PEOPLE
女優として、数々のドラマ、映画、CMなどで活躍を続け、さらには唯一無二のライフスタイルでも同世代の憧れの的である黒谷友香さん。今回は、そんな黒谷さんに幼少期の話や結婚観、そして理想の自分像までたっぷりとお話を伺いました。ナチュラルで温かみのある人間性はまさに自愛&慈愛に満ち、こんな大人の女性になりたいと思わせてくれるお手本でした。
《Profile》
1975年生まれ。大阪府出身。19歳で映画「BOXER JOE」に出演し、女優デビュー。以来数多くの映画・ドラマ・CM に出演。また、25 年以上続けている二拠点生活に注目が集まり、バラエティ番組にも多数出演。2022年6月には国土交通省より「ペニンシュラ(半島)応援大使」を拝命、同年に観光庁「国土審議会観光分科会 臨時委員」を就任するなど、幅広いジャンルで活躍中。
今はすごく価値観が多様化している時代ですが、私は昔から自分の考えだけに偏らず、いろいろな視点や感性を取り込むようにしてきました。いちばん覚えているのが、小学生の国語の教科書で読んだ谷崎潤一郎の『陰翳礼賛(いんえいらいさん)』に感動したこと。世の中にはいろいろなものの見方、感受性があるんだな、と一瞬で鳥肌が立ちました。「文章でこんなに人を感動させられるんだ!」と深く刺さってしまったんです。今でも『陰翳礼賛』は大好きで、時々読み返しては「そうそう、これがいいんだよね」と浸っています。人生3周目?いやいや、ただ多感な子供だったんではないでしょうか(笑)。
思えば10代のころは、忙しい毎日の中で何も分からずに走っていて、自分を楽しむ余裕なんてなかったし、20代はすごいエネルギーで突っ走っていました。走っていることさえも気づかなかったかも(笑)。そのエネルギーのおかげで、多彩な仕事や経験をしたし、その一方でいろんなつまずきも経験しました。それが自分の歴史としては良かったのかな。何ひとつ欠けても今の自分が仕上がっていなかったと思うと、過去の失敗も涙も愛おしく思えてきます。
若いころは本当に「ツルツル」でした。お肌は良い意味でツルツルだけど、中身も感性もツルツルで、深みがないというか、風合いがないというか…。ほんとにもう恥ずかしいことしかしていませんでした(笑)。そこから少しずつ、いろんな意味で自分に傷がついてきて、ツルツルから味わい深い「何か」に変わってきた気がします。
服や美容、言動全般において、男性ウケはぜんぜん意識していません。いつでも自然体、というかありのままの自分でいます。それが自然すぎて婚期を流してるんですかね(笑)。結婚願望をそれほど強く持っていたわけではないですが、仕事をしているうちに時期を逃して、今にいたっているという感じ。でも別に、結婚しないなんて決めていないし、ナチュラルに誰かと出会うかもしれないし、実はすでに出会っていてお互い気づいていないだけかもしれませんしね(笑)。
結婚相手として考えるなら、ウィットに富んでいてユーモアがある年上の人。物事の捉え方や視野が広くて、器の大きさを感じられる方が理想です。ええ、希望を言うだけなら自由ですからね。
パートナーがいてこそ幸せという考えはありませんが、誰かと一緒に生きると生活のバリエーションも広がるし、喜怒哀楽も広がる。そうすると自分の扱い方、「トリセツ」のページが増えて、人生もっと楽しくなるんじゃないかな。とは思います。結婚したら自愛がおろそかになるのではなく、逆に自愛の引き出しが増えるようなイメージ。そんなご縁がきっとどこかにあると信じています(笑)。
最近は、20代からアラサーにかけてのお友達にとても刺激を受けています。いつ何時でも「今から来ない?」と誘うと必ず来てくれる女の子がいて、それがいいなあと思ってます。その軽やかさは、知らず知らずのうちに自分が失っていたもの。そのフットワークの良さを見習って、私もなるべくお誘いを断らないように心がけるようになりました。
年上の友達からは、更年期についてのいろいろな症状を聞いています。自分自身のホルモンの変化はまだ感じていませんが、知識を蓄えておいて自分でコントロールできればいいな、と思いますね。年上の素敵な女性の方々を見ていると、「何歳になってもキラキラできるんだ!」と希望が持てます。
とはいえ、私も毎日毎日ポジティブ&アクティブに走っているわけではありません。ときには、いえ、かなりの頻度で自分を甘やかすことがあります。甘やかしのいちばんの方法は、とにかく寝ること!寝たらいろんなことがほぼリセットできますから(笑)。あとは二拠点生活している千葉の家で自然を眺めること。気づくと3時間森を見ていた、なんてこともありますね。ソファーで寝落ちしちゃうこともよくあります。自分を甘やかすことも許可してあげる、それも自分を慈しむ手立てになります。
人って夢や願望があってこそ、イキイキと前向きに生きられると思うんです。「ここに行きたい」、「あれが欲しい」という夢や願望って、いくつになってもなくしちゃいけない。だって、若いときなんて「お金を稼ぎたい」「こんな仕事がしたい」「こんな服が着たい、食べたい」といった欲が、生きる原動力でしたよね。欲望と言うと、ちょっとギラギラ激しい言い方ですが(笑)。その欲望を、さらに多チャンネルにしていかないと、人生後半戦は退屈なものになってしまいそうな気がします。人生後半をイキイキと過ごせるかどうかは、「いかに欲望、夢や希望をうまく自分の中で燃やしていけるか」にかかっている気がします。
私自身は年齢をさらに重ねて、これからは「あの人面白そう」って思われる人になりたいかな。年上からも年下からも「いつまでもキラキラしてて楽しそう」と感じてもらうのが目標です。あ、この場合見た目は「キラキラ」止まりで(笑)。心の中はギラギラ、表はキラキラ、そんな大人になれるよう自分を磨いていけたらいいですね。
《衣装クレジット》
柄ブラウス ¥49,500柄スカート ¥55,000(ともにマーク・ケイン/三喜商事)三連イヤカフ ¥61,600 イヤリング ¥462,000 ネックレス ¥79,200ブレスレット ¥88,000パールリング ¥418,000小指にしたリング ¥176,000(すべてシンティランテ/USETAN SALONE 東京ミッドタウン)
撮影/浜村菜月(LOVABLE) ヘア・メーク/Nico スタイリスト/越水史子 取材/柏崎恵理 編集/長谷川千尋
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2024年12月16日(月)23:59まで
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