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最近、ヒアルロン酸の入れすぎによるパンパン顔が目につきます。ヒアルロン酸注射は良い治療なのですが、一定の境界線を越えると「整形顔」を簡単に製造します。そんな日本の現状に、今月は注入の名手としても呼び声が高いマレーシアのリム先生が警鐘を鳴らします。

リム(左)「ヒアルロン酸は一度入れたらなかなか減らない、必要最低限で十分」
藤本(右)「患者さんにもっと打ちたいと言われても必要なければ断ることも」
リム先生(以下、敬称略)最近、日本に来るたびに驚いています。ヒアルロン酸がtoo muchな人が急に増えていませんか?
橋本 そうなんです。美容医療の敷居が低くなるにつれ、ヒアルロン酸治療を経験された患者さんも多くなったと思うのですが「やった感」を感じさせる仕上がりの方が多いのは残念なこと。
リム 患者さんは1回注射すると、その劇的な変化に感動します。少しでも減ったかな? と感じだすと不安になり「もっと足してほしい」とドクターに頼みます。ヒアルロン酸をたくさん打てばビジネス的にはOKな訳ですから、頼まれるがままにヒアルロン酸を打つドクターも少なくないんですよね。
橋本 ヒアルロン酸は一度打つとなかなか減らないですから、必要最低限で十分。患者さんのリクエストを断るのが面倒くさい、または勇気がないドクターがどんどん足してしまった結果が「ヒアル顔」を作ってしまっているんですね。
リム ヒアルロン酸入れすぎの不自然な症状を「overfilled syndrome」と名付け、アジア各国で警告を促しています。一部の不自然な人がお手本になってしまい、ヒアルロン酸治療を敬遠してしまうのは残念ですね。もっとも多く見られる症状は頰が盛り上がりすぎてパンパンになり、目が下から押されて小さくなってしまうチンマリ目。鏡に映る静止中の顔で判断せず、笑ったり喋ったりしているときでも、いかにナチュラルに見えるかが大切なんです。
橋本 まずは、自分の顔が他の人からどう見られているかを再確認してほしいですね。先生に教えて頂いたフェイスラインリフトアップや眉上注入は、まさに“隠し味"。「綺麗になったけどエステにでも行ったの?」そんな風に他人に言われるぐらいの変化が理想的なんだと思います。

滑らかさが最大の特徴のベロテロは、ドイツの大手製薬メーカーが製造。他の製品では凸凹になってしまうような小ジワに対しても、肌に馴染む仕上がりは唯一無二。
対談したのは……

clique クリニック リム・ディンソン院長
美容業界次世代のインフルエンサーとしてワールドワイドに活躍中。類い稀な美的感覚は芸術家レベル。注入センス、手技ともに高評価なスーパードクター。


スキンリファインクリニック広尾 院長 橋本 聡先生
ビューティエキスパート陣の間で、やった感なしのナチュラルな仕上がりが口コミで大人気に。リム先生とも手技が極めて近いことから意気投合。

\もっともっと病」が進行した結果/

①鼻のヒアルロン酸を入れすぎると、次第に膨らみ横に広がり、アバター顔になるので注意。
②盛り上がりすぎた頰が目元を押し上げるとチンマリ目になり、典型的な整形顔に。
最小限の注入量でMAX効果を得るためにも運命のドクター選びは重要課題。技術力も大切ですが、クリニックのスタッフやドクターの顔を参考にして、美的感覚を判断するのも◎。

どこに入れたかわからないことがポイント。老化の原因は様々な箇所に出現しますが、その細かい箇所まで見極め若い頃の顔貌に戻すことが大切。「頰周辺は最小限しか打たない」とリム先生。
2018年『美ST』1月号掲載
撮影/清水ちえみ イラスト/まるはま
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