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日本では現在、あらゆる再生医療が受けられます。美STでは自己由来の血液や脂肪にこだわり、その中でも安全性が確立しているサイトカイン療法を推奨中。今月は再生医療のパイオニア、上田実先生にすべての疑問を直撃しました。
上田先生(以下敬称略) 化粧品業界でもお馴染みになった幹細胞という言葉ですが、幹細胞移植と同等、もしくはそれ以上の効果が、幹細胞の分泌するサイトカイン(成長因子他タンパク質の総称)にあることから、サイトカイン療法が注目されています。
卯辰 この多数のサイトカインを肌に入れ込むと、表皮細胞や線維芽細胞に分化し、真皮のコラーゲンやヒアルロン酸が増加して老化現象を抑制できるわけですね。老化の根本的原因に、直接働きかける根本的治療と言えますね。若い頃から始めれば、老化をストップさせることも夢ではなくなるはず。
上田 また、患者さんが楽な点鼻や吸入でも投与が可能。脳梗塞、リウマチ、抜け毛などあらゆる症状にも効果を上げていますよ。そして細胞と比べて分子量が圧倒的に小さいため、イオン導入でも美肌効果は十分に得られます。
卯辰 今までの美容医療は創傷治癒力に頼るものばかりで、治療結果に個人差が生じることが問題でした。サイトカイン療法は根本改善を可能にし、また創傷治癒との相乗効果も期待できますね。
上田 培養上清(サイトカインカクテル)にはさまざまな成長因子が入っています。生理的にバランスがとれた細胞増殖因子であるため、効果が高くリスクも低い。
卯辰 注射、点滴、イオン導入、点鼻、吸入と、治療方法の選択肢が広いから患者負担も少ないですね。
上田 コスメも作れます。究極のオートクチュールコスメです。
卯辰 自己由来の再生医療は取り入れたかったのですが、安全性の部分で納得いく治療がなくて…。
上田 幹細胞の注射や点滴をしなくても、培養液に含まれるたんぱく質(サイトカイン)に同等の再生能力があることは立証済み。細胞は培養をしている間に、大なり小なり遺伝子に異常をおこします。しかし、培養上清(サイトカインカクテル)は、生きている幹細胞を完全に取り除きますから腫瘍化のリスクはゼロなんです。
卯辰 新しい医療において、一番大切なことは安全性、効果があるかどうかは二の次ですね。また、効果が高くても、現実的な治療費でなければ普及もされません。
上田 サイトカイン療法は幹細胞治療の持つ優れた治療効果を維持しながら、患者さんに対してのリスクと負担を減らすことができる画期的な治療法です。
対談したのは……
上田 実先生
名古屋大学名誉教授、日本再生医療学会顧問、AMED「再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業」委員長、文部科学省ライフサイエンス委員会「幹細胞再生医療戦略作業部会」委員
卯辰哲也先生
ピーリング治療で美容医療をより身近にした立役者は昨年の美ST美容医療大賞1位を受賞。サイトカイン療法は、美容医療の今までの概念を覆すことが可能な治療として、多方向からアプローチ予定。
1・膝の裏側、股の付け根、お腹などから米粒大の脂肪を採取。
2・同時に培養に必要な血液も採取。
3・血液、脂肪は厳格に衛生管理された細胞処理施設へ。脂肪細胞の中から脂肪幹細胞を分離。脂肪幹細胞の培養処理を開始、培養期間は1カ月。脂肪幹細胞は、複数のサイトカインを産生し続けながらさまざまな細胞に分化。サイトカインを分離し回収後、生成、濃縮、濾過滅菌。約11ccのサイトカインカクテルが最終チェック後完成。
撮影/清水ちえみ
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