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「夫とは仕事でも一緒」ミラクル・ガール永井真理子さんはケンカしても夫婦円満

「Miracle Girl」や「ZUTTO」などのヒット曲を生み、1991年には紅白歌合戦に出場した歌手・永井真理子さん。人気絶頂時にバックミュージシャンだったCOZZiさんとの結婚を発表し、それから30年経ちましたが、二人は今でも良い関係が保てているそう。仕事でも家庭でも一緒にいるのに夫婦円満な秘訣とは――。

《Profile》
永井真理子(ながい まりこ)
1966年静岡県生まれ。短大在学中から音楽活動をスタート。ボーイッシュで元気な女の子のイメージで人気を博し「Miracle Girl」や「ZUTTO」などのヒット曲を生んだ。1991年紅白出場、1992年日本人女性初の単独ライブを横浜スタジアムで開催ののち結婚、出産。10年のオーストラリア移住から戻り音楽活動を再開。「Re★Birth of 1992 2022.8.7.Sun. KT Zepp Yokohama」をhttps://marikoshop23.stores.jpにて発売中。

人気絶頂時に結婚発表。一緒にいるうちに「この人かも」って感じました

歌手として活動していた時にサポートミュージシャンの夫(ミュージシャン・作曲家のCOZZi氏)と知り合いました。一緒に曲を作ったり、ギターを教えてもらったりしているうちに次第に信頼関係ができ、1993年に26歳で結婚。幸い所属事務所の社長が非常に理解がある方で。「恋愛も音楽に反映するからいいと思う。コソコソしないできちんと公にご報告しなさい」と言ってくれたんです。

26歳で結婚は今ならちょっと早いのかな?でも自分にとっては適齢期だったと思います。よく運命の人と出会うと「ビビッ」とくるというけれど、出会った時なのか一緒にいるうちなのか、「あら、この人かも?」と感じた瞬間がありました。

音楽的にも新しいことがやりたかった時期で、もっとギターサウンドをミックスしてロック色を強くしたくて、彼がまさにそのヒントを与えてくれました。音楽性が変わることを危惧する関係先の方もいらしたので、夫は逆風を浴びて辛いこともあったはず。それでも一緒に音楽を作ってくれました。

音楽の趣味も合って、思い描く将来のビジョンも近く、音楽のパートナーとしても人生のパートナーとしても一緒に歩んでいきたいと思いましたね。

仕事でも一緒の夫婦なのに嫌にならない秘訣は、きちんと話し合うこと

結婚して約30年経ちますが、夫婦間では本当によく話します。ライブもレコーディングも一緒。音楽も子育てもきちんと話し合いながら進めます。料理は一緒にやりますが、夫が料理番長でグラタンもホワイトソースから作る本格派なんです。「料理は音楽と一緒だ」と言っています。曲のアレンジができる人は料理も上手。お皿の盛り付けもすごく上手で「センス」ってあるんだなと思いますね。

喧嘩はもちろんしますよ。あれを言った言わない、とかそんな些細なこと。違う人間ですから当たり前のことです。長く夫婦でいる秘訣は、あまり向き合いすぎないこと。向き合いすぎると気になることができていちいち言いたくなってしまう。ゴールだけ一緒に確認しておいて、そこに向かってお互い歩いていけばいいと思います。いちいち仕事の内容を確認し合わないし、好きなことはお互いに我慢せずやる。気を使ってこれはやめようかなということはしません。

今息子が家にいないので、「出会った頃に行った店に久しぶりに行ってみない?」なんて誘って一緒に出かけたりもします。親友でもあり、音楽パートナーでもありますから一緒にいるのが嫌になることはありません。

ミュージシャン夫婦の1日の過ごし方とは?

私はライブに向けて、家の地下スタジオで歌の練習をよくしています。その隣にはレコーディングスタジオがあるので、そこで曲を作ったりレコーディングをするなどの作業もしていますね。私以外にも多くのミュージシャンに曲を提供している夫はご飯を食べにダイニングに上がる以外はずっとスタジオにこもって作業。完全に音楽オタクなので時間があればYouTubeで音楽を見ているし、楽器について調べていて、毎日音楽て溢れています。

変わらない若さと健康の秘訣は?

単なる持論ですが(笑)、若さを保つためには「ときめきを増やすこと」が大切な気がします。「このアーティストが好き」とか「あの洋服が可愛い!」とか話していると、目がキラキラするじゃないですか。あれがときめきの時間。それが増えれば増えるほど若返る気がしますね。

私は歌を歌っていると幸せホルモンが溢れ出るので、その時間が長ければ長いほど幸せなんです。歌の練習、レコーディング、ライブ。どれもが私にとってときめきの時間。どんなわだかまりがあっても、歌を歌えば忘れてしまいます。ライブは体力を使ってクタクタにならないかと聞かれますが、その逆で観客みなさんの笑顔を見ているとときめきがさらにアップ。ライブが終わると疲れよりもエネルギーが溢れてずっとその余韻が消えません。一応ジムにも通っていますが、ステージが私の運動場ですね。

ステージは年間約15〜20公演あって、1つのステージでリハーサルは毎日5時間を1週間ほど行います。普通のヴォーカルは喉を痛めないように最後のリハーサルだけ歌うのですが、私は楽しすぎてすべて全力で歌っちゃうんです。風邪もひきませんし、喉のケアは辛いものを食べず、常にプロポリスのスプレーで潤わせています。歌手はみんなこのスプレーを使っているかも。

食事はお肉、野菜など体が欲するものはなんでも食べますし、ストレスを感じたくないので体重計には乗りません。たるみがほとんどないのもやっぱり「歌」のおかげ。歌は若返りの元ですね。

残りの人生は自分色に染めていく

音楽業界に復帰した時に、大手のメーカーにも属さず、自分の好きな音楽をやり尽くそうと決意しました。今までの経験を大切にしながら、残りの人生は自分色に染めていこうと考えています。

ファンは6:4くらいで男性が多いのかな?世代的には私の10歳くらい下で40歳半ばの方が多い気がします。1992~1993年に横浜スタジアムでの単独ライブをした時は学生の方も多かったようです。多感な時期に聴いた音楽って心の深いところに残るようで、青春の良き思い出にしてくださっている方も多いようです。

今は自分でライブも企画して、ファンの方とSNSを通じて繋がり、情報交換しているのでとても楽しいですね。今度、ファンの方との長野へのバス旅行も計画しているんです。皆で歌ってお話して、交流するのを楽しみにしています。

《衣装クレジット》
シャツ¥26,400(Uttrykk) デニム¥27,500(upper hights/ゲストリスト) イヤーカフ[右、下]¥69,300(carat a/イセタンサローネ 東京ミッドタウン) イヤーカフ[右、上]¥31,900 イヤーカフ[左、上]¥57,200 イヤーカフ[左、下]¥66,000(すべてヴァンドーム青山/ヴァンドーム青山 プルミエール 伊勢丹新宿店) リング[左、人差し指]¥38,500〜 リング[左、小指]¥41,800〜(ともにマリハ) サンダル¥19,250(ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)その他のリング(ご本人私物)

《問い合わせ先》
イセタンサローネ 東京ミッドタウン ☎03-6434-7975
ヴァンドーム青山 プルミエール 伊勢丹新宿店 ☎03-3350-4314
ゲストリスト ☎03-6869-6670
マリハ ☎03-6459-2572
Uttrykk ☎03-6438-9007

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撮影/吉澤健太 ヘア・メーク/yumi(Three PEACE) スタイリスト/Toriyama悦代(One8tokyo) 取材/中田ゆき 編集/安岡祐太朗

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