SKINCARE
Dr.ウサコが東京皮膚科・形成外科総院長の池田欣生先生とラスベガスで開催された学会「ラスベガス・エステティックショー」に行ってきました!学会ではユニークな新製品に遭遇。2020年のトレンド予測とともに最新リアル美容情報をレポートします。
基底膜、異常毛細血管のみに反応する特殊なRFマシン。肌の健康に重要な役割を果たしている基底膜を若返らせることにより肝斑、シミ、小ジワなどのスキントラブルを解決。
再生医療の分野で注目されている成分。現在各医療分野でも研究が進行中。エクソソームはRNAやグロスファクターを保持し、再生を促したい場所に注入することにより若返りが図れる成分。日本ではダーマペンとのコンビメニューが人気。
「僕が今ハマっているのがフェイスタイト。皮膚内に高周波を照射するためのカニューラを挿入します。その強力なリフティング効果とダウンタイムの少なさはフェイスリフト以上」
女性器ケア用ホームユースマシンがvSculpt。治療用LEDの熱作用と振動などの各機能により骨盤底筋の強化、色調調整、タイトニングに◎。美容婦人科が当たり前にポピュラーな米国製。
冷気を顔に吹き付けることによりニキビや毛穴の改善、ペイントコントロールが可能なFROZEN C。血流や有効酸素の増加、リジュビネーション効果にも◎。時代はまさにクライオブーム!
針を使用せずに薬剤を唇に導入できるHyaPenはドイツ製。「ヒアルロン酸を痛みや出血を伴わずに非侵襲で注入できるため、加齢によるやせ唇のボリュームアップにも」
レチノールブームが再来。皮膚に厚みを出してくれるレチノール系は特に海外では安定の人気。「うちでもビューティエキスパート患者さんにはレチノールピールが話題です」
レチノール同様、ビタミンCの各アイテムも豊富。「やはりビタミンCやAは時代を超えて効果が立証されている王道の美肌再生成分。毎回学会では進化型を探しています」
「かなり前に日本でもブレイクしたソルトピールですが、ピーリングブームと共に再燃中。今回の学会で感じたことは進化型の原点回帰。一通りのことをトライした結果、流行がまた一周したよう」
米国を訪れるたびに思うことといえば、美容医療の敷居が高いからこそ医師も患者も責任感が強いということ。ビバリーヒルズのDr.オリエンの徹底したカリスマ性のプレゼンテーション、患者と医師の関係性、価格、ホスピタリティは日本の美容医療業界では考えられないほどのブランディング。美しくなりたいと切望する女性が集まる美容クリニックだからこそ、受け入れ側もパーフェクトな態勢で臨んでいます。その理想像を垣間見るたび、ついつい忘れがちな美容医療の原点を再認識させられます。美容医療は医療行為。最近よく使われる「エステ感覚で美容クリニックに通う」というフレーズがありますが、何か事故が起きた場合「エステ感覚で行ってみた」は通用しません。米国のクリニックを訪れるたびに医師と患者の距離感や立ち位置を再確認すると同時に、美容医療の基本原則を復習しながら背筋が伸びます。(Dr.ウサコ)
2020年『美ST』1月号掲載
撮影/willy 編集/小澤博子
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