SKINCARE

意外と知らなかった!肌に刺激が少ない素材3選【コスパ&使い勝手がよいものは?】

大人の肌は乾燥に弱く、かさつきと保湿を繰り返す冬のボディケア。良かれと思っていた乾燥対策が、実は肌の潤いを逃してしまうことも。洗う・塗る・着るアイテム選びのポイントを押さえて、乾燥性敏感肌を脱却しましょう。今回は「インナーアイテム」をご紹介します。

肌着は“コスト・使い勝手”で選ぶべし

肌に直接触れるインナー選びは素材の特性を考慮して

4年前からライフワークとして皮膚科やアレルギー科の医師にアレルギーについてお話を聞きながら、敏感肌の方々をモニターにかゆみ対策となる生地の素材を研究しています。年を重ねるとハウスダストや花粉などアレルギー物質の蓄積で次々とアレルギーを併発しやすくなり、肌が敏感な方々はインナー選びに悩むことが多いようです。春夏は汗、冬は静電気と乾燥がネックになります。

一年間を通してインナーを選ぶうえで重要なポイントは、柔らかさ・縫い目・ケアのしやすさ・保湿剤を吸収しないかの4点。化学繊維は物理的に肌に刺激となるものが多く、静電気を発生し、汗を吸わないなどデメリットが。天然繊維ならなんでも良いのかというとそうではなく、一般的に肌に良いと言われる綿やシルクにもそれぞれの特性があります。ウールはちくちくするイメージかもしれませんが、メリノウールはとても優れた素材です。特性を踏まえて素材選びをしてみてください。(ファクトリエ代表 山田敏夫さん)

【刺激の少ない素材選びが必須】

肌への優しさはピカイチ!美しさも兼ね備えた「シルク」

【心地よい肌触り、美しい光沢感、夏涼しく冬暖かい】
肌当たり◎、吸湿・吸水性〇、放湿性〇。お出掛け着にも適しているが価格が高い。繊細な素材なので日常的な使用にはお手入れに気を付けたい。シルク100%で、糸に特殊加工を施すことで家庭用洗濯機でも洗濯できる。Yue シルクタンクトップ¥19,800(ワコール)

洗濯機で洗えて優秀!コスパ重視の「コットン」

【価格が安価、洗濯が簡単で丈夫、汗を吸収しやすい】
吸湿・吸水性〇、放湿性×、親しみやすい素材で手入れが簡単、安心感も◎。軟膏や保湿剤を吸い取ってしまい、洗濯後は乾きにくいことも。脇部分や裾に縫い目がないフラットな仕様で低刺激、綿100%。the GUNZE シームレス 8分袖インナー¥1,980 (グンゼ)

肌への刺激が少ない!敏感肌と相性◎の「メリノウール」

【汗を吸収しやすい、通気性よくムレにくい、軟膏や保湿剤が付きにくい】
吸湿、放湿性ともに◎。敏感肌に対するエビデンスもあり、一般的なウールに比べて柔らかく肌当たりも良し。シルクと同様に価格が高い。敏感肌向けに開発された、薄くて肌離れのよい超極細メリノウール 100% 肌着。かゆみ対策インナー¥7,546(ファクトリエ)

Q.タイツのおすすめは?

A.肌への密着度を考えると天然素材のレギンスがおすすめ

タイツは化繊素材がとても多いので、肌荒れがひどい方々は天然素材で生地に余裕があり、肌との距離が適切で擦れにくいレギンスがおすすめ。左から、通年快適に着用できる。365日のメリノウールインナーレギンス ¥9,130(ファクトリエ)、内側絹100% 外側綿100%。内絹外綿冷えとりレギンス¥4,150(841/ヤヨイ)

教えてくれたのは…

ファクトリエ代表・山田敏夫さん

工場直結ファッションブランド「ファクトリエ」を展開する中、自身がアトピー性皮膚炎であることから、かゆみ対策インナーを開発。かゆみについて科学的に検証し発信している。

2024年『美ST』4月号掲載
撮影/河野望 取材/菊池真理子 編集/菊池由希子
※掲載商品は、編集部が乾燥性敏感肌に向けて選んだ商品であり、使用したら必ずかゆみがおさまるということではありません。

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一生元気に!自愛ビューティ

意外と知らなかった!肌に刺激が少ない素材3選【コスパ&使い勝手がよいものは?】

2025年1月号

2024年11月15日発売

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