SKINCARE
日々進化を続ける化粧品のおかげで、女性たちも美しくなりました。これから先、未来に向かう美容でさらに幸せに美しくなれるそんな最先端のコスメを紹介します。
 
                1985年に南極でオゾンホールが発見されて以降、紫外線、のちに近赤外線は防ぐべきものとされ、太陽光は美容と健康の敵に。しかし今年になって可視光線「赤色光」 の存在に注目が集まりました。赤色光はスキンケアにおいては、肌の皮下組織の杭の働きをするRCという太い線維束に好影響を与えることをポーラが発表し、隣り合った近赤外線は防いで赤色光だけ取り入れる日焼け止めを発売しました。また、メークアップにおいてはクレ・ド・ポー ボーテが、赤色光(エンパワリングライト)が肌内部に入り内側で広がることで肌を明るく照らし、シミや色ムラ、肌の凹凸を目立ちにくくする効果を実証し、エンパワリングライトを高めるハイブリッド新技術を開発、ファンデーションと下地を発売したのです。環境がますます過酷になっていくなかで、美のために「しちゃいけない」ことが多くなるのはツラい。そこから自由にしてくれるのもコスメの進化の役割なのです。
左・肌悩みを目立たせる光は表面で散乱してカバーし、肌を美しく見せる光を選択的に通し内側から照らすライトエンパワリングパウダー配合。クレ・ド・ポー ボーテ タンフリュイドエクラ マット 35㎖ SPF20・PA+++ 全8色¥13,000〈編集部調べ〉(クレ・ド・ポー ボーテ)2020年7月21日発売。
右・肌に有害な紫外線と近赤外線はカ ットし、皮下組織の支えとなるRCを強化する赤色光を選択して取り入れる日中用クリーム。B.Aのエイジングケア成分も満載。B.A ライト セレクター45g SPF 50+・PA++++ ¥11,000(ポーラ)2020年3月2日発売。
 
                「菌」に対する関心がますます高まるなか、「マイクロバイオーム」という言葉がクローズアップされました。微生物(microbe)と生態系(biome)を合わせた言葉で、「生きた微生物の有益な生態系」のこと。DNAや指紋と同じく私たちはそれぞれ異なるマイクロバイオームを持って生まれ、その後も変化していきます。 環境が汚染された場所で暮らし、早期老化のサインが見られる女性は、高齢な女性とマイクロバイオームの構成が近いのです。ランコムは15年前に始めたマイクロバイオームの研究結果を「ジェニフィック アドバンスト N」に活かしました。マイクロバイオームには抗菌力と抗酸化による保護、炎症を緩和する制御、表皮の結合力を高め肌バリアを補強する回復、という3つの役割があり、バランス良くマイクロバイオームが生息できる肌環境を整えることで、肌年齢は若くなるのです。菌を味方にすることは、これからの時代、美肌の強力なサポートになります。
3種のプレバイオティクスと4種のプロバイオティクス由来成分が、皮膚と皮膚のマイクロバイオームに、糖、アミノ酸、脂質などを届け、皮膚の防御力と回復力を高める。ジェニフィック アドバンスト N 30㎖ ¥10,000 (ランコム)2019年9月6日発売。
 
                「エピ」とはラテン語の「上」を意味し「後成」と訳され、ここ数年 「エピジェネティクス(後成遺伝学)」「エピゲノム(後成DNA塩基配列)」という言葉を目にします。遺伝子研究においては不変である先天的遺伝情報が優先されてきましたが、2000年代以降、この 「ゲノムに基づかず、環境がいかに遺伝子を形づくるのか」という研究が盛んになり、医学領域のみならず美容の最前線に躍り出ました。私・編集Iが知っている範囲では、シャネルが2013年「LE LIFT」で、ディオールが2018年「スノー エッセンス オブ ライト」で「エピジェネティクス」を大きく打ち出しました。そして今年、ポーラのB.Aがエピゲノムアプローチによりシリーズを刷新し、エスティ ローダーは、1982年誕生のアイコン美容液を、エピジェネティクス研究に着想を得て7年ぶりにリニューアル。遺伝子も環境や生活習慣、そして毎日のスキンケアで変えることが可能に。
左・エピジェネティクス研究により発見されたマイクロ シグナル分子(miRNA)は、環境を感知して応答し、60%以上の遺伝子に影響を与える、という知見に基づき、進化した夜間修復美容液。アドバンス ナイト リペア SMR コンプレックス50㎖ ¥13,500(エスティ ローダー)2020年9月18日発売。
右・肌のハリに関わる遺伝子のスイッチを後成的にオンにし、年齢にとらわれず機能を発揮できる細胞に生まれ変わらせる。B.Aのバーシカンケア、抗糖化ケアなどもできて総合的に効く化粧水。B.A ローション 120㎖ ¥20,000リフィル 120㎖ ¥19,000(ポーラ)2020年9月11日発売(リフィルは11月6日発売)。
 
                健康に綺麗になりたいし、周囲も幸せでいてほしい、そんな考えを持つ人が増えてきました。自然由来成分を使った「ナチュラルコスメ」、認証を受けた「オーガニックコスメ」に加えて、動物由来の成分を使わず動物実験をしない「ヴィーガンコスメ」、可能な限り自然由来成分を使い、肌に有害な化学物質を使わず動物実験をしない「クリーン・ビューティ」がコスメ選びの条件の一つに。現在、環境や健康へ配慮した化粧品が人気の韓国からやってきた「ベージック」はグリーンコーヒービーンオイルをメイン成分とし、フェアトレードによって植物由来の原料を選ぶ、2018年に誕生したヴィーガンコスメブランド。また、1995年の創業当時からクリーン・ビューティを掲げてきた「ベアミネラル」は、2019年から、その理念をより鮮明に。リップカラーも一般の口紅よりも40%少ない18種類の主成分で作られています。新しい生活様式が求められる今後、一つの化粧品の選択が大きな幸せにつながるかもしれません。
左・天然のオリーブ由来エキスは皮脂成分に類似した組成を持ち、軽くすべるつけ心地で自然な艶を出す。シーバックソーンオイル、ザクロ花エキス、ホホバ種子油が保湿効果を。ミネラリスト イドラ スムージング リップスティック 左から、プレゼンス、オネスティ 各¥3,200(ベアミネラル)2020年4月15日発売。
右・最上級コーヒー豆から抽出した抗酸化力の高いグリーンコーヒービーンオイルに、アルガンオイルを加えたブースターオイル。日本のローンチ初日に完売店が出たほどの人気。ベージック ルーセントオイル35㎖ ¥6,000(サンク)2020年6月22日発売。
2020年『美ST』10月号掲載
撮影/河野 望〈静物〉 取材協力/味澤彩子 編集・文/石原晶子
						 
					
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