上戸 彩さん（37歳）お弁当生活もスタート「ようやく子供2人がいる生活に慣れました」

演技にしゃべりに笑いと多魅力で、ドラマ・映画・CM・MCに大活躍の上戸彩さん。子育て真っ最中にもかかわらず、美しさが増し、色気と品格も加わってさらに魅力が倍増した上戸さんの自愛の仕方や今後の夢を教えてもらいました。

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子供達が7歳と3歳になり、お弁当も作り始め、ようやく子供2人がいる生活に慣れてきました。母親の代わりは他にはいないから今は子育て第一で、子供に寂しい思いをさせないように仕事と家庭のバランスを大切にしています。

新しい仕事のオファーをいただいたら、スケジュールなどを家族全員で相談して、結論を出しています。両立とは言えないけれど、周囲のスタッフが今の私を尊重してくださるのは、あの多忙な時代に、その状況に満足していないことをちゃんと伝えて、私を理解してもらったから。だから悩まずにいられるのだと思っています。

今、人生も仕事も上手くいっているのも、あの頃多くの人に出会い、人が放つ運や気を直感で感じ取る術が鍛えられたから。悪い物には近寄っていかないので自然と悪い物も寄ってこないのかな。苦しいことも含めてすべて経験が役立っているのですね。

そもそも私はどん底まで思い悩んだり、落ち込むタイプではありません。悩みが生じたり、判断に迷う時は、真っ先に周りのアドバイザーに頼ります。人生の悩みはほぼ母に、仕事の悩みは俳優の先輩に、というふうに、「この人なら解決してくれそう」と思う人をその都度見つけては相談してきました。話しているうちに、自分の中で片づいたり、なぜ悩んでいたのだろうとスッキリするんですよね。

最近は子育てでイライラしたり、体が疲れたときは台湾式マッサージに直行！ほぼ解決します。お風呂は最初の10分間だけは1人で。雑誌をお風呂用ラックに置いて読むのが唯一の自愛時間ですね。

実は私はセルフプロデュースがすごく苦手。目標を持ったり、こんな役がしたいと言うよりも、毎回役に近づくことに必死で先のことまで考えずに来ました。ドラマ「昼顔」のオファーが来た時も、「不倫なんて絶対無理、できません」というところから始まって、でも結果、代表作になり、新しい自分に出会えました。

子育てが過ぎたら刺激のある役も受け入れ、仕事もプライベートも知らない自分にそろそろ出会いたいな。メークも同じ。今までと違う新しいヘア・メークさんとの機会も大事にしていると、初めて見る新しい顔になり、すごく刺激を感じて楽しみになっています。美容にはまだまだ無頓着で、急に焼きたくなって日焼けしたり、スペシャルケアもメーク前のシートパックをするくらいですが、落ち着いたら見た目も違う私にも出会いたい。まずは鏡くらいは見るように気をつけようかな（笑）。

色っぽい女らしさを演出。「グレージュをまぶた全体と下目尻2/3に大胆に入れ、ブラックブラウンのアイラインを上に、黒のマスカラを上下に。チークは薄いベージュで目元を際立たせ、ブラウンのリップをブラシで塗った後、指で馴染ませフチをボカします。ムースで面に艶を与え毛先に動きを出す重めヘアで仕上げました」（教えてくれたのは……ヘア・メークアップアーティスト 林 由香里さん）

2023年『美ST』4月号掲載
撮影／ISAC（SIGNO）　ヘア・メーク／林 由香里　スタイリスト／宮澤敬子（WHITNEY）　取材／安田真里　編集／漢那美由紀