モデル・美香さん「美人は生まれつきじゃなくて思い込みでいい！」

幅広い雑誌で活躍する、年齢不詳の可愛い系モデル代表・美香さん。可愛いに秘めたブレない軸、今までのキャリア、美容への思いまで全部聞きました。仕事にがむしゃらだった20代、結婚・出産を経験した30代、そしてビューティモデルとして新たにスタートを切った40代まで、美香さんの美の変遷にも注目！

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美容を頑張っているつもりはまったくなくて、ただ好きだからやっているだけ。でも俄然面白くなったのは43歳頃から。肌や体の衰えで綺麗を失っていく分、再生させていくのが楽しいんです。今のコスメはすぐ結果が出るからなおさら！綺麗になるってこんなに心地いいことだし、コスメで変われる楽しさを知ってしまったら、やらずにはいられない。だから私は、ワクワクして、気分が高まるものだけ手にとる！いつもなんか楽しそうだね、可愛いね、と言ってもらえるのもそのおかげかな。もともと誰かに憧れる、真似したいとかもなくて〝私は私〟だから自分がときめくことを追求したいタイプ。

美人は生まれつきじゃなくて思い込みで、自分が綺麗だと思っている人しか美人になれないんです。それって自分を大切にしているかどうかということ。花と同じで手をかけないと女も3日で枯れちゃう。だから毎晩バスタイムのあと、全身お手入れをして体と対話するのが至福のひとときで、ケアをしない自分は想像できないんです。花も皮膚もすごく素直で、ケアして愛してあげると喜んで綺麗を返してくれる。それで翌日誰かが綺麗だねって褒めてくれたら、素直に言葉を拾って喜ぶ。その積み重ねが綺麗を作っていくのだと思います。

最近食生活を見直して、初めて16時間断食にトライ。続けるうちに朝の打合わせや原稿チェックなどデスクワークが快適になり、起きるのが楽しみになって続けています。さらに酵素を取り入れたり主食や調味料を変えたり、アルコールをやめたら体が軽快に。結果体重も落ちたけれど、そんなふうに何か新しいことをやるのが楽しくて、自分が変わるきっかけは自分で作るものだと実感しています。

そして、仕事と同じくらい大切な家族。10歳になる息子とはよく会話をします。先日息子に、ママのダメなところが何かあったら言ってねと話していたら、「ママはいつもニコニコ楽しい人でしょ。俺からは何も言うことはないよ。それが一番いいよ。楽しいことしかしなきゃいいんだよ。ママはそれで大丈夫」と相田みつをさんの名言みたいなことを言われて（笑）。子育てには自信がありませんが、〝好きなことをして人生楽しく生きる！〟姿が、知らず知らずのうちに息子にも伝わっているのかな。私のそんな姿を見て、これから息子も夢中になれるものに出合って、ワクワクしながら生きていってくれればいいなと思っています。

＼美香さんの美の変遷／

地元北海道で19歳でデビューし、23歳で上京。撮影が1日3本あったり仕事一色の時代。肌荒れや寝不足に悩み自信がなく、ケアを頑張っても綺麗にならないことがストレスに。

雑誌出演に加え本もシリーズで出版して躍進。33歳で結婚し36歳で出産。美容の悩みもそこまでなく、子育てと仕事の両立に必死で、美容に向き合う余裕はありませんでした。

ビューティ撮影に慣れず、恥ずかしかった美ST出始めの頃。モデルとしても新しい挑戦でした。メークをより良く見せるため、まつエクを卒業したり透明感を追求するように。

コスメで変われる楽しさを知って、40代半ばからますます美容が楽しく！ オススメを紹介したり、「美容といえば」と自分にフォーカスしてもらう企画のオファーも増えました。

2022年『美ST』6月号掲載
モデル／美香　撮影／曽根将樹（PEACE MONKEY）〈人物〉、大槻誠一〈静物〉　ヘア・メーク／AYA（LA DONNA）　スタイリスト／井関かおり　取材／金子美智子　編集／浜野彩希