SKINCARE
近年は話題の映画で活躍している女優の浅田美代子さん。パンッとハリのある肌の秘密は「甘やかさないこと」にあるのだとか。浅田さんの美容から体型維持の話まで、美の愛用品とともに教えていただきました。
「動物との触れ合いも癒し。今は保護犬3頭を飼っていますが、嫌なことがあっても無償の愛で迎えられると忘れられますね」
《Profile》
1956年東京都生まれ。’73年にドラマ「時間ですよ」でデビュー以来、TVドラマや映画に多数出演。バラエティ番組「さんまのからくりTV」での天然キャラで人気に。’19年樹木希林プロデュース映画『エリカ38』主演、’21年映画『朝が来る』で日本映画批評家大賞助演女優賞受賞。動物愛護団体支援もライフワーク。樹木希林さんとの交流を綴った著書『ひとりじめ』(文藝春秋)が好評発売中。
肌がべたべたするのがイヤで、朝は化粧水と美容液、夜は化粧水だけの日も。アイクリームもつけないですね。友達とイタリアに行ったとき、友達が化粧道具をタクシーに忘れ、しかも土日でお店がクローズ。私が念のため持っていた試供品の保湿クリームをあげたら、翌朝彼女の肌が粉を吹いてるんです。かたや普段からリッチなクリームはつけたことがない私の肌は潤ってるの。彼女は高級化粧品をライン使いしてるから、自分の皮脂が出なくなったのかなと。だから私は肌は甘やかさないようにしています。
仲良しだった樹木希林さんは石鹸で洗顔し、クリームは絶対に塗らない人でしたが、肌がすごく綺麗でした。希林さんが「ピーンと張ったテーブルクロスを手でくしゃっとすると、シワシワになるでしょ?エステってこういうことだと思う。肌をこねくり回すことは信用しない。女優はファンデや化粧品を塗りすぎて、すっぴんが綺麗じゃない人が多いけど、男優さんの肌って綺麗でしょ」って。その話に納得して以来、エステは行きません。でも2年前から林真理子さんたちに紹介されたソニックフィットに数カ月に一度通っています。超音波の施術で、フェイスラインのたるみに効果がある気がしますね。
メークもシンプルで、普段は粉をはたき、眉毛とアイメーク程度。でもマスカラ命かな。資生堂のインペリアルラッシュ マスカラインクが気に入っていて、アイライナーはポーラのミュゼル ノクターナル、シャドウはシャネルのスティロ オンブル エ コントゥール12番を。気に入っているものってすぐ廃番になるから、12番は3本ずつ買っています。
友達を観察していると、40歳を過ぎた頃から、3kg太るとそのままどんどん太るパターンが多いです。若い頃は1週間で戻せるけれど、年をとると時間がかかるから、そこで皆あきらめちゃう。だから私は体重が2kg増えたら、すぐに戻すことを心がけています。
今の時代珍しくご飯が大好きで、2膳食べることもあって、2kg程度なら、夜のご飯を少なめの1膳にすれば戻ります。外食が続くと、家では野菜や豆腐のさっぱりした料理を作るなど気をつけていますね。料理は好きで、ひとり暮らしでも自分のために手間暇かけられるほう。今ならイワシを焼こうとか、茗荷で何か作ろうとか、旬のものが中心。
亡き母の味が好きで、友達にはきんぴらごぼうが好評です。ネットを見てはおいしそう、作ろうと思うけど、結局忘れちゃう(笑)。お酒は飲むけど、遊びに来る友達に「この家はお菓子がない」と言われるくらいお菓子類はあまり食べないです。
運動は1週間から10日に1度、カーヴィーダンスの樫木裕実さんのパーソナルトレーニングを受けています。樫木さんがまだ加圧トレーニングをされていた頃も行っていましたが、結構きつくてギブアップ。でも、62歳で主演映画『エリカ38』が決まり、さらに舞台もあって、体力をつけるために再開。以来、ストレッチ中心で続けていますが、太りづらい体になったと思います。あとは犬の散歩を1日2回、最低でも30分歩きます。ダラダラ歩いているけど、それも悪くないと思います。
病気はほとんどしたことがなく、人間ドックもしばらく行ってないから怖くて行けない(笑)。更年期もなかったですね。眠れないことはあったし、今もたまにあるけど、そういうときは病院でもらっている入眠剤やCBDオイルを使ったりします。
昨冬訪れた韓国で、知人からいただいたソルファスは高麗人参エキスがとても肌に良く、以来海外通販で購入。美顔器はセルキュアとINAZUMAを使っています。
体の芯から温まる薬用ホットタブ重炭酸湯とシーレモネードの香りに心から癒されるN organic バスミルクをその日の気分で入れ、20分以上お湯につかるのが唯一の健康法。
長年お世話になっているヘア・メークの新井克英さんに「美代ちゃんはフープ型が似合うよ」と言われて以来、サイズ違い、ストーン違いでそろえて楽しんでいます。
ドラッグストアやデパートのカードコーナーでは、日本では見たことがないような楽しいカードに出合えます。還暦や古希祝いのカードを堂々と友人の誕生日に贈るのも楽しみ。
42歳から48歳まで「さんま・玉緒・美代子のいきあたりばったり珍道中」に出演し、3人でNY、ヴェニス、ナイアガラなど行きたい国を旅して、すごく楽しかった頃。30代ほどではないけれど恋愛も楽しみました。ただ45歳で母が亡くなってからはおとなしくなりました。
2023年『美ST』9月号掲載
撮影/彦坂栄治(まきうらオフィス) ヘア・メーク/新井克英(e.a.t…) 取材・文/安田真里 編集/和田紀子
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2024年12月16日(月)23:59まで
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