MAKE UP
紫外線ダメージの恐ろしさは万国共通ですが、紫外線が降り注ぐ環境や美肌の価値観は国によって様々。日本に暮らす私たちにも参考になる、高温多湿なシンガポールでのUV対策事情を現地の方に教えてもらいました。
完璧に白肌を保つことよりも、ニキビや肌荒れなどの肌トラブルがない、なめらかな肌が理想とされています。湿気が多いので、皮脂バランスを保つケアやシートマスクがよく売れています。
教えてくれたのは……田嶋麻里江さん
シンガポール在住歴20年のライター・表現家。著書に『世界一の学力がつくシンガポール式算数ドリル 小学1〜6年: 「バーモデル」で文章題にとことん強くなる!』など。
湿気が多いため、日常使いには落ちにくく、肌表面がサラッとするものが人気です。崩れやすいから、ベースメークも重ねないことが前提。薄づきでいるためにも素肌レベルを上げるケアには熱心です。通年紫外線を警戒する環境だから「日焼け止めマニア」なシンガポール人女性TikToker、Dwi Choong氏も人気。
シンガポールの居住人口の15.6%がイスラム教徒。さらにインド系の人も多い多民族国家ゆえ、あらゆる価値観に対応するクリーンビューティなプロダクトが人気上昇中。中でも敬虔なイスラム教徒の女性は、ハラル認証を得た商品やアルコールフリー、ヴィーガン、クルエルティフリーの日焼け止めを使用します。ローカルブランド「SIGI SKIN」の日焼け止めが人気。
インド系にベジタリアンが多く在住欧米人を中心にヴィーガン需要も高いことが特徴的。人口の76%を占める中華系は中医の影響もあり「体の内側から健やかに」の意識が強く、サプリなどのインナーケアも定番。最近はMUJIから通気性の良いUVカットの服が出て話題になるなど、常夏だからこその対策も。
UV対策に特化したローカルブランド、CRYSTAL TOMATO®の日焼け止め(左)や、MUJIのUVカットラインの服(右)が評判。
2023年『美ST』7月号掲載
取材/吉田瑞穂 編集/浜野彩希 イメージカット/PIXTA
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2024年12月16日(月)23:59まで
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