SKINCARE
美容が好きであるほど、あの美容成分がいい、この美容法がいいと聞けば取り入れたくなるもの。さらに40代ともなれば、悩みの数だけコスメが増えていく。でも待って、あなたの肌はそれで本当に美しくなっていますか。

多くの化粧品を使うということは、それだけ多様な成分に肌が触れるということ。肌がかぶれたり、アレルギー症状を起こす可能性が触れた数だけあるのです。パッチテストするなど慎重に。
コットンにしろ、手でつけるにしろ、塗るものが増えればそれだけこする回数は増えます。想像以上に肌は摩擦に弱いもの。なるべく肌を引っ張らないように、優しくケアしましょう。
保湿大好きな美ST読者は、思った以上に油分を肌にのせているかも。過剰な油分は、毛穴を詰まらせたり皮脂腺の働きを弱体化させたりすることも。使うなら適量を見極めること。
実は、化粧品トラブルの大半がオーバートリートメント。メークを根こそぎ落とそうとしてハードなクレンジングをしてしまう人が最も多く、それ以外にはさまざまな化粧品をつけすぎてかぶれたり、たたきこむ、こするなどの摩擦で物理的に負担をかけているケースが見られます。多数のスキンケアを使うということは、アレルゲンに接触する機会が単純に増えること、肌をこする回数が増えて刺激になることの2つの意味で肌を傷めるリスクが高まります。また、脱脂するものと保湿するものを重ねて使うなど、その効果を打ち消すような使い方をしている人もいるかもしれません。重ねる場合は成分の相性も考えたほうがいいでしょう。多くの化粧品を使っていない場合でも、化粧水を15分おきに重ねづけしたり、何度もシートマスクやローションスプレーをかけるというようなこともオーバートリートメントになります。濡らしたり乾かしたりを繰り返すと、肌はそれだけで傷むのです。本来、ソフトなクレンジング、シンプルな洗顔石鹸、保湿美容液があれば最低限のケアはできます。さらに外出時に紫外線対策のパウダーファンデーションを使えばそれで十分。プラスαのケアをしたい場合、美白を使いたいならば美白美容液を一つ、シワ対策ならば目元用美容液を足すくらいでよいのです。何事も過剰は禁物。シンプルケアで本来のすこやかな状態に戻してあげましょう。

お話しを伺ったのは……よしき皮膚科クリニック銀座 院長 吉木伸子先生
スキンケアに関して多数の著書があり、美ST誌上でも正しいお手入れを啓蒙。シンプルで的確な指導に信頼が集まるドクター。
スキンケアの本来の役割は、水と脂でバランスよく構成された「擬似皮脂膜」をつくることにあると思っています。だから、私は水を主体にした「美水液」、油分を主体にした「美油液」の2つを適量重ねれば、必要十分だと考えます。「美水液」は化粧水など、水分がしっかり補給できるもの。「美油液」は油分が入って白濁している乳液、美容液なども含みます。これを主軸に、悩みに特化した美容液などを加えればよいのですが、悩みの数だけいろいろと化粧品を塗り重ねたり、そもそも自分の肌状態を正しく把握していなかったりします。たとえば蓮見さんは、シミやくすみの少ない色白肌で陽に当たると赤くなる肌質。今現在、メラニン色素が少ないのにスキンケアが美白に偏り、本当に必要な光老化によるエイジングの対策がおろそかになっています。本当に必要なものは何かを鏡の前でよく観察して。

お話を伺ったのは……コスメコンシェルジュ 小西さやかさん 37歳
以前は化粧品会社で開発に携わっていた「リケジョ」で理論的、専門的なスキンケア指導が得意。日本化粧品検定協会代表理事として講演、著書も多数。
高SPF値の日焼け止めに、高SPF値の化粧下地を重ねる人は多いですが、ビーチでも行かない限り、下地だけでOK。どちらも紫外線カット剤は同じような成分です。
オイル、クリーム、乳液もとなると油分過多気味。毛穴が詰まったり、酸化しやすくなります。ケアの最初にオイルでマッサージしても、肌は柔らかくなりますが次の化粧水を弾くだけ。
いま必要なのは、過剰な油分より潤いを引き留めておくセラミドや、エイジングに働きかける幹細胞コスメ。美白はスペシャルケアで取り入れて。この3つで十分ですよ。
イラスト/小松容子
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