やさしく撫でるだけで美容ホルモンがUP！美肌になれる【「軽擦（けいさつ）」スキンケア】

「軽擦」って知っていますか？簡単に言うと「やさしく撫でる」という手法のこと。肌にやさしく触れるだけで女性ホルモンや幸福ホルモンが増えるといわれています。軽擦スキンケアは、肌本来の力を取り戻しながら、内側からも輝く美肌に導きます。

軽擦は決して難しい手法ではありません。愛しい人や家族、子供やペットを撫でるときと同じイメージで大丈夫。スキンケアしながら肌にやさしく触れることで、心地よいと感じることが大切です。

◆女性ホルモン
やさしく丁寧に顔のスキンケアをすると、女性ホルモンであるエストロゲンが分泌されヒアルロン酸やコラーゲンの量が増えてきます。

◆副交感神経
リラックスモードの神経。副交感神経が優位になって血の巡りがよくなり、ホルモン分泌が増加するなどハリのある美肌効果が。

＼ペットを撫でるイメージ／

女性は30代後半から徐々にエストロゲンの分泌が減少。40代に入ると副交感神経の働きも低下を始め、肌や体調に変化が現れます。そのため、触れるようにやさしい刺激が特徴である日本鍼灸やフェイシャルは女性ホルモンの分泌が増えるため更年期に向かう女性に人気です。自分自身のケアでも効果がありますので、毎日のお手入れを続ければ、いくつになっても肌は今以上に輝きを取り戻すことができます。

① 体質に合わせたツボに鍼療
カウンセリング、前柔捻をして顔と体に鍼施術を行ったあと15分ほど休み、軽擦エステが始まります。

② クレンジングも洗顔もやさしく
クレンジングでメークや汚れを落とした後は、やさしく泡洗顔をして、肌の状態を整えます。

③ 皮膚の汚れや古い角質を除去
コットンでやさしくふき取りピーリングをします。キメが整ってごわつきのないなめらかな肌に。

④ 軽擦を取り入れたオイルトリートメント
手のひら全体を使って顔の丸みに手を密着。やさしく撫でるマッサージは心地よくて眠ってしまいそう。手の柔らかさや温もりを感じて。体質に合わせて目元の疲れやコリもいたわりながら。肌トラブルに合わせたパック、保湿を。

体質に合わせた鍼灸と肌トラブルに対応した軽擦エステで、肌にハリとツヤ感が。血の巡りがよくなって顔色が明るくなり、目元もすっきりしました。

自分でできるセルフ軽擦のやり方

① 暗くしたり、ゆったりとした音楽をかけると効果Up
顔全体をやさしく包み込むように密着させます。そのまま3秒ほど手は動かさず、鼻で大きくゆっくり深呼吸を。

② 気持ちいいと感じながら
顎から噛み合わせ部分、口角から耳の前、小鼻からこめかみの順に、下から斜め上に向かって。力を入れる必要はありません。

③ 下から上に向かってやさしく撫でます
額は片手ずつ交互に下から上へと撫で上げます。これを2回ずつ。ゆっくりと撫でられる感覚を味わって、自分でもうっとり。

④ 内側から外側にリラックスして
まぶたの上を目頭からこめかみへ向かって2回ゆっくり撫でます。力を入れて擦らず流すように。これで終了です。

2019年『美ST』7月号掲載
撮影／奥山栄樹　ヘア・メーク／NANAE（GROOVE）　モデル／橋爪美香（TEAM美魔女）　取材／浦﨑かおり、伊藤恵美　編集／佐久間朋子