずしい白肌に。乳液もあり。ヘチマコロンの化粧水 230ml ¥900(ヘチマコロン)
美ST世代なら一度はお世話になった懐かしさと信頼の「キレイになれる水」
都市文化が花開き、女性の意識が変わり始めた頃、自然派の本格化粧水として1915年に発売。欧米風のガラス瓶を採用した当時の容器の復刻版が現在発売中。“美しくなる水、美人水”として、中国を経て江戸時代から愛用されていた、ヘチマ水。明治にはキレー水という名で売られ、キレイになりたい女性の肌を喜ばせてきました。ハリウッド女優の広告への起用、著名な画家や作家を多数起用した大胆な宣伝の効果もあり、ヘチマコロンは化粧水の代名詞に成長。最近はアジアの人々にも愛用者が増えています。
年齢肌に潤いを与えしっとりとした肌へ導きます。懐かしい親しみのある香り。マダムジュジュ 45g ¥700(ジュジュ化粧品)
日本で最も長い間「奥様世代」の美容を支えてくれた名品に感謝
戦後間もない時代に、創業者の「20代、30代を戦争で苦労しぬいてこられた奥様にこそ若返ってもらわなければ日本再建はできない」 との思いから、他社が手を付けていない奥様用製品に注力、1950年に生まれたクリームです。浸透性の高いバニシングタイプのモイスチャークリームとして一世を風靡しました。発売当初から変わらない、親しみのある香りも愛される理由。「一度使うと、くせになる」「母や祖母を思い出す、どこか懐かしい香り」などの根強いファンに支えられ、売れ続けています。
2020年『美ST』7・8月合併号掲載
撮影/河野 望 取材/平井由美 編集/長谷川千尋
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